株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
新入社員の夏野菜栽培 其の6
こんにちは私の記憶が正しければ、名古屋では梅雨に入ってからの雨は3日でしょうか聞くところによると北海道では二十日ほど雨が降り続いてる地域もあるようで、ここ数年で異常気象にも拍車がかかっているように感じます。人間の都合の良いように環境をいじくってきたツケでしょうね…地球さんが暴れています
さて今回は、夏野菜栽培の続報です
前回、リン酸を効かせすぎて成長を抑制してしまった例をお見せしましたそれから一週間後(6/3)のお話です。
今までトマトやオクラのトラブルで、あまり話題に上がっていなかったエダマメ。購入したポットには、ポット1つに3本ずつ芽が出ていました。それをそのまま植えて育てていたのですが、成長してからはどうも窮屈そうな印象に・・・
これでいいのかな?と不安になったので調べてみたところ、エダマメは2本ずつで育てるのが一般的であるとのこと元気に成長中なので少し可哀想に思いますが、一番生育の遅いものを間引きすることにしました。
1:枝豆の間引き
となりの枝豆の根を傷めないよう、断腸の思いでカット残した枝豆に愛情を注ぎます
リン酸効き過ぎ(栽培日記5を参照)の後遺症がありますが、その他の野菜も成長していってます。
2:ナスの様子(6/3)
ナスは花が咲き始めましたとても低い位置に付いているのはリン酸の影響です。
3:パプリカの様子(6/3)
パプリカは実が付き始めました。上向きに実が付いているのは、リン酸の影響で実を作るのが早まってしまったからです(この数日後、もっと木を成長させるため摘果しました)
4:ピーマンの様子(6/3)
ピーマンはパプリカと比べると少し成長が遅いようで、まだ花の咲き始めです。
5:ミニトマトの様子(6/3)
ミニトマトはリン酸の影響で変わった形で成長しています一番下の房がとても低い位置ですね。この房も木の成長のため摘み取るかどうか迷いましたが、最初に収穫出来そうなので記念に残すことにしました
6:一度折れたトマトの様子(6/3)
最初に折れるというトラブルがあったため一番成長は遅いですが、もうじき花が咲きそうな段階です。
全体的に初期に施したリン酸の影響を強く受け、木自体の成長がまだまだなのに実を付け始めています。実を付けるのは観察していて楽しいのですが、それを支える木がしっかりしないといい実はなりません
チッ素とリン酸、木を成長させる栄養と実をならせる栄養。植物が栄養を欲しがっているときに肥料をやるのはとても難しいことなんだと実感しました。農家さんはすごいなぁ
つづく……
前回の栽培日記はこちら
ジャガイモのそうか病(2014)
夏至も過ぎ、段々と夏らしくなっていく毎日ですね
先日、家庭菜園で育てていたジャガイモが収穫期を迎えたので、掘ってきたところ……
1:隕石の衝突痕のようなそうか病(上から)
2:深く凹んでいる部分(ななめ横から)
そうか病にかかっていました病斑の周囲が盛り上がっていて、中央は凹んでいますので、陥没型のそうか病でしょう。
病気部分を取り除けば食べられるのでいいのですが、見た目がよろしくありません
ジャガイモのそうか病は放線菌(細菌)が病原となり、一度畑に持ち込んでしまうと土壌に長期間残ります。一番大切なのは病原菌を持ち込まないことです健全な種芋を選ぶ、または消毒された種芋で菌を持ち込まないようにしましょう
そして、もし発病してしまったら病原菌が活動しにくい環境を整えること一般的に言われているpHを低くするのは病原菌の活性を抑えるためです。
そうか病は現在も多くの研究者が解決策を見つけようと頭をひねっている難問です。家庭菜園では有機物を投入して、病原菌に対抗する微生物が増えるのを気長に待ってみる、自然任せも面白いかもしれないですね
新入社員の夏野菜栽培 其の5
こんにちは。名古屋では半袖で過ごす毎日となりました。梅雨はどこへ行ったのやら…
梅雨は作物にとって悪影響を及ぼすことの方が多いようです。会社の畑も例外ではありません。先輩の経験と知恵、弊社資材、そして経験の浅い私の直感で乗り切ってみせます
さて今回は、夏野菜復活後の報告です
トマトが折れ、オクラが弱り、またトマトが折れ…先輩に助言を頂きつつ、トマトもオクラも何とか復活これでやっと安定だと思ったのは甘かった…。
この夏野菜栽培を始めるにあたり、野菜種別ごとに元肥を計算し、耕起の際に混ぜ込んでいました。しかし定植時、元気に育って欲しいとの思いが空回りし、魔が差したのでしょう
[MリンPK]を株元に少し与えるつもりが、ドバっと与えてしまいました
その結果がこの状態です。
1:リン酸が効き過ぎたミニトマト
2:リン酸が効き過ぎたナス
リン酸が効きすぎて成長が抑制されてしまいました
先輩方が「Mリンは良く効くから、使い方を間違えると大変なことになる」と言っていたのを目の当たりにしたわけです。
ミニトマトにおいては頂点で花が咲いていて、これを「かんざしを挿す」と言うそうです。Mリンでない通常の場合においては肥料切れのサインですので、このような状態にしてはいけませんよ(と、かんざしを挿した本人がのたまっております)
ただ、リン酸が効いたおかげで、節間は短く、葉は厚く、特にピーマン・ナスの葉っぱは綺麗な箱舟型をし、地面から仰角45度を向いてピンと立っています。あとは全体がもっと成長していれば理想的だったのですが…いやぁ~勉強になりますね
そんな成長を抑制してしまった夏野菜たちに硫安を施肥し、肥料切れを解消することに。先輩に「ほんの少しでいい」と教えられたことを[忠実に守り]ひとつまみ程度を施肥これで成長が進んでくれればいいのですが…。そして、葉っぱが厚いなぁと観察していたとき、ピーマンに付着したアブラムシを発見
3:ピーマンをすするアブラムシ
リン酸が効き葉が厚くなっているのもあり、苗はビクともしていない様子でした。しかし念のために手で除去。そして耐病性を高めるためリーフアップV1を散布
これで当面は大丈夫でしょう(フリじゃないです)
と、アブラムシなだけに火に油を注ぐ発言をしたところで、今回の報告は終了です。成長が抑制されたことは今後の不安となりますが、土台がしっかりしたと前向きに考えていきます。これで立派な実を生らせてみせます
前回の栽培日記はこちら
ネギの栽培管理
これから、本格的な夏を迎えるにあたって、
夏の気候に負けないようにアミノ酸資材とМリンPKを使うと、
リン酸が効いて根量が増え、肥料の吸収効果が高まります
特に長ネギは、根張りが栽培管理のポイントで、
根がデリケートなために酸欠や濃度障害に弱く、根腐れが起こりやすくなります。
ところが、訪問した新潟県の農家さんの長ネギを見てビックリ
なんとネギ坊主がついているでは、ありませんか
そもそもの、栽培が…、
こちらの農家さん曰く、ネギ坊主を付けたまま、ずーっとそのままにして、冬にネギ坊主をカットしてから収穫すると、硬くもなく、甘みがあって美味しい長ネギになるんだとか。
にわかに信じがたく、目がテンになりそうな栽培管理でした