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今年は別の緑肥で試験
台風7号の影響で、ここ数日間、西日本から関東にかけて非常に雨量が多いです雨の多く降った地域では、日照不足による徒長、長雨による根痛み等で耐病性が急落します。さらに、雨降り後に好天となりますと、作物が弱っていることと重なり、急激に病害が蔓延します。雨降り後は代謝促進のため、MリンPKの施肥やリーフアップバリア500倍液の葉面散布を行い、対策することをお勧めします
さて、昨年は土壌改良のため、マメ科の緑肥セスバニアを栽培し、バクヤーゼKを使って土中堆肥化を行い、土壌改良効果を試験しました。詳細は機関誌「THEミズホ」の2017年11月号、2018年5月号に掲載しています(機関誌バックナンバーの取扱いもございます。気になる方はお問合せ下さい)。
今年は緑肥の種類を変えて土壌改良試験を行うため、ただいま栽培の真っ最中です
今年栽培する緑肥はソルゴーです。ソルゴーはイネ科の一年草で「もろこし」や「あまきび」と呼ばれ、日本でも昔から栽培されている作物です。
一般的なソルゴーは背丈が2メートルを超えるほど大きく育ちますが、今回栽培するものは背丈が大きくならない品種で、1~1.5mほどに抑えられるそうです。これを選んだ理由は、刈り取り・細断は刈払い機による手作業で行うため、背が高くなってしまうと作業上困るためですとは言え、有機物生産量は多い部類に入るため、腐植原料を生産するという目的は、十分に満たしている品種です
写真を見て頂くと判りますが、周りの雑草よりも色が淡いですね背丈は高くなってほしくありませんが、有機物量は増やしたいので、この写真を撮影した後に尿素を散布しました。とは言え、この手のソルゴーはほとんど分げつしないため、見た目で分かる有機物の増産は葉の太さくらいでしょうか
本質的に有機物生産量を増やすには、光合成(炭素同化作用)を活発にさせることが必要になります。一度の緑肥栽培で多くの有機物生産を目指すのであれば、MリンPKで光合成促進することが大切なことになってくるという事です
先ほどと同じ栽培区の別角度。真ん中手前にもさもさと大きく育ったソルゴーがありますねたまたま同じような雑草が生えたのか、大きく育つソルゴーのタネが混ざっていたのか分かりませんが、シンボルソルゴーとして刈取りまで見守っていこうと思います
2018.07.06|畑作