一般的には、目に見える葉の部分を育てる
「アクセル役」の栄養分に注目しがちですが、
実は、それと同じくらい葉の成長を抑えて
根を育てる「ブレーキ役」の栄養分が大切です。
アクセルワークに頼った栽培とは、植物は基本的に土中の水分から根を通して吸収しますが、吸収されるべき養分は水に溶けることが大前提となっており、水に溶けやすい養分ほど、植物に吸収されやすく、その水に溶けやすい養分がアクセルの役割を果たす養分です。
一方、この時のブレーキに該当する養分は、地球上に多量に存在する金属類と固く結合する性質があることから、水に溶けにくい状態となり、結果、ブレーキは慢性的に効きにくい状態を強いられます。
通常リン酸は水に溶けて土の中の金属成分と結合し植物に吸収されにくくなってしまいます。
たとえば 自動車の運転を想像してみてください。
ブレーキがほどんど効かないクルマでアクセルの調節だけで目的地にたどり着けるでしょうか。もちろん、全く辿りつかない訳ではないと思いますが、非常に危険な状態で目的地を目指すことになります。初めての道であっても、近い距離なら細心の注意をはらいつつ、急な悪天候の変化もなく、とりあえず目的地に辿り着くだけなら、到着することもできると思います。
しかし 作物を栽培すると言うことは、短くても数ヶ月間、長い場合は、数年かかることもあります。
その栽培期間中に季節は巡り、寒い時、暑い時、雨が多い時、雨が少ない時等、様々な気象条件や外的な条件が変化していきます。中には、研究熱心な栽培者の方で、何度となく失敗を繰り返し、独自の栽培方法を構築する、あるいは、プロの農家の方では、代々語り継がれた栽培方法と経験、カンを使ってとても良い作物を作られる方もおられます。そのような方々を篤農家、栽培の達人などと呼ばれております。作物栽培は、工業製品を作るのとは違い、失敗も成功もほとんどの場合は、年に1度か2度しか経験することが出来ませんし、また、毎年、同じ条件とは限りません。
ミズホは、安全に目的地に辿り着くにはどうしたら良いのか?を追求
よく効くブレーキがあれば、様々な危険にも都度対処することができるという結果に至りました。
土中で植物のブレーキになり得る養分は幾ら与えても地球上の土の中に多量に存在する鉄やアルミニウム、金属類との結合により水は溶けにくくなってしまいます。この金属類との結合を「リン酸の固定化」といい、リン酸が効かない原因となっております。地球は別名、水の惑星とも呼ばれておりますが、鉄の惑星とも呼ばれるくらい金属類が豊富に存在し、結果、慢性的に植物への吸収がされ難くなってしまいます。
ミズホは、プロ農家により長年の経験と実績に裏付けされた
「Mリンシステム」のブレーキ系資材を活用し、普通に効くブレーキ技術を開発しました。
「Mリンシステム」のブレーキ系資材の中には、微生物と酵素の作用で土の中に多量に存在する金属類との結合をブロックする作用があり、リン酸の肥効を高め、作物を健全に生育させることが可能となります。
Mリンシステムでは、様々な「M」のチカラを駆使し、作物づくりの奥深さに追随するため、絶えず準備しております。
これまで、篤農家や栽培の達人にしかなしえなかったブレーキの使い方を習得し、
普通にブレーキを効かせながら、安全で健康なおいしい作物栽培を実現しました。
Mリンシステムを構築し、習得すれば、より強靭なブレーキシステムを搭載し、アクセルを目いっぱい踏み込むことも可能となり、
その結果、『作物の重量感』『みずみずしさ』『甘さ』『耐病性の強化』等、様々な恩恵を受けることが可能となります。