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手作業の苦労
昨日、今日と大寒波が来ていますね
ここ名古屋も雪が降り、うっすらと積もりました
不安定な気候ですが、みなさまの地域では影響が出ていませんでしょうか??
さて、先週渥美半島の田原市へ出張してまいりました
田原市は電照菊で有名ですが、大規模に栽培を行っている農家が多いので、
出荷の際の選別や箱詰めなども集荷場で機械化されているものもあります
しかし、どの作物を栽培していても農作業の中には機械化できない作業があると思います
菊栽培の中でも人間の手作業に頼らざるを得ないものが多く、
その一つが「わき芽とり(やご掻き)」と「つぼみとり(つぼみ掻き)」です
菊の中でも輪菊は一本の茎に対して、花は一つにします。
しかし、菊はわき芽も出ますし、つぼみも複数できてしまいます
温室には数千~数万本の菊がありますが、
その一本一本のわき芽とつぼみを手で取っていきます
葉や残すつぼみを傷つけては商品価値が下がってしまうので、神経を使う作業となります
何日もかけて行う作業で、人手があったほうが早く終わるため、
田原市では菊の芽掻きのパートをしている方もたくさんいらっしゃいます
日本ではお悔やみの場面で使われることの多い輪菊ですが、
お手に取った際にはぜひ葉の付け根を見てみてください
わき芽を取った跡が分かると思います
どの作物でも機械化できない部分があり、人の手を経て出荷されていきます。
一人の消費者として、生産者様の思いを感じながら作物を購入していきたいですね
2015.03.11|農業技術