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棒掛け、はざかけ
10月3週目から日本列島もめっきりと涼しくなりました涼しくなってくるとともに温かい食べ物がとてもおいしくなってきましたね今年は宮城のサンマが不漁のようですが、岩手のマツタケは豊作とのこと。皆さんは今年はどんな「食欲の秋」をお過ごしでしょうか
稲作地帯で秋によく目にするのが、刈り取った稲を乾燥させる光景「はざかけ」。地域によって呼び名や干し方が異なるようですが、その地域でやりやすいように発展したからなんでしょうねこちらの写真は岩手の奥州市での稲の乾燥「棒掛け(杭掛け)」の写真です。
名前の通り、立てた棒に束に括った稲を取り付けていく方法です。稲穂が重ならないように回しながら高さを変えて取り付けています。棒掛けの利点は、掛けるための木材の量が少なくて済むことで、風通りの良い所では用いられるようです。風が強いことで有名な庄内平野もこのような棒掛けでの乾燥を行っています。
とはいえ、自然乾燥は手間も時間もかかりますので、高品質や本物志向の農家さんが手間をかけて続けているのが現状です。栽培規模が大きければ大きいほど、はざかけのような手のかかることは難しくなります。小規模ながら丹精込めて作られている農家様の努力に脱帽した次第です