株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
山形農機まつり
まだまだ台風18号の被害関連ニュースが飛び交う日々です。被害を受けられた方、お見舞い申し上げます。ミズホにはこのような場合にお力になれる資材や技術がございます。お困りの方ぜひ御相談ください。
すこし日が経ってしまったのですが、9月上旬に山形農機まつりに参加してきました
本日ブログ担当の私は普段社内におりますので、会社を飛び出して展示会への参加は初めてです
当日の東北ミズホ会のブースの様子です展示品やチラシでとっても賑やかとなっていました
なかなかお客様に商品の説明をすることもないので最初が緊張しましたが、笑顔でお話することを心がけるとお客様とのお話も弾み、率直な御意見も頂けてとても良い機会となりました内勤スタッフとしては貴重な経験をさせて頂けてありがたかったです
私の拙い説明でも、熱心に聞いてくださったお客様どうもありがとうございました
当日は代理店のフレッシュなゲストさんも参加されており、とても華やかなミズホ会ブースでした
会場はヤンマー様のとてもかっこいいトラクターや、散布機のデモ機などもありどのブースも賑わっておりましたよ
夏野菜の試験栽培6
台風15号、16号が近づいています特に15号は日本列島を南からなぞっていくような気配があり、台風の影響で稲の倒伏を心配される方も多いと思います
Mリン農法稲作は、リン酸を効かせて根張りを促進し、早期落水と間断カン水でさらに根づくりを強化しますまた、出穂45~30日前の調節肥で、根張り促進と稲の根元部分の節間を太く・短くし、さらにさらに倒伏に強くなりますこれらのことを実践できたかどうか、試金石となる台風になるのではないでしょうか悪天候に強いMリンの腕の見せ所ですね
さて、終了間近の試験栽培の報告です
少し前の話です。猛暑が続いた8月上旬。人間だけでなく、ポットの野菜たちもグッタリしています。そして、弱ったところに寄って来るのが虫や病気です
猛暑で体調が崩れた野菜に取りつく赤い小さな虫、ダニひどい樹ではダニの糸が絡みついているため、ダニはダニでもハダニですねナス・トマトともにダニが付き、被害の大きい樹では、葉の黄化が急速に進行しています。特に化成肥料のみで栽培しているナスでダニの被害が甚大。もはや手に負えない段階まで進行していますダニにはリーフA液材を500倍で散布するのが効果的と社内の先輩に聞き、試そうと思った矢先……お盆休みに突入です(①)。
このお盆休みの連休で数日間ポットのお世話ができない状況です水やりは散水機でできますが、夏の猛暑で暖まったポットを冷やすため、多くの水を掛け流す設定にしています。つまり、与えた肥料分がすぐに流亡する状況です(②)
さて、この①と②の状況が重なった状況で、私は対応として「切り返し」を選択しましたただ、ダニ被害があるため、一般的な葉を2.3枚残して先を切る切り返しではなく、最も勢いのある枝を残して、他をすべて切り落とすこととしました。
さっぱりした姿のナス。とても形がいびつですが、リン酸を効かせて根が元気な状態なら、きっと復活してくれるでしょうトマトも根元付近から伸びた脇芽を残して剪定。本来なら脇芽を摘んで新たに植えたいところですが、樹の根量測定のためこのような処置としました
しかし、根圏が制限され、根が高温にさらされるポット栽培で、安易に切り返しを選択したことを後悔するのは、連休明けのことでした……つづく。
夏野菜の試験栽培5
うだるような暑さが始まっています毎年夏を迎えるにつれてどんどんと暑くなっているように感じます昨年も書きましたが、化石燃料を使っているから、ますます地上の温度が上がるのだと思っています(昨年の記事)。とは言いつつも、夏の盛りはエアコンに頼ってしまいがちです。少しでもエネルギー節約のためと、休みの日中は自宅でエアコン独り占めするのではなく、公共の涼しい場で過ごそうと心がけていますまた、山間部に避暑に行くと、季節が夏から春に戻った気分になります。縦に長い日本を動き回れば、一年中春や秋の季節を過ごすことも可能なのではないでしょうか
では、試験栽培の続きです
本格的な暑さが始まってから、ポットの野菜はみんな水不足でしおれ気味
植物がしおれるのは、汗をたくさんかいたのに水分補給が間に合っていないからです設備の関係から一日二回までしか自動散水できませんので、水分を補うため必要であれば日中でも散水します。ポット栽培では、普通は涼しいはずの根周辺の土壌も太陽熱で温められますので、水やりには気を使わなければいけません。
熱くなったポットを冷やすための個人的な散水方法が、肥料が流れ出ようが気にせず、ポットを冷やすために大量に水をかけることですこれはポットの排水性が良くなければ、表面の暖かい水がポット内に溜まって悪さをするのでできません。何をするにも土台作りが大切ということですね
と、いろいろと講釈を垂れましたが、下の写真を見てください。気根です。根周りの管理ができていない証拠です
ポット栽培の一つの目標として、気根を発生させないことを掲げていたのですが・・・。リン酸が効いて根づくりが盛んになり、狭いポットいっぱいの根があるため気根が発生したと、良い方向に考えることもできます。
チッ素を強めに効かせて、樹勢が強くなったところでリン酸を効かせる自根苗の耐病性試験は間もなく終結しそうですので、接ぎ木苗(今回の写真)はMリン農法の基本にのっとって、今後も管理をしていきます。
事件です!!
