『Mリン農法トピックス』は株式会社ミズホのオフィシャルブログです!

株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。

他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。

このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。

ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。

更新日は毎週 月・水・金曜日です。
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生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
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「出前講習会」日本全国おでかけミズホ

夏野菜の試験栽培3

7月に入りました名古屋ではまだまだ梅雨真っ最中ですが、雨が降らない曇りが多いですでもこんな天気のときはMリンPK、よく効くリン酸の出番です「雨が降ったらMリンPK」が合言葉。ここで野放しにすると、徒長してその先の生育でいろいろな障害が出て、その場しのぎの対処療法になります。

予防よりも対処の方が作物にかかる負担も大きく、お金も多くかかります良いお医者さんはあれこれ薬を出すよりも、また病気にならないための指導をしてくれますよね。作物にとっては農家さん自身がお医者さんです毎日様子を見て、診断して、イチに予防・ニに予防、サンシがなくてゴに予防です

 

さて、試験栽培ですが、樹もそこそこ大きくなってきて、いろんな障害が発生し始めましたポット栽培の宿命でしょうか、私の管理不足でしょうかただ、いろいろな資料や文献で知識として知っている障害も、実際に栽培して目の当たりにすることで、初めて理解できるんだなと感じました。

まずこちら、トマトです。こちらは買ってきた土で栽培しているMリントマト

初期の管理ミスで一番花が遅れていますが、生育障害は見られません。

 

そしてこちらが病害土壌の土で栽培しているトマト

樹が暴れてなんだか不恰好な印象があります。何より下葉が黄化していますね下葉部分をもっとよく見てみると……

 

 

黄化しているのは下葉ではなく、下から4本目ですねこの病害土壌で栽培しているトマトは、次々に下葉から枯れてしまっています。これは、この土の排水性が悪く(表面にうっすらとコケが生えています)根腐れが起こって下葉が枯れてきてるのですさらに、ポット栽培で根域が制限されていて、根詰まりも起こって下葉枯れがさらに進んでいるのでしょう。

「トマトは排水性が大切」といろんなところで見聞きしますが、排水性が悪いとこうなる、という悪い生育事例となりました

 

 

 次は初収穫となったナスですまずは収穫直前のMリンナス。

いい苗をゲットできなかったのか、私の初期管理のせいか、Mリンナスは一番果が二つ同時に咲きました

 

こちらが、収穫直前の化成肥料(8-8-8)ナスです。

こちらはきちんと一番果一つです

 

ナスの実は重さ80gとなったら採ることにしていまして、Mリンナスが106g、化成ナスが104gでした。こちらが実の比較写真です

①がMリンナス、③が化成ナスです。実のツヤを比べると一目瞭然。Mリンナスはツヤがありますが、化成ナスはボケていますまた、保存のためサランラップを巻いたのですが、Mリンナスにはピタっとくっつくのに、化成ナスはうまくくっつきませんでした表面から油でも出ているのでしょうか。触ってみると、Mリンナスはキュッキュと音が鳴るのに、化成ナスは音がならず、触った後手に油のようなものが残りましたこの違いはリン酸が効いて実の締まりが良くなっただけでは説明できませんが、施肥量は同じなのでリン酸の効きの違いであることは確かです

今後も試験栽培で気付いた違いをドシドシ報告していきます

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夏野菜の試験栽培2

梅雨の時期となり、雨で涼しくなったのはいいのですが、室内がジメジメしておりますこんな時は湿気に体力を奪われがちなので、日々の軽い運動と体にやさしい食事で、これから来る夏に備えたい私ですそして作物も健康を維持しよう(少しでも光合成しよう)と、体を大きくしてしまいます。同じ量の栄養分で普段以上に大きくするため、中身の充実しない生長、軟弱徒長となってしまうのです

風船を例として考えてみます。ここで風船は、植物が持っている体を作るためのエネルギーです。この風船を30cm膨らませたときのゴムの厚さと、50cm膨らませた時のゴムの厚さを思い浮かべてください。50cmの風船の方が薄いですよね。同じエネルギーで大きな体を作ろうとする、この50cmの風船のように膨れ上がった状態が軟弱徒長です。これではちょっとした刺激でパンっと割れてしまいます。植物で言うと、耐病性が下がったり、ちょっとした虫害で大きなダメージを受けたりします植物は多雨や日照不足で軟弱徒長する生理なのです。これを制御するための技術がMリン農法のリン酸施肥ですまずは、すぐに状態が見られるお庭の家庭菜園から、Mリンのリン酸で徒長を防げることを実感してみてはどうでしょう

