株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
品種別!りんごジュース
おはようございます。
やってきました!食欲の秋!
果物がおいしい季節。
ミズホにもおいしい果物情報が届いています!
さて、先日、岩手のりんご園様より新製品が届きました。
りんごじゅうす!
ただのりんごジュースではございません
なんと!品種別に作られているのです
今回頂きましたのは、「サンつがる」「サンふじ」「サンジョナゴールド」の3種類。
せっかくなので、3種類を飲み比べてみました
サンつがる : 酸味が少なく、甘口で飲みやすい。
サンふじ : 酸味と甘みのバランスがよく、ふじらしい良い香りが味わえる。
サンジョナゴールド : 甘みよりも酸味が強く後味がスッキリ。ふだん飲んでいるリンゴジュースの味に近い。
品種の個性が出ていて、どれも美味しかったです。
ジュースになっているので、食感抜きで純粋に味が味わえます。
品種によってこれほど味が変わるのか!とビックリでした
もし、贈答品にしたら、贈られた方は驚くこと間違いなし!です
世の動きと季節の動き
一昨日の10月5日の話になりますが、新聞記事の見出しに大きく、「北里大学の大村教授がノーベル医学・生理学賞」とありましたその翌日の6日は、ニュートリノ関連でノーベル物理学賞となった梶田所長の事も報道されていましたお二方とも世を動かす発見をされ、すごい方々だなぁと感心したものですが、大村教授の記事をよくよく読んでみると、「微生物から取り出した抗生物質の効果を調べ、寄生虫病に効く物質を精製した」とのこと。
キーワードは微生物
農業に携わる方は、この「微生物」という単語に親しみを持つのではないでしょうか科学がある程度発達した現代でも、宇宙と同じで微生物のことはほんの一部しか解明できておりませんまだまだ人間・農業にとって、有効な微生物はたくさん埋没しているはずで、このノーベル賞をきっかけに、微生物への関心が高まることを期待します大村教授も行く先々で土を採取して微生物を研究したとのことで、皆さんの周りに農業に役立つ微生物が棲んでいる可能性は大きく、いろいろ試行錯誤するのが大発見につながるかもしれませんヨ
また農業関連ニュースでは、TPPの大筋合意があります。新聞やニュースの見出しで盛んに表現される大筋合意ですが、実際は「首相が、TPPの最後の閣僚会議で大筋合意したい、との表明」です。要は、がんばるゾ!という報道でした。
もう一つ農業関連ニュースでは、EU(欧州連合加盟国)で遺伝子組み換え(GMO)作物の自国内栽培の根絶の流れが進んでいます。日本国内での栽培はほとんどありませんが、遺伝子組み換え作物の輸入大国日本として、この流れは無視できませんねといっても、輸入している遺伝子組み換え作物の大半はアメリカからですがちなみに身近な遺伝子組み換え食品としては、菜種油や大豆油、醤油などがあります。これらは表示義務がないので、見るだけではわかりません心配な方は製造元に問い合わせましょう
さて、秋も一段と深まり、長袖一枚では肌寒い気温となってきました人間も作物も同じで、寒くなってくるにつれて体調面の変化が起こります。人間では、冬になると摂取したエネルギーの多くを体温の維持に回します(冬場は痩せやすい時期だそうです)。作物では気温低下によって種づくりのスイッチが入ったり、葉からの蒸散量が減ったりします。ただ、どちらにも共通して言えることは、活動が低下することです
寒いから暖かい家から出たくないのと同じで、作物も根の動きが鈍くなりますでも、暖かい鍋をみんなで食べるゾ!なんていう宴会の時は、自然と外へと出られますよね。作物も同じで、寒い時期はごちそうで動かしましょう作物のごちそう、それは有機物100%で消化吸収の良いアミビタゴールド作物の代謝が低下する寒い時期のチッ素源としては、消化吸収の良さがカギを握ります作物の体調が良くなくて消化しきれない分はMリンPKなど、リン酸を与えて消化促進もお忘れなく
微生物が寄生している野菜って!?