名古屋はうだるような暑さです
今日の最高気温は38℃とのことで、自分の体温より高いなんてびっくりですよね・・・
それも事件なのですが、休み明けの今週月曜日に会社で事件が起こりました
会社の駐車場の隅っこに桃の木が2本あります
夏に桃が食べたくて、素人の内勤スタッフでできる限りのお世話をしていました
病害虫と戦いながらも、今年も実がつき、赤く色づきはじめてあと少しで収穫だとわくわくしておりました
ところが、月曜日に出勤したところ・・・・・・
「桃が一つもなーーーい」
大きい実も小さい実も、虫食いの実も・・・・実という実が全て姿を消していました
せっかくあと少しだったのに本当にショックです
地面に落ちている桃は一つもない状態で、鳥などの仕業とは考えにくいですので心ない人が収穫していってしまったのでしょうね
それにしても残念な気持ちでいっぱいなので、来年は何か対策を考えないといけないと思います
農産物泥棒の話は時々耳にしますので、皆様も丹精こめて育てた作物を盗まれないように気をつけて下さい
夏野菜の試験栽培4
ここ二日間ほど、台風11号の影響で名古屋も雨風が吹き荒っておりました
この「荒る(すさ)」という言葉。日本神話で有名なスサノヲさんと同じ読みなんですね。元々スサノヲさんのスサは「荒れすさぶ」の意味で、荒神さんとする解釈もあります。お近くに川が流れている方は、川が蛇行している沿岸を探すと、高い確率でスサノヲさんに関係する社があるはずです。川が氾濫しないよう、荒神さんを奉って鎮めているわけですね
話がそれましたが、台風の風で作物の葉っぱや実が擦れてダメージを受けています。この作物が弱っている時が一番危険病原菌や害虫は弱ったところを容赦なく襲ってきます。作物の体力を早期回復させるには、葉面散布が効果的です(手間はかかりますが)
Mリン農法の対処ではリーフアップV1の300倍液とPフォスタの500倍液の混用が王道ですこれまで手塩にかけた作物を世に出すため、事後ケアをしてあげてください
さて、やっと本題の試験栽培です。前回ナスの初収穫がありました(前回日記)。以降の生育をお伝えします
ナスの収穫以降は三日間ほど晴れて、その後10日間ずーーーっと曇りか雨でした『雨が降ったらMリンPK』を合言葉に、通常追肥量の半分とか3分の1とか、少量に分けて複数回やっていました。
その結果が上の写真です。写真右がMリン区、左が一般リンマグ区です。比べると生育が全く違うことが分かりますね
まず「高さ」が違います。上部の花の咲いている付近を見ると分かりますが、Mリンは短いのに対して一般リンマグ区は長く伸びて徒長しています。これがMリン農法で言う、効くリン酸の見た目に分かりやすい効果です
ただ、どちらも小まめな追肥で栄養過多気味でしょうか手をかけるのもほどほどにして、かわいい子には旅をさせろ、放任にしていったん様子を見ることにしましょう
また、Mリン区は葉が内側に巻いていますし、枝もグネグネしています。どちらも成分では同じ量なのですが、一般リンマグ区はそこまで巻いていませんMリンは吸収率が良いと前向きに受け止めるとして、今後の施肥を考え直さねばなりませんね
そして、昨年も出ましたが、今年も出ました……
尻腐れ果ですきちんと対応しないと続々と出るため、ここは葉面散布のリーフアップCa
と、行きたいところですが、これは試験栽培。新たに施肥する肥料を増やすわけにはいきませんので、ここは我慢して見守るしかありません今後どうなることやら、あたたかく見守っていきます