株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
夕方、かけ流し。稲だって暑いもん。
みなさん、お疲れ様です。
西日本に続いて北陸でも梅雨が明けましたね。
稲作に携わるかたは、これからが「正念場」です。
先週末の新潟・魚沼地区で現地研修会・講習会・Mリン土づくり説明会を行いました。
炎天下の中、ご参加頂き、ありがとうございます。
人間様も暑い夏。田んぼの稲もしゃべらないけど暑いんです。
人間様はボタン一つでクーラーが効かせ体温を下げられますが、田んぼの稲は自分の力ではどうしようもないので、必死に夜間、呼吸をして体温を下げます。
その結果、日中に光合成して生産したデンプンが呼吸で消費されてしまい、穂や根に送り込む量が少なくなります。
登熟歩合の低下、乳白米(白未熟粒)、不稔による減収、品質低下、立ち枯れの恐れもあります。
「子孫繁栄のため」のデンプンが「生命維持のため」に浪費してしまい「高温障害」に陥りがちです。
講習会の最中、「日中の気温が32℃を超えると葉の先が赤くなるぞ」という方もいらっしゃいました。
そんな時は、
夕方、「水をかけ流し」して、稲の体温を下げてみましょう。
特にこれから出穂期の気温が、最高気温で28℃を超えると白未熟粒など高温障害のリスクが高まります。
ここ10年でこの時期の平均気温は、1~2.5℃も高くなっています。
お盆まではまだ高温になります。
手塩にかけてきたわが子です。
人間様が熱帯夜で睡眠不足になると体力消耗するように、稲も暑さにやられると品質が低下します。
ここまで順調でも、最後の最後まで、お気を付けください。
2016.07.25|