株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
季節外れの開花
名古屋は8月は平均気温が観測史上最高でしたが、9月に入ってからは適度な秋雨で昨年よりは気温が低くなっていますとはいえ、5年に1度程度の高い平均気温ではありますがしかしながら、所変われば様子も変わりまして、東北地方では8月は過去最高水準の高温、9月は残暑の非常に厳しかった2012年に次ぐ高温となっています秋収穫の作物は、気温が高いと熟すのは進みますが、その分養分を必要とします。長梅雨で根が弱ったところに秋の高温は栄養不足を引き起こし、樹勢・草勢の低下とともに病害虫被害の拡大を招きます。特に今年は暖冬の影響で虫が多い年ですので、収穫まで防除をしっかり行うことが大切です。農薬の薬害軽減および養分転流の促進に、リーフアップバリア500倍液の混用もお忘れなくちなみに、混用には少量で問題がないか確認してから行って下さい。
また、こういう天候になると「土作りの差」が大きく見え始めます。土作りが出来ていないと収穫間際には根が弱り、養分補給などの対処をしても、反応が鈍かったり、まともに吸収できなかったりします吸収できないとチッ素やカリなどの養分が流亡し、環境汚染に拍車をかけてしまいます地球の環境保全のためにも、根づくりは有効なんです
さて、ミズホの試験圃場があるミカン園地では、11月下旬の収穫に向けた品質向上の葉面散布が始まりますレシピはPフォスタ、リーフA液材、リーフアップCaまたはリーフアップバリアの各500倍液の混用です。これを10月中は隔週で、11月は毎週葉面散布します。余力があれば10月から毎週でも問題ありません。この仕上げの葉面散布によって、光合成を促進して酸を糖に転化させ、リーフA液材でコクを高めます。
そんな葉面散布作業をしているとき、季節外れに花が咲いている枝を見つけました。(水不足の葉が写っていてお恥ずかしいですが)この樹は今年の春、カミキリムシにやられていた亜主枝を切断しました。その影響で樹が乱れて秋に咲く花が出てきたんだと思います。疲れた体を季節外れの花に癒されました。そのあと、すべての花をそっと摘んでおきました
病虫害予防に注力すべし!
台風9号が沖縄、九州の西側を通過していきました昨日はその余波がミズホのある名古屋にも襲い掛かり、急な通り雨で湿度が一気に上がりムシムシと体力を奪われる日でした週末から週明けにかけて台風10号の影響が出てきそうで、まだまだムシムシと湿度の高い状態が続きそうですので、この雨の止んだ貴重な時間を有効に活用していきたいものですまた、台風10号の影響が大きい九州地方、四国西部、中国西部では、物理的な風対策と共に台風通過後のケア、リーフアップバリア 500倍液にて「耐病性強化」を図って下さい
さて、ムシムシにかけて「虫」ですこのブログでも何度も取り上げていますが、今年は暖冬の影響で当初から「虫が多い年」と予想されていました。案の定、例年よりも虫の発生が多く、予防対策を実践されてきた方は被害は少なく、多くなってから対処されている方は大変なご苦労をされている状況です何事も、想定されることは「予防!予防!」。それで何も起こらなかったら御の字、という気持ちの余裕が肝心なのかなと思いました
果樹のカメムシが多く見られ始めています。また夏秋野菜の病害や秋冬ネギ等の害虫も例年より多く被害が出ている模様です。
害虫に関しては適期の防除と共に耐病性強化・薬害軽減のためリーフアップバリア 500倍液を連用葉面散布して下さい。病害予防はリーフアップバリア 500倍液+リーフアップCa 500倍液の混用葉面散布を連用し、耐病性強化を図って下さい。
その他、詳細は当社までお気軽にお問合せ下さいネ。
愛知みかんの生育状況
ミズホのある名古屋は、梅雨明け以降ずーっと天気が良く、気温もぐんぐん上がっておりますこのとっても暑い夏は先週でやっとひと段落というところで、ホッと胸をなでおろしています今年は極端な梅雨の長引きと集中的な豪雨、そして梅雨明け以降の急激な気温上昇と、何事も急激に動いています。今までの地球環境とは大きく変わってきている様相です古来より脈々と受け継がれてきた農業技術。その根本は変わらないのでしょうが、現代の農業技術の考え方は柔軟に変えていかなければ、気候変動にやられてしまうのは目に見えています気象災害は年々深刻さを増しているように感じます。新たなチャレンジに踏み出すための猶予期間はあまり長くないのかもしれません。
さて、ミズホでお世話させてもらっているみかん園の管理に行って参りました
みかんの樹も暑さに参っているようです果実の肥大も進んでいますし、梅雨明けから降雨がないカンカン照りで、水分不足の様子です。樹勢の低下とともにカイガラムシ被害も多く見られ、黄化した葉の密度の高いところには必ず群生していました。群生の仕方も葉が密になっている所を起点に、その周辺の枝までビッシリという感じで、これほどまでに多く付いているのは初めてですそれと共に今年はバッタが多いです。同地区の水稲では、ウンカが過去10年で最大の発生数ということで注意報が出ていますが、幸いみかんの葉の食害はほとんどありません。でも、農作業していてバッタが飛んでいる状況は気分のいいものではありませんね…。
ところで、今の宮川早生の肥大状況はSSサイズくらいまで大きくなっています。日当たりのすごくいい実は部分的に着色しているところもあり、もうじき玉伸びが止まるという段階でした少々遅いですが仕上げ摘果をしてきましたので、今後は今の着果を減らさず肥大させ、果実品質を向上させるための葉面散布を連用していくところです現状では干ばつと着果負担で樹勢が低下していますので、アミビタゴールドVer5のカン水とともに、リーフA液材800倍液、およびPフォスタ500倍液の葉面散布を行い、樹勢回復と品質向上を進めていく予定です
今年は本当に虫が多い!
梅雨真っ只中です例年であれば今週中には梅雨明けしますが、天気予報ではまだまだぐずついた天気が続くようですねここまで雨が多く、日照の少ない梅雨はいつぶりでしょうか。ここ数年は空梅雨ばかりでしたので、こんなにジメジメとしたのは逆に新鮮になっています
さて、先日に続きみかん関連の話です普段見ないようなバッタが散見されたのもそうですが、今年は初めて見るお客さんがみかんの実にくっついていました。
ちっちゃいカタツムリみたいな巻貝。調べたところ、ウスカワマイマイといった、巻貝のようです。このマイマイ、葉や茎などを削って食べるそうです。この写真の実もマイマイにかじられたせいか、痛々しい姿になっています
今まで見たことのないマイマイがいるという事実が、今年はジメジメしていて虫が多い証拠ですね。ちょうど荒摘果作業中でしたので、もうしばらく被害も出ると思いますので、とても荒い摘果にしておきました
また長雨になっていますので、光合成促進、軟弱予防にMリンPKマグを散布しておきましたマイマイ予防に直接的には影響しませんが、硬い表皮のみかんであれば食べにくくなり、マイマイも嫌がって他に行かないかなーと考えています