株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
【キュウリ】ホウ素欠乏
おはようございます
前回のブログでもご紹介しましたが、11月の温暖な気候のせいで野菜の出荷量が増え、価格が大幅に下がっています
消費者には喜ばしい限りですが、生産者にとっては喜べない状況。
「豊作貧乏」です
しかしダイコンや白菜、キャベツなどの露地野菜と違って、ここ半月で相場が急上昇しているのがトマトやキュウリなどの果菜類
西日本の産地で10~11月にかけて大量に収穫していた分、「なり疲れ」で出荷量が激減してしまったためです。
なり疲れさせずに出荷できている人は・・・今頃ウハウハですね
さて、先日キュウリでウハウハな生産者をお邪魔しました
とれ過ぎて、なんと朝の0時から収穫しているそうです
「嬉しい悲鳴」ってやつですね!
さて、そんな絶好調な状態が故に困り事が。
ホウ素欠乏で、芯の部分がコルク状に褐色になっています。
実がなり過ぎて、養分吸収が追い付いていないのと、根が疲れてきてることもあるのでしょう。
即効的な対策としては、ホウ素が0.5%入ったリーフアップAの葉面散布(500倍)がおすすめです。
果菜類はたくさん出荷している時ほど次のことを考えた対策が必要になります。
液肥だけでなく、ぼかし肥(MB動物有機など)で安定した栄養分を確保しましょう。
さらに、根が疲れているので、サンレッドやバイオ根助を薄めで構わないのでカン水してやると、根の動きが活発になり、しっかりと養分を吸収してくれます
果菜類は、収量の波を作らないことが成功のポイントです。
ちなみに、野菜の卸価格の状況は「独立行政法人 農畜産業振興機構」が管理するサイトでも見ることができます。
「ベジ探」で検索してみてくださいね。
記憶に残る記録を
年の瀬も近づいて参りました年末に向けて何かと慌ただしい日々をお過ごしではないでしょうか。12月2週目に入ったにもかかわらず、名古屋では晴れた昼間はポカポカ陽気で、12月とは思えない暖かさです全国的に同様のようで、「高い気温と適度な降雨でダイコンが肥大しすぎて暴落傾向」とのニュースも見かけました普通の施肥では水ぶくれダイコンとなってしまいますので、高温で適度な降雨傾向の場合、最終間引き時と収穫一か月前に必ずMリンPKやPフォスタなどでリン酸を効かせて、締めたダイコンにしてください
(Web会員の方は施肥基準等をご覧ください)
さて、年末と言えば大掃除です最近の大掃除は身の回りの目に見えるものだけでは終わりません。仕事道具のパソコンの中身も掃除しなければ、気持ちよく新年を迎えられないですよねということで、少しずつ整理をしていたところ、古いけど面白い写真が出てきたので紹介したいと思います
まずはこちらの、何年前か分からないメロンの写真。
プロ農家の方には良さがすぐに伝わると思います。葉柄の角度が上向きで、葉もおわんのようになっていて受光体勢がとても良いです。下葉にも光が当たり、風通りも良くなり、良いことずくめの形になっています。葉も活き活きして見えますね
次は約20年前のレンコンです。
こちらも上向き・おわん型の葉で受光体勢バッチリ、その葉が畑一面にレンコンの葉は大きいため垂れてしまいがちです。ここまで立っているのはとても立派で、チッ素の効いている状態で適度にリン酸を効かせた結果だと思います
パソコン内の大掃除のはずが一転、良いMリン栽培の写真探しとなってしまったというお話
【追伸】
こちらも大掃除のときに見つけた写真です。社内の先輩に聞いても何の植物なのか判明せず…分かる方いらっしゃいましたら、是非ともご教授ください。おそらく東北方面の写真です。
橙色のダイヤモンド
ある日ミズホ本社に小包が
「おーーー!来た来たダイヤモンド」
との営業マンからのお言葉
中から出てきたのは・・・・・・みかん
実はこのみかんとてもおいしいと評判の農家様のもので、ミズホ代理店様では「ダイヤモンドみかん」と噂になっているのだそう
切ってみると果実がぷるぷる、皮が薄く、色も綺麗なオレンジ色
糖度を測ってみると・・・・・
12度超えでした
試食させていただくと、薄皮が本当に薄く口の中で全く気にならず果実のプルプル感を楽しむことができましたお味も濃厚でとてもおいしかったです正にダイヤモンド
このみかん、こだわりの栽培をされていて、弊社のMリンPKやアミビタゴールドを愛用頂いております
持つ力が十分に引き出された樹から生まれたみかんをさらに熟成させて、甘さと酸味のバランスを整えているとのこと
このようにたくさんのこだわりが詰まったみかん、ごちそうさまでした
おろぬきですけど、よかったら。
鍋が美味しい季節。
皆さんのご家庭では、どんな鍋をかこんでいますか?
定番の霜降り白菜、美味しいですね。男子ワタクシが台所当番の月曜日は「ピエンロー」でした。(根強い人気です)
ちなみに最近の我が家ブームは「細切りキャベツ鍋」。これまた食感なかなかグーです。 … はい、どーでもいいですね。
先日訪問先で、おばあちゃんから、
「おろぬきですけど、よかったら」
と、言われました。
ん? お・ろ・ぬ・き?
どんな野菜だ??
一瞬、その言葉の意味が解らなかった私でしたが、
これ見てわかりました。
「おろぬき」とは、野菜の名前ではなく「間引きした」葉っぱでした
※辞書によると、
『おろぬ-く』
=「密生しているものの中から不要なものなどを抜き取って、適当な間隔を作る。
とありました。
「おろ」=「疎」
恥ずかしながら、まだ知らぬ農業用語があります。
この言葉、神奈川だけでなく、静岡、山梨、長野や、茨城、福島の一部でも使われるとか。
ちなみに、「Mリンおろぬき」は「苦み」が少なく、小さいお子さんがご飯にのっけてとってもいっぱい食べるんだそうです。
それは、だって…
Mリン施肥で、硝酸態窒素をしっかり「消化」できていますからね~
もちろん、そこの畑のダイコン・キャベツも、甘味があって、鍋でも生でも美味しいんです。
窒素過多の苦い野菜より、子供が喜ぶ「甘くて美味しい野菜」、
作りませんか?