 ———-ここから夏野菜栽培———-

さて、前置きが長くなりましたが夏野菜栽培です。

今年はちょっとした装置を導入しましたその名も「自動散水装置」です

昨年の夏野菜栽培はこの装置を使っていなかったため、自宅が遠い私は土日は会社までお世話に来られず、お天気まかせの生育でした。その結果、いろんな障害が出ることになり(逆にいい記録が取れましたが)、今年はそのリベンジのため導入しました実際に組んだシステムを絵に描くと、下のようになります。

蛇口に装置を取り付け、2種類の試験栽培用に二股に分岐。そこから散水ホースを各ワグネルポットへと分岐させています。ホースを取り付ける分岐の位置で水圧が変わりますので、蛇口に近い側の分岐のホースは長く、奥側の分岐のホースは短く設置して、水圧の調整をしています。

この装置の良いところは、水分センサーで自動的に水やりの必要不必要を判断できるところですですが、梅雨に入ったこの名古屋では、実際に稼働したところをまだ見ておりませんこの装置が本領発揮するのは梅雨明けからになりそうですね。

さて、実際の生育報告ですが、比較栽培試験、耐病性試験のどちらも、初期の動向は苗の状態に大きく左右され、最初の1週間で大きな違いは見られませんでした。ですが、気になったところがココ

Mリン区では苦土入りスーパーMリンPKを施肥し、一般資材はMリン区と同等のリン酸量となるように施肥しています(マグネシウムは一般資材区の方が多い)。同じリン酸量ですが、葉の葉脈の太さ、目に見える本数など、見た目が全く違います施肥する肥料だけでここまで様子が変わることにビックリしていますどちらの葉が良いのかは、今後の生育で確認することにします

また、トマトではリン酸の効きの違いが見てわかる結果となっています

リン酸が効くと葉が立ちます。下葉は苗の状態が大きく影響していますので、どちらもだらしなく垂れていますが、苗から伸びた部分は葉柄の角度から違いますねただMリン区のトマトは、一番果がずれてしまっているのが気になるところです。この出遅れ分は今後の長期収穫できるかどうかにかかっていますので、長い目で追っていこうと思います続報をお楽しみに

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謎の双葉

不安定なお天気が続いていますね

突風が吹いたり、雹が降ったり・・・

今朝は私が出勤したとき地下鉄を降りると通路やエレベーターがびしょ濡れ

近所に住んでいる社員に聞いてみたところ、ミズホ本社付近でも突然バケツをひっくり返したような雨が20分くらい降ったとのこと

私の自宅付近は晴れていたので、とても驚きました

長雨にはMリンPKが効きますが、施設や圃場が壊れてしまう程の災害が起こらないことを切に願っております

 

さて、会社の駐車場の一角で育てていた小松菜の花。無事に種がとれたとブログでも御報告しました

その脇に置いてある鉢植えのトマトに水やりをしようと思って準備をしていたところ、

周りに草が生えているなと思ってよく見てみると・・・・

ん???

おや??

双葉??

あ!!小松菜!!!

畑ではない場所が一面小松菜畑になってしまいました

種取りをして片付けをしたときに残った種が飛んでしまったようです。

それにしても凄い数

他の社員と相談して、そのまま生育させて、抜き菜を食べようかということになりました

軟弱徒長しないようにしっかりMリンPKを撒いておきましたよ(笑)

 

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2015.06.17|

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研究室のおしごと

今日は久しぶりの雨模様でしたね

こちら名古屋でも朝から雨で、雨が上がった今は植物達が元気さを取り戻しているように見えます

今日は研究室でのおしごとを少しご紹介します。

今はバクヤーゼKの品質を確認するために、菌数の測定を行っています

バクヤーゼKを滅菌水に溶かしたものを用意して

この液を菌たちが好む栄養たっぷりの寒天培地の上に塗りつけます

これを、一定温度で培養させると、菌たちが元気いっぱいに繁殖し始めます

私はその菌の群集(コロニーといいます)の数を数えるのです・・・

野鳥の会のようなカウンターが欲しくなりますね(笑)

皆様に品質のよい商品をお届けできるように、陰ながらがんばっていきます

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2015.06.03|

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冬野菜栽培への道【第6話】

2014年もあと9日となりました年内のブログ更新も残す所あとわずか。栽培日記はこれが最後となります。さて今年を締めくくりとなる栽培日記はどうなるでしょうか……

カブラハバチの幼虫やアオムシにカブ・コマツナをかじられ、ハクサイも寒さでうまく生長していないことをお伝えしました()ハクサイを鉢へ植え替えした際、作物全体に追肥しました。それぞれの施肥した狙いは以下になります()

