よくある質問

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水の役割について知りたいのですが?

水の役割について

◇水◇
生命体にとって忘れてはいけない大切な栄養があります。それは水分です。作物が養分を吸収するのは、ほとんどが水に溶けた状態です。したがって、水が不足すると養分吸収が妨げられ、同化養分の生成が妨げられます。さらには、養分の転流も妨げられます。そうなると生命活動自体ができなくなってしまうのです。水の駆け引きを栽培管理の中に取り入れることは多々ありますが、草勢や樹勢を衰えさせるような過度な節水は、控えなければならないのです。慣行の果実類の栽培では、水分の吸収とともに窒素分を取り込んでしまうので、それを抑えるため水を切るやり方や、生育を抑えるために根が切れるほどに田を干してしまう方法も行われています。
しかし、Mリンシステムの場合、水を味方にして有効利用する点にも特徴があります。稲作の分ケツ期においては、ガス発生時に早期落水をすることで根の発育を助け、登熟期に夜温が高い場合は昼夜の温度差をつけるために夜間に水をかけ流して同化作用の促進を図ります。果実類においては、ただの水ではなく“リン酸水”を積極的に与えることによって、実の肥大とともに糖度や品質の向上も行います。本来必要とされる水を安定してきちっと与えることは、生育を安定させ健康体を維持することになるのです。
水分過剰にも問題があります。先に述べたように水は窒素分が溶けた状態で吸収されるので、その窒素分に見合うリン酸も与えてやらないと窒素過多症状となります。よい事例は、多雨時です。雨が降ると大気中の窒素も引き連れて土壌に入り込みます。従って雨が降ったら、MリンPKの施肥が必要になるのです。また、過剰な水分は、土壌の気相率を低下させ、土壌中の酸素欠乏は、根の活力を奪ったり、根を痛める原因となります。さらには、土壌が嫌気状態となり、嫌気性菌やカビ系の悪玉菌を増殖させることになるので注意が必要です。特に葉の蒸散量の不足する冬場には気をつけなければいけません。土壌水分の安定化を図るには、バクヤーゼ堆肥を土づくりの段階で十分に投入していくことが、第一の対策となります。生育中においては、サンレッドやバイオ根助、キトチンキを上手に利用すると生産性の向上につながります。

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