株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
モロッコのオレンジジュース
個人的な話ですが、GWを利用してモロッコへ行ってきました
(田植えで忙しい農家の皆様すみません)
「モロッコってどこ?」
何人もの人に聞かれました…
場所はアフリカ大陸の北部。
ヨーロッパにも地理的に近いイスラム国家です。
あまり日本人には馴染みのない国ですが、実はリン酸の原料となるリン鉱石の生産量は世界3位!
埋蔵量では中国に次いで世界2位とも言われています。
国土の多くは砂漠なのですが、少ない農地を上手く利用しているようです。
この時期は、オレンジ、イチゴ、トマト、スイカ、メロン、タマネギなどが市場に豊富に並んでました。
そして特に美味しかったのがオレンジジュース!
街中に屋台があり、その場で絞った100%ジュースを飲むことができます。
旅行中に何杯も飲みました
糖度が気になってしまうのは何かの病気でしょうか…
それから、中国茶にミントとたっぷりの砂糖が入ったミントティー
小さなグラスで飲むのがオシャレ。
地元の人はいつでもどこでも飲んでました
新入社員奮闘記2016 ~番外編 小麦粉について~
こんにちは。
大型連休が間近に迫ってウキウキしてきました
今日は研究室としてのネタがないので、前職で学んだ小麦の話でもしようと思います
小麦は米と違って皮がきれいにはがれません。また、小麦に水をかけると、外側の皮は強靭に、内側の胚乳は柔らかくなるという性質もあります。さらに、小麦特有のグルテンというタンパク質は、挽いた小麦に水を加えて捏ねると生地になるという性質があるため、製粉が発達しました。
小麦粉の種類は大きく分けると4つです。
◎パン用粉(強力粉):タンパク約12%
カナダの「1CW」、アメリカの「DNS」という品種を混ぜたもので、アメリカの「SH」を少量混ぜることもあります。
最近は北海道産の「ゆめちから」という高タンパクの国内産小麦も出てきて、同じ北海道産の「きたほなみ」を50%程混ぜると製パン性が良くなるということなんですが、試す機会はありませんでした。
◎中華用粉(準強力粉):タンパク約10.5%
中華用は「DNS」「SH」にオーストラリアの「ASW」という品種を混ぜていました。
国内産では福岡県産の「ラー麦」というものもありますが、使ったことがないです。
フランスパン用粉では「DNS」「SH」「ASW」に北海道産の「ホクシン」という小麦を混ぜて風味を良くしていましたが、近年は「きたほなみ」の作付に移行して、残念ながら「ホクシン」はほとんどなくなりました。
また、フランス産の小麦も風味が良く、フランスパンやクロワッサンにするととても美味しかったのです。
◎麺用粉(中力粉):タンパク約9%
「ASW」と国内産小麦を混ぜていました。愛知県産の「農林61号」「イワイノダイチ」「きぬあかり」と北海道産の「ホクシン」「きたほなみ」を試したことがあります。
「きぬあかり」はタンパクは低めですが色が透き通った麺になり、「きたほなみ」は年度によってばらつきますが、品質の良い年は「ASW」並だったと記憶しています。
◎菓子用粉(薄力粉):タンパク約7.5%
アメリカの「WW」でしたが、国内産小麦を混ぜることもありました。ただ、「WW」の薄力粉で作ると軽く柔らかい食感になるものでも、国内産小麦の薄力粉を使うとやや重い食感になりました。
国内産小麦は外国産の小麦に比べると篩い抜けが悪かったり、年度によって品質がバラバラで使いずらかったりするのですが、その分だけ付加価値が高くなるということでもありました。今後「ゆめちから」のようなパン用の国内産小麦やおいしい麺用粉が広まって食生活がさらに豊かになるといいなと思っています
また機会があれば、うどん編も書こうかなと思います。
<m(_ _)m>
新入社員奮闘記2016 ~発芽試験~
おはようございます
週末に某桜の名所公園に行ったのですが、大半の花が散って葉が出ていました
前の週は7万人ほどいた花見客もほとんどおらず、平穏な公園の姿に戻っていました。
散り際の桜でも撮ろうかなと思っていたのですが、カメラの調子が悪く撮れませんでした
せっかくなので、満開時の桜を載せてみます。
某古墳
さて、先週の研究室ではコマツナを使って発芽試験を行いました
バクヤーゼ堆肥が完熟かどうかを確かめるための試験です。
