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夏野菜の試験栽培6

台風15号、16号が近づいています特に15号は日本列島を南からなぞっていくような気配があり、台風の影響で稲の倒伏を心配される方も多いと思います

Mリン農法稲作は、リン酸を効かせて根張りを促進し、早期落水と間断カン水でさらに根づくりを強化しますまた、出穂45~30日前の調節肥で、根張り促進と稲の根元部分の節間を太く・短くし、さらにさらに倒伏に強くなりますこれらのことを実践できたかどうか、試金石となる台風になるのではないでしょうか悪天候に強いMリンの腕の見せ所ですね

 

さて、終了間近の試験栽培の報告です

少し前の話です。猛暑が続いた8月上旬。人間だけでなく、ポットの野菜たちもグッタリしています。そして、弱ったところに寄って来るのが虫や病気です

猛暑で体調が崩れた野菜に取りつく赤い小さな虫、ダニひどい樹ではダニの糸が絡みついているため、ダニはダニでもハダニですねナス・トマトともにダニが付き、被害の大きい樹では、葉の黄化が急速に進行しています。特に化成肥料のみで栽培しているナスでダニの被害が甚大。もはや手に負えない段階まで進行していますダニにはリーフA液材を500倍で散布するのが効果的と社内の先輩に聞き、試そうと思った矢先……お盆休みに突入です(①)。

このお盆休みの連休で数日間ポットのお世話ができない状況です水やりは散水機でできますが、夏の猛暑で暖まったポットを冷やすため、多くの水を掛け流す設定にしています。つまり、与えた肥料分がすぐに流亡する状況です(②)

 

さて、この①と②の状況が重なった状況で、私は対応として「切り返し」を選択しましたただ、ダニ被害があるため、一般的な葉を2.3枚残して先を切る切り返しではなく、最も勢いのある枝を残して、他をすべて切り落とすこととしました。

さっぱりした姿のナス。とても形がいびつですが、リン酸を効かせて根が元気な状態なら、きっと復活してくれるでしょうトマトも根元付近から伸びた脇芽を残して剪定。本来なら脇芽を摘んで新たに植えたいところですが、樹の根量測定のためこのような処置としました

 

しかし、根圏が制限され、根が高温にさらされるポット栽培で、安易に切り返しを選択したことを後悔するのは、連休明けのことでした……つづく。

2015.08.21|ブログ,新入社員奮闘記,畑作

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