よくある質問
カルシウム(石灰)について知りたいのですが?
カルシウム(石灰)について
◇カルシウム◇
カルシウムは、葉や茎など細胞の細胞膜の構成に関わる成分であり、不足してくると細胞膜が破れたり、細胞自体の組織が崩れ、障害が発生します。主なカルシウム欠乏の症状は、トマトの尻腐れ、ハクサイ・キャベツの芯腐れ、リンゴのビターピットなどがあります。カルシウム欠乏は、土壌への供給量不足というよりも、根の給水力の低下によって引き起こされることの方が多いのです。
欠乏症状が見られたら、早急にリーフアップCaの葉面施肥を行います。根系施肥では、植物体内での移動が極端に遅いため、カルシウムの欠乏症状の改善に追いつきません。
一方、カルシウム過剰という障害は、心配する程のものではありませんが、土壌のpHを整えるために、必要以上のカルシウム資材の土壌への投入は、不可給態のリン酸を増やしたり、土壌の膨軟化を妨る要因となるので注意したいです。
MリンPKには、カルシウム分も含まれており、吸収されやすい状態となっています。
カルシウム | |
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欠乏症状 | 尻腐れ・芯腐れ・縁腐れ ビターピット(りんご) |
発生要因 | 窒素過多、高温乾燥の下では、土壌養分濃度が上昇し、根の吸水力低下によって吸収が阻害される。 |
対策 | 根系施肥 MリンPK(又はMリンPKマグ) 20~30kg 葉面施肥 リーフアップCa 400~500倍 2~3日おき回復まで |