シャーレにろ紙を敷いて「バクヤーゼ堆肥」の抽出液で湿らせてコマツナの種を50粒置き、
3日後に80%以上発芽すれば問題なしという感じです。
がその時の写真です。ちゃんと発芽しています。
50粒数えるのが大変でした
これをシャーレ10個分ですから
暖かくなってきて、また違った試験やらなんやらを覚えている途中の新入社員なのでした。
<m(_ _)m>
昨年のミカン夏芽の現在
名古屋は桜が咲き始めましたよく観察してみると、下向きの枝についている蕾から咲き始めていましたので、やはり下向き枝は花や実がなりやすいのですねただ、暖かい週と寒い週が交互にやってきていますので、桜も体力を消耗しています。思った通りの満開にはならないかもしれませんが、今秋末あたりから全国の桜の名所が賑やかになりそうですね
そんな暖かい日のとある一日。雨が降らず乾燥傾向が続いていて、樹勢が低下していると予想されるミカンに葉面散布しにいったときの事です。この日は樹勢強化と虫害予防で、リーフA液材、Pフォスタ、リーフアップVシリーズの各500倍混用液を散布していました。散布し終わったところを観察していると、一定の枝の葉だけ何かしらの被害に遭っていることが分かりました
何か芋虫が這ったような跡が茶色く変色して残っています。ところどころ葉に穴あきが見られます。「ミカンハモグリガによる食害を受け、食害部分が弱り、かいよう病が発生している」ところだと考えます。
こちらは穴あきがひどく、その周辺は灰色になっています。この灰色は虫が這ったような跡としても残っています。そしてよく見ると、葉に細かい白い点々が見られます。こちらも食害等は同じですが、細かい白い点はハダニ害も受けていると思います。
これらの被害を受けたのは、すべて夏芽・秋芽で伸びた部分でした夏芽以降では気温も上がり、これらの害虫の活動適温となります。一般的に夏芽や秋芽を伸ばすのはよくない理由がここにあります。害虫が元気になっているときに、柔らかい新芽の夏芽や秋芽があると、格好の餌食になってしまうわけです
今年は夏芽・秋芽は樹勢を見て切詰めるようにして、害虫の定着や越冬対策を実施していこうと思います
新入社員奮闘記2016 ~いろいろな土壌~
おはようございます
名古屋では桜が開花したとのことで、写真を撮ろうと前回も訪れた桜の名所の某公園へ行ったのですが、
花はほとんどなく、枝ばっかりでした
今週は少し寒いようなので、見頃は今週末からになりそうです
研究室ではこのところ、過リン酸石灰のリン酸が土壌にどれだけ固定化されるかという
リン酸固定化率を測定しています。
例えば、黒ボク土、低グライ土、黄色土のリン酸固定化率は、だいたい以下の数字になりました。
黒ボク土 85%以上
低グライ土 55%程度
黄色土 35%以下
条件によって変動しますが、黒ボク土では95%以上のリン酸が固定化されてしまうことも
リン酸を与えても5~10%程しか利用できないということですね。
こういった土壌でリン酸を効かせるためには、MリンPKということになるんだと思います
また、黄色土では黒ボク土と同じ量の過リン酸石灰を与えると、5倍~10倍利用できる、とも言えます。
このように、研究室の一員としてデータを積み重ねて日々奮闘している次第であります。
<m(_ _)m>
新入社員奮闘記2016 ~春の訪れ~
おはようございます。
すっかり暖かくなり、体調も良くなりました。
家の近所では毎日うぐいすの鳴き声が聞こえてきます
週末に桜で有名な某公園に寄ってみると、ソメイヨシノはまだ咲いていませんが、
見頃になっている木もちらほらありました
今ではお花見は当たり前ですが、江戸時代までは幽霊が出る木ということで、
人々は桜の木の下を歩かなかったと言いますから、時代が変わると物事の評価もころっと変わるんですね。
また、前職は製麺業だったので、桜そばというものを作ってました。
本来は伊豆の大島桜の葉を煮出して、更科粉を湯捏ねして作るんですが、
機械打ちだったので更科粉と小麦粉はほぼ同割、桜の花の塩漬けをミキサーで粉砕して、
生地に練りこんで麺にして、桜の葉は下に敷く、といった感じでした。
2月から4月初めにかけての季節に味わう食べ物ですね。
ミズホでは週末にエアコンの入れ替えを行い、研究室も快適になりました。
今週も継続して黒ボク土を使ったデータを集めております
想定と違う値が出て、考察して、試験してデータとっての繰り返しです
それでは、このあたりで失礼します。<m(_ _)m>