Mリンユーザー様より、こんな野菜が届きました
触ってみると外観は硬く、可食部はどこ??
外葉をはがすと真っ白な部分が顔を出しました
これは「マコモダケ」という野菜です
イネ科の「マコモ」という植物に「黒穂菌」という微生物が寄生するとこのように茎が肥大するとのことその肥大部が「マコモダケ」ですイネと同じく湿地で育つ植物なので耕作放棄水田の活用で栽培されているところもあるようです
マコモダケは新鮮なものは中は綺麗な白色。生でも食べられますが、鮮度が落ちてくると「黒穂菌」の影響で内部に黒い斑点ができてきます。食べても問題はないですが、食味や食感が悪くなるそうですこの黒色の斑点、昔は「マコモズミ」と言われてお歯黒の原料になっていたそうですよ
このようにちょっと不思議な野菜「マコモダケ」。カリウムや食物繊維が豊富で健康野菜と言われています新鮮なものは生でも食べることができるそうですが、私は生産者さんオススメの「天ぷら」、あとはインターネットで検索した「メンマ風」、「カレー炒め」でいただいてみました
「天ぷら」にするとホクホクな食感にベビーコーンのようにほんのり甘く、煮付けた「メンマ」風は本当にメンマのような食感、さっと炒めた「カレー炒め」はしゃきしゃきした食感が楽しめ、調理法によって様々な楽しみ方ができる野菜だと感じましたカレー炒めやメンマ風はお弁当のおかずにもオススメですよ(写真の見た目が悪くてすいません)
なかなかスーパーではお目にかかれないかも知れませんが、直売所などで見つけたらぜひ食べてみてください
レンコンは「見た目」が大事(関東ではね)
スーパーに「レンコン」が並ぶ季節になりました。
皆さんのお近くのスーパー等で目にする「レンコン」はどういう姿をしていますか?
・泥つき
・真っ白
・黄ばんでいる
・カットされてパック
・泥つき一本モノ
下記の写真は、先日、当ブログでもご紹介した「初物レンコン」。
(上)泥つきレンコン(徳島産)慣行農法レンコン
(下)真っ白レンコン(茨城産)Mリンレンコン
ちなみに…
↑こうなります。
「泥つきレンコン」は、実は、白くなりません。掘り獲る時の「ひっかきキズ」も多いですが、「赤しぶ」の残りもあります。これは、栽培中のレンコンが呼吸を「穴」を通じての行う時の酸素が出るからで、決して、どっちがいいとか、悪いとかじゃないですよ。通常は出荷前に「しぶぬき」をします(が、全部は白くなりません)。
これ実は…「産地の特徴」=「収穫方法」&「ニーズへの対応」の違いなんです。
徳島産・佐賀産・愛知産などのレンコンの多くは、レンコン田んぼの水を抜いて「泥の中から」収穫します。
一方、関東モノ(茨城産)レンコンは、水の中にいるレンコンを水圧で「水の中から」収穫します。
「キズ」は、この違いなんです。
そして、「泥つき」のほうが、「日持ち」がするので、流通の事情を含め、食卓に並ぶ前の「大人の事情」で、「わざわざ」泥をつけて出荷しています。
しかし、関東モノ(茨城産)は、市場の「ニーズ」が「見た目重視」の為、「真っ白」に栽培・出荷をします。わざわざ「泥」はつけません。
「渋ぬき」と言う作業だけでは抜けきらないレンコンに対して「白い美肌」を目指すために、MリンPK・サンレッド等、Mリン資材が大活躍します。↑ Mリンレンコンは、さらに中(断面)も真っ白です!
あ、また長くなりました。この続き(白いレンコンの秘訣/美味しいレンコンの話)は、また今度にしましょう。ごきげんよう~。。。