【苦土入りスーパーMリンPK】 → リン酸を効かせて光合成促進。葉が虫にかじられてしまいましたので、光合成量の増加を狙っての施肥です。また光合成促進で作物の代謝能力を上げて、健康な作物体にすることを狙いました。

【硫安】 → 作物体を作るのに必要なチッ素分の補給。MリンPKは早く効きますので、それに合わせて速効性のある硫安で補給しました。

【新ボカシ大将】 → 収穫までの長期的なチッ素補給。硫安の肥効が無くなったあとも持続的なチッ素補給を狙っています。気温が低いため少な目の施肥量です。

【サンレッド】 800倍液をカン水 → 根が弱っていたら、折角吸収しやすい形に変化しているMリンPKも吸収できません。根回りの活性と土中の微生物活性を狙います。サンレッドは2日ごとに同倍率で施肥していきます。

 

そして、追肥をした一週間後。様子を伺ってみると……

 こちらはコマツナの様子。食害を受けながらも大きく生長していますちょっと収穫時期を逃した感がありますが、葉にツヤが見られていい印象を受けます。左側の写真にまたカブラハバチがいますね()

 

 こちらはホウレンソウとカブです。ホウレンソウの葉が立っていますが、これはリン酸が効いて光合成をするぞっ()という体制になっている証拠ですね。

 

 

ホウレンソウ、カブそれぞれの拡大写真です。写真を撮った時間帯で少し葉色が黄色がかって見えますが、健康な色になっていますカブは一番手前の玉が割れているように見えます。これが青虫にかじられた部分です()

 

ところで、リン酸が効くと葉の顔色が変わります。下の写真を見てください。

 どちらもカブの葉ですが、様子が全然違いますね

右側の写真は、追肥でリン酸を効かせてから生えてきた葉で、左側はちょうどリン酸が少ない時期に伸びてきた葉です。

左側の葉はのっぺりとしていて光沢も少ないですが、右側の葉は葉色が濃いですが、テカテカしていて少し凹凸があります。どちらが元気な葉かは一目瞭然ですね()

 あとはこの調子で収穫まで育てるだけですこの冬野菜栽培は早めに終わらせ畑を休ませて、土壌のメンテナンスをする予定です。そちらの方もお楽しみに()

 

 【おまけ】

晩秋にMリンPKでリン酸を効かせた結果、そこから実をつけ、12月になっても実をつけています折角なので季節外れの味覚を楽しもうと思います()

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2014.12.22|

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冬野菜栽培への道【第5話】

  もう気付けば今年も3週間と少しですスッキリした気分で年末を迎えるために、今のうちから身の回りの整理整頓をしていかねばなりませんね

 さて、冬野菜栽培です。

寒冷紗の効果で、順調に成長した野菜たち。その後の様子はどうでしょうか

 こちらは木酢をやめて1週間ほど経過したホウレンソウ。葉っぱが上向きに戻り、生長の兆しを見せています。

作物を強くするために木酢をかけていましたが、表面の効果を見るだけではダメですね。使う資材の特徴と作物の特徴を考えて、適したものを使うようにと学びました(葉色が黄色がかってチッ素切れのように見えますが、朝日のせいなので大丈夫です)

 

 こちらはカブです。左側の全体写真では、葉っぱが所々かじられているのが分かります。更に右側の拡大写真では、カブの実もかじられていることが分かると思います。

生長が進んだため寒冷紗をはずした途端にかじられました

葉っぱをよくよく観察していると、もぞもぞ動く黒い影が……。

調べましたところ、カブラハバチの幼虫でした。この幼虫は新芽や葉を食害します。寒冷紗などをしっかりかけて、成虫に産卵させないことが大切です。産卵しますと写真のように痛々しい葉っぱになりますそしてカブの実を食べた犯人はアオムシでした。朝に散水しに行きますと、茎のくぼみで縮こまっていて、暖かくなると、のそのそお食事を始めるようです。可哀想ですが、手で強制的にお引越しさせました

 

こちらは見るも無残なハクサイの様子です

種まきの時期自体が遅かったのですが、ここまで成長に響くとは思っていませんでした。なんとか復活させるべく鉢に植え替えて温かくしてみます

鉢にお引越しさせ、周りを梱包用のビニールで包みました。あとは順調に生長してくれるように応援するだけです

 

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2014.12.08|

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