よくある質問
土壌の団粒化とは何ですか?
<土壌の孔げきと団粒構造>
土壌の構成成分は固体(固相)液体(液相)気体(気相)で成り立っており三者が占める容積の割合を三相分布とよぶ。三相分布は土壌の固さや通 気性・保水性などの物理的状態を示すものであるが、養分保持や根の伸びやすさなど、植物の生育に大きな影響を及ぼす。土壌の種類によってその割合はことなるが、気相は20%以上がのぞましい。
< 団粒の形成>
団粒は図のように陽イオンや粘土鉱物・有機物などの働きによって形成される。団粒構造が発達すると、孔げき率が高くなり、土壌の排水性・保水性・通 気性がよくなる。農業生産上は水につけてもこわれない団粒が重要であり、そうした団粒を耐水性団粒とよぶ。 耐水性団粒の形成を促進するには、堆肥などの有機物の施用、ボカシ肥の施用による微生物相の発達、根量 や茎葉の量が多い牧草の栽培による有機物の補給などの方法がある。