株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
ワタフキカイガラムシ
各地で桜の時期が過ぎようとしていますここ名古屋でも地面にピンクのカーペットが敷かれているところです散り始めが好きな私は、良いタイミングで花見ができなくて残念なところです
先日、ミカンの試験圃場に剪定の影響と葉面散布の効果を確認しに行ってきました。晩冬に強めの剪定をしたため、樹のバランスの乱れや根からの吸収養分の流れが大きく変わる可能性があるためです。内向きの下葉を処理したら、その上の枝の勢いがなくなったり、予想外の養分経路に変わり、勢いが落ちてしまったり反省は尽きません
現在は春芽が動き始めています。新芽なのか蕾なのかまだ分からないくらいの大きさです。
一般的な春芽の量がどの程度か把握していませんが、少しもっさりしているように思います今後の展開が楽しみな反面、どう管理していくか頭を悩ませているところです。
そんな中、記録のため写真を撮っていたら、写真の端に何か写っていました…
調べてみると、ワタフキカイガラムシに似ていると分かりました。この圃場では一週間前に防除を行っているとのことですが、効果がなかったのか、たまたま強い個体だったのか、圃場の隅で生き残っていました
防除等で樹本体は多少弱ります。そんな時はPフォスタとリーフアップV3の500倍混用で、作物の代謝を促進し、防除で疲れた樹を早期に回復させましょう
追伸(4/14)
昨日、観察しに行ったときにも、まだいました気付いたときに手で除去していきます
昨年のミカン夏芽の現在
名古屋は桜が咲き始めましたよく観察してみると、下向きの枝についている蕾から咲き始めていましたので、やはり下向き枝は花や実がなりやすいのですねただ、暖かい週と寒い週が交互にやってきていますので、桜も体力を消耗しています。思った通りの満開にはならないかもしれませんが、今秋末あたりから全国の桜の名所が賑やかになりそうですね
そんな暖かい日のとある一日。雨が降らず乾燥傾向が続いていて、樹勢が低下していると予想されるミカンに葉面散布しにいったときの事です。この日は樹勢強化と虫害予防で、リーフA液材、Pフォスタ、リーフアップVシリーズの各500倍混用液を散布していました。散布し終わったところを観察していると、一定の枝の葉だけ何かしらの被害に遭っていることが分かりました
何か芋虫が這ったような跡が茶色く変色して残っています。ところどころ葉に穴あきが見られます。「ミカンハモグリガによる食害を受け、食害部分が弱り、かいよう病が発生している」ところだと考えます。
こちらは穴あきがひどく、その周辺は灰色になっています。この灰色は虫が這ったような跡としても残っています。そしてよく見ると、葉に細かい白い点々が見られます。こちらも食害等は同じですが、細かい白い点はハダニ害も受けていると思います。
これらの被害を受けたのは、すべて夏芽・秋芽で伸びた部分でした夏芽以降では気温も上がり、これらの害虫の活動適温となります。一般的に夏芽や秋芽を伸ばすのはよくない理由がここにあります。害虫が元気になっているときに、柔らかい新芽の夏芽や秋芽があると、格好の餌食になってしまうわけです
今年は夏芽・秋芽は樹勢を見て切詰めるようにして、害虫の定着や越冬対策を実施していこうと思います
ミカンの剪定
おはようございます。
これからどんどん暖かくなるそうですね。
名古屋の桜の開花予想は3月23~28日だそうです
でも、一部ではもう咲いているところもあり・・・、変な気温を実感しています
さて、先日ミカン生産者様のところで、『ミカンの剪定の仕方』を教えてもらいました。
樹全体に日が良く当たるように剪定するそうなのですが、何分生き物相手。
何年か先を見越しながら、樹を切っていきます。
よく果樹には表年を裏年があると言われますが、これは良く花や実が着く年と、枝が伸びるだけであまり花や実が着かない年とがあるという意味です。
ミカンの場合は枝ごとに表裏があり、昨年実が着いた枝は今年は着かない(表⇒裏)、昨年実を着けなかった枝は今年は着ける(裏⇒表)となるそうです。
篤農家さんはこの表裏を一本の樹の中で作り、毎年の収量が同じになるようにしているのです。
そして、ミカンがなる位置も考えねばなりません。
ミカンの実が大きくなった時に枝に当たっていると傷がついてしまいます。
混みあっているところは切っておかねばなりません。
そして、残す枝は斜め10度くらい上を向いているものが最適。
下を向いているものは樹勢が弱く、上を向きすぎているものは樹勢が強すぎてミカンの実をつけるには不向きなのだとか。
ただし、主枝を変えたい場合は何年か後を見越して、上を向いた枝を残すそうです。
うーん
いかにも簡単そうにお話しをされていましたが、正直『さっぱりポン分かりません…』な状態・・・。
『話聞いているだけじゃ分からんから、とりあえず切ってみろ』
・・・と言われたので。
先週の金曜日に切ってきました!!
