株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
台風対策
台風25号が日本列島に接近しています
台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨にお気をつけください。
相次ぐ台風の襲来で、作物被害の拡大が予想されます。
リン酸補給により、作物代謝、抵抗力、光合成能力を向上させて、ガッチリとした生育で、病気にかかりにくい状態にすることが、台風被害の早期回復へのカギとなります
●果樹(10a当り)
収穫前の場合、MリンPK…30~40㎏、Pフォスタ…500倍液、リーフA液材…800倍液を回復するまで葉面散布
●露地野菜(10a当り)
MリンPK…20~40㎏(樹勢低下の場合は硫安20㎏など窒素肥料と一緒に)、バイオ根助…500倍液の株元カン水をしてください。
ちなみに写真は、ミズホ試験圃場のミカン園地です
今のところ、なんとか台風被害は免れております
台風24号
台風24号で被害に遭われた方々、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
9月30日(日)の夕方から深夜にかけて、愛知県を通過した台風24号。前回影響の大きかった台風21号よりも風が強かった印象です台風通過後の被害を確認しに、試験圃場へ行ってみると…
しなっとしてひっくり返った葉や、葉柄から折れたものが多く見られ、台風24号の風の強さを再度目の当たりにしましたオクラは支柱に結んだヒモで支えていたのですが、細い支柱は根元で折れているところもありました台風が来ない年もありますが、こういう事態に備えて支柱は20Φくらいの太さは必要ですね…
ところで、ここ愛知県の露地オクラはだいたい10月で終了となります。既に気温低下の影響で、着花の勢いも落ち着き、そろそろ片付けかなーという状況です。この台風で葉だけでなく、根も傷んでいますので、回復する前に温度低下でダメになってしまうかもしれませんね…
まだまだ収穫真っ最中!という状況なら、根のケアにバイオ根助やMリンPK、サンレッドなどを使いますが、次の段取りもありますので、オクラ自身に任せようと思います
苗作りで大切なこと~水のやり方~
おはようございます
秋冬野菜の苗作り。
・・・失敗しています
発芽した後に消えていくのです。
原因は、暑いから?
念のために苗を作っている生産者様に聞いてみると、
『発芽した後に、気温が高くて消えるなんてことはないよ』
どうやら原因は『土』であるようで。
プラグに播種する場合、市販の培土を使うなら『プラグ用』を使うこと。
理由は、
『肥料成分が多いと濃度障害で枯れてしまうから』
プラグの絵が描いてある袋の培土は使いましたが、『プラグ用』とは明記されていませんでしたね。確かに
夏の盛りは窒素量をやや少なく、涼しくなってきたら多く配合すると良いのだそうです。
また、バイキンが多い土を使うと立ち枯れの原因に。
リサイクル土を使用する場合は注意が必要。
失敗したくなかったら、プラグにはプラグ用の土を使いましょう(自戒)
さて、水のやり方です。
水のやり方は
『均一になるように、不均一に』
が、ポイントです。
プラグの中は小さな世界です。水の量が一定でないと生育にムラができてしまいます。
しかし、プラグに対して均一に水をやるとプラグ内に落ちる水の量は一定でなくなってしまいます。
だから、プラグ内に落ちる水が一定になるように不均一に水をやる必要があるのです。
この『均一になるように、不均一』が難しい。
ジョウロを動かす速度を変えることで不均一で均一になるような気がします。
これも日々練習ですね
短い夏でした!【北海道便り】
早くも9月です
今年の北海道、夏はどこへ行っちゃったのでしょうか
と、思うほど夏らしい夏がありませんでした。
7月中旬からの約2週間位の期間が、夏~と感じる時でした。
8月に入ってお盆前からは、雨の日が多くいつの間にか秋になってました。
先日、思わずエアコンの暖房を入れてしまいました
写真は、ネギ栽培の圃場ではないんですねェ~。
メロンの圃場なんですが、連作障害の対策にネギを混植しているのです。
ウリ科の作物ではよく見かける光景ですね。
注目してもらいたいのは、このネギの太さ。見事ですね~
連日30℃超えの猛暑のなか、北海道は低温や長雨・日照不足で、作物は生育の遅れや生育不良が多く生産者の方々は管理に苦労しています。
その様な状況でこのネギ、Mリンがしっかり効いている証拠です
何度も言います
天気の悪い時ほどリン酸なのです
例年より、2~3倍のMリンPKを使っているそうです。
当然、メロンの出来は全く問題ありませんでした
セスバニアのあれこれ
もう8月も終わろうとしています今年の夏は暑かった…と言い切りたいところですが、まだまだ残暑が始まったばかり今年は残暑も厳しくなりそうなので、まだまだ気は抜けませんね
さて、昨年も栽培したマメ科緑肥のセスバニア。今年も土作りのために、別の所で育てていますセスバニアは湿潤な土壌に強いため、排水性の悪い圃場向きの緑肥です。今回育てている畑は、湧水であったり近隣畑の排水であったり、常に水が入ってくる所ですまた土は50㎝も下になるとカチカチの粘土がお目見えするような所で、非常に水はけが悪いのです。湿害に強いと言われるセスバニアでも、年がら年中水が入ってきて、排水の悪い所でも育つのか不安があります
播種は6/27で撮影日は8/16、播種からちょうど50日経過したところの、実際の写真を見て行きましょう。
こちらは水の流入が比較的少ない畑です。生育のムラがありますが、概ね40~50㎝の背丈に育っています
こちらは水の流入が多い畑で、概ね70~80㎝に育っていました。水がよく入ってくる環境の方が、セスバニアが生育しやすい環境なのですね写真中央奥の背が高い辺りは、特に水分が多くぬかるんでいた所ですが、そういった所が特に適していることが分かりました
とは言え、緑肥ですから背丈が大きく育つことに価値がありますが、一般的な作物では軟弱生育は万病のもとですしっかりとMリンPKを効かせて、締まった体のずっしり作物を育てて下さいね。
苗作りで大切なこと~土の入れ方~
おはようございます
秋冬野菜は苗作りが始まりました。
野菜も苗半作。
苗作りはとても難しいです。
苗を作る際に重要なのは、
●ポットへの土の入れ方
●水やり
です。
今日は土の入れ方をご紹介します。
「普通に入れるだけでしょ」「教えてもらわなくてもわかるよ」と思った、そこの貴方
土の準備って、奥が深いんですよ
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まず、土を湿らせます。
乾いた土を入れると、あとから水をやっても乾いた土が水を弾いてしまい、水が入っていかないのです。
水を入れる量は、『土を握って離した時に団子状に固まる程度=約60%』がめやすです。
あらかじめ土に水を含ませておくと、水の通り道となります。
全体に水を含ませておくと、含ませておいたところが通り道となるので、均一に水を通すことができます。
土の準備ができたら、ポットに土を入れます。
入れた後、ジョウロで水をかけます。
そうすると、土を入れた時に入った空気がぬけて、土が沈みます。
沈んだ分だけ更に土を入れ、水をかけます。
何度か繰り返してポットを土で満載にします。
ここで土が均一に入っていないと生育にムラができてしまいます。
〇水が通りやすい土を準備すること
〇ポットに均一に土を入れること
が、土を入れる際のポイントとなります。