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世の動きと季節の動き
一昨日の10月5日の話になりますが、新聞記事の見出しに大きく、「北里大学の大村教授がノーベル医学・生理学賞」とありましたその翌日の6日は、ニュートリノ関連でノーベル物理学賞となった梶田所長の事も報道されていましたお二方とも世を動かす発見をされ、すごい方々だなぁと感心したものですが、大村教授の記事をよくよく読んでみると、「微生物から取り出した抗生物質の効果を調べ、寄生虫病に効く物質を精製した」とのこと。
キーワードは微生物
農業に携わる方は、この「微生物」という単語に親しみを持つのではないでしょうか科学がある程度発達した現代でも、宇宙と同じで微生物のことはほんの一部しか解明できておりませんまだまだ人間・農業にとって、有効な微生物はたくさん埋没しているはずで、このノーベル賞をきっかけに、微生物への関心が高まることを期待します大村教授も行く先々で土を採取して微生物を研究したとのことで、皆さんの周りに農業に役立つ微生物が棲んでいる可能性は大きく、いろいろ試行錯誤するのが大発見につながるかもしれませんヨ
また農業関連ニュースでは、TPPの大筋合意があります。新聞やニュースの見出しで盛んに表現される大筋合意ですが、実際は「首相が、TPPの最後の閣僚会議で大筋合意したい、との表明」です。要は、がんばるゾ!という報道でした。
もう一つ農業関連ニュースでは、EU(欧州連合加盟国)で遺伝子組み換え(GMO)作物の自国内栽培の根絶の流れが進んでいます。日本国内での栽培はほとんどありませんが、遺伝子組み換え作物の輸入大国日本として、この流れは無視できませんねといっても、輸入している遺伝子組み換え作物の大半はアメリカからですがちなみに身近な遺伝子組み換え食品としては、菜種油や大豆油、醤油などがあります。これらは表示義務がないので、見るだけではわかりません心配な方は製造元に問い合わせましょう
さて、秋も一段と深まり、長袖一枚では肌寒い気温となってきました人間も作物も同じで、寒くなってくるにつれて体調面の変化が起こります。人間では、冬になると摂取したエネルギーの多くを体温の維持に回します(冬場は痩せやすい時期だそうです)。作物では気温低下によって種づくりのスイッチが入ったり、葉からの蒸散量が減ったりします。ただ、どちらにも共通して言えることは、活動が低下することです
寒いから暖かい家から出たくないのと同じで、作物も根の動きが鈍くなりますでも、暖かい鍋をみんなで食べるゾ!なんていう宴会の時は、自然と外へと出られますよね。作物も同じで、寒い時期はごちそうで動かしましょう作物のごちそう、それは有機物100%で消化吸収の良いアミビタゴールド作物の代謝が低下する寒い時期のチッ素源としては、消化吸収の良さがカギを握ります作物の体調が良くなくて消化しきれない分はMリンPKなど、リン酸を与えて消化促進もお忘れなく