成り枝をサクサクを切っていないか、とっても心配です
酸いも甘いも表裏一体
今年も残すところあと10日となりましたあっという間に時間が過ぎてしまいますので、そろそろ重い腰を上げて年末の大掃除を進めていかなければなぁと思っているところです
さて、先日ミズホに新しい武器が届きました。その名も……ポケット糖酸度計
測定にはちょっとした手順が必要ですが、平らな場所があれば出先で測定するのにも使えそうです。では早速糖酸度計を使って、手元にあるリンゴ(ふじ)を測定してみましょう
測定するリンゴの果肉をつぶして、果汁を絞り出します。測定に必要な果汁は0.2mlですので、たくさん絞らなくても良いのは楽です。
次に、0.2mlを軽量し、測定部分に垂らします。
スタートボタンを押すと、まず糖度が測定されます。このリンゴは糖度16.2でした
次は酸度を測ってゆきます。糖度を測定した果汁に蒸留水を加えて、50倍に希釈します。シャンプーハットのような透明な容器に、希釈用の線が描かれているので分かりやすいです。
そして、再度スタートボタンを押すと、酸度が測定されます。このリンゴは糖度16.2、酸度0.56という結果でしたこの値は測定した果汁のうち、16.2%が糖、0.56%が酸であることを意味します。
また、糖と酸の比率、糖酸比は28.9(16.2÷0.56)となります。これは甘い飴玉を約29個と酸っぱい飴玉1個を、一緒に口に含んだ時の味を想像すると分かりやすく、このリンゴはとても甘く感じて酸っぱさを感じにくい、ということが分かります
『糖度』がおいしさのキーワードのように連呼されていますが、おいしさを決めるのは糖度だけではありません。糖度の他にも『酸度』であったり、その他の『コク』であったり、『総合的な味のバランス』であったりします。スイカやお汁粉にちょっと塩を足すことで、おいしさが引き立つのと一緒ですね
作物の味を決める要因は、糖も酸もその他の成分も、光合成で生産するものですおいしい作物をつくるには、どれだけ光合成をさせられるかがポイントではないでしょうか。
年末の大掃除と一緒で、今年のうちに来年使用するMリンPKを仕込んで、スッキリした気分で年を越してはいかがでしょうか
伊勢志摩はミカンも美味しい
おはようございます!
昨日は暖かい、というより暑かったですね。
いい加減に寒くなってもらわないと、露地野菜がどんどん大きくなってしまいます
むしろこの陽気だったら、今から種まきしてもトンネルなしで育つのではないだろうか?という勢いです
さて、先日ミカンの生産者さまを訪問しました。
場所はサミット開催で盛り上がる伊勢・志摩の近く。
伊勢・志摩は海産物のみならず、ミカンもとってもおいしい産地なんですよ!!
訪問先の生産者さまは、地元の高級ホテルにも出荷されているということで、
『(ミカンが)サミットの食事で出されちゃったりしますか~?』
などと、質問しましたら、
『サミットは5月だから。(ミカンの時期じゃないよ)』
・・・、情報収集不足で失礼しました。
今年は10月以降の雨で、ミカンの味がのりにくいのですが・・・
出荷時にはしっかりと味がのっていてウマイミカンに仕上がっていました。
さすがプロの仕事!
天候に左右されず毎年安定した品質を保つのに、MリンPKも一役買っています!
ところで、伊勢といえば、年中しめ縄をしている地域。
ミカンの産地でもあるからかどうかは分かりませんが、しめ縄にもミカンが飾られていました。