株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
今年は別の緑肥で試験
台風7号の影響で、ここ数日間、西日本から関東にかけて非常に雨量が多いです雨の多く降った地域では、日照不足による徒長、長雨による根痛み等で耐病性が急落します。さらに、雨降り後に好天となりますと、作物が弱っていることと重なり、急激に病害が蔓延します。雨降り後は代謝促進のため、MリンPKの施肥やリーフアップバリア500倍液の葉面散布を行い、対策することをお勧めします
さて、昨年は土壌改良のため、マメ科の緑肥セスバニアを栽培し、バクヤーゼKを使って土中堆肥化を行い、土壌改良効果を試験しました。詳細は機関誌「THEミズホ」の2017年11月号、2018年5月号に掲載しています(機関誌バックナンバーの取扱いもございます。気になる方はお問合せ下さい)。
今年は緑肥の種類を変えて土壌改良試験を行うため、ただいま栽培の真っ最中です
今年栽培する緑肥はソルゴーです。ソルゴーはイネ科の一年草で「もろこし」や「あまきび」と呼ばれ、日本でも昔から栽培されている作物です。
一般的なソルゴーは背丈が2メートルを超えるほど大きく育ちますが、今回栽培するものは背丈が大きくならない品種で、1~1.5mほどに抑えられるそうです。これを選んだ理由は、刈り取り・細断は刈払い機による手作業で行うため、背が高くなってしまうと作業上困るためですとは言え、有機物生産量は多い部類に入るため、腐植原料を生産するという目的は、十分に満たしている品種です
写真を見て頂くと判りますが、周りの雑草よりも色が淡いですね背丈は高くなってほしくありませんが、有機物量は増やしたいので、この写真を撮影した後に尿素を散布しました。とは言え、この手のソルゴーはほとんど分げつしないため、見た目で分かる有機物の増産は葉の太さくらいでしょうか
本質的に有機物生産量を増やすには、光合成(炭素同化作用)を活発にさせることが必要になります。一度の緑肥栽培で多くの有機物生産を目指すのであれば、MリンPKで光合成促進することが大切なことになってくるという事です
先ほどと同じ栽培区の別角度。真ん中手前にもさもさと大きく育ったソルゴーがありますねたまたま同じような雑草が生えたのか、大きく育つソルゴーのタネが混ざっていたのか分かりませんが、シンボルソルゴーとして刈取りまで見守っていこうと思います
スリップス=アザミウマの害
おはようございます
急に暑くなりました
外での農作業は、くれぐれも熱中症にご注意ください。
さて、先日、変形果が沢山つくんだけど?とご相談を受けました。
写真のオクラであれば、低温や微量要素欠乏が原因とも考えられます。
が、まず最初に確認すべきは「花」。
花の中に小さな虫がいないか確認をします。
虫が潜り込んでいたら、それが原因。
スリップス=アザミウマです。
花に潜り込み、実に傷をつけます。実が大きくなるにつれて傷も大きく成長し、傷果となってしまいます。
ネギの大敵と言われているスリップス。
意外と様々な野菜や果樹につき、傷果の原因となります。
虫が来ないような栽培をすること。
窒素過多の生育では、虫がつきやすいので健全生育をさせること。
適時殺虫剤も導入すること。
などの対策で被害を減らすことができます。
ハウス等の閉鎖空間では、リーフSGの葉面散布でスリップスの害が減少したという事例がありますヨ
ジャガイモの収穫
梅雨に入ってしばらくは、日本の南側を通った台風の影響で晴れ間が続いていましたが、今週に入りやっと梅雨らしい天気になって参りました梅雨の時期はMリン農法の強みが発揮でき、周りの人と差を付けられる季節ですが、農作業するミズホ社員にとっては雨の合間を縫った作業に追われる時期でもあります
先日、2月末に植えたジャガイモの収穫を行ってきました雨上がりの次の日の収穫でしたが、適度な湿り気で土離れも良く、思ったより苦戦せずに済みましたとは言うものの、圃場の排水性がまだ十分に改善できていませんので、品種によっては土壌水分が多すぎて極端に生育の悪いものもありました弱り目に祟り目のことわざ通り、排水性が悪く生育の悪い品種のウネでは、たくさんのオケラに出くわしました。ジャガイモを作ったことのある方はご存じだと思いますが、オケラがいるということは、イモが食べられるということです
このように大きな食べあとが残っていました。食べる分としては削ぎ落せば問題ありませんが、あまり気味の良いものではありませんね調べたところによると、オケラは植物の根、ミミズや幼虫などの土中動物を食糧として、水を好む性質があるようです。
被害の多かったウネは、土壌水分が多いことがオケラ好みで、さらに土中有機物に寄せられたミミズなどの土中動物が集まり、オケラのエサも豊富。オケラにとって好適な条件となったことが、虫食いの多かった原因だと考えられます。
【追伸】ところで、このオケラ。一部ではペットとして人気があるようで、通販では1匹500円程度で販売されています。ジャガイモ作るよりも儲かりそう、というのは内緒の話です
北海道発 6月は気温が30℃??
6月になりました。早いですねぇ~。
チョット前に、雪の話題やここまで積もっていると言う話しをしていたような気が、、、。
田植え作業もまだ済んでいない所もありますが、殆どの地域では終了した様ですね。
最後の収穫期のレタスですが、きれいに巻いたレタスに仕上がりました
最初はアミビタゴールドで外葉を作り、葉が出来たら結球初期からPフォスタで巻きを作る。
これが決め手になってくるのです
5月はまずまず安定した天候だったので、作物はここまで順調に生育しています
3月に定植したトマトも、2~3段目位まで着果し始めて、第一花房の実も色付き始める頃です。
予報によると、北海道の6月は高温傾向で、上旬は30℃を超える日もあるようです。
アミビタゴールドによる追肥で、花芽形成と樹勢強化をしましょう
高温に雨がつくと窒素が過剰に吸収されてしまい、着果が悪くなり軟弱に育ってしまいます。雨が長く続くと日照も不足してきます。
また、光合成能力も低下し、根が張れない環境にもなります
そこで、MリンPK液肥の素による追肥で光合成能力を上げ、吸収された窒素を速やかに消化させデンプン合成能力を高めて上げなくてはいけません。
根の活性化には、バイオ根助を定期的に用いて下さい。
根張り促進と同時に、土壌中の不溶性成分も溶かしてくれます
雨や日照不足が2日以上続く場合はリン酸中心の管理をして行きましょう
恐怖!次々伝染!モザイク病
おはようございます。
本日は少し恐いお話です
先日、畑で発見したもの・・・
サトイモの葉がもやもやっと黄色くなっています。
ここで『』とこないといけません。
『やばい…。モザイク病だ』 と。
モザイク病。
それはそれは恐ろしいウィルス病です。
まず、治す薬がない。
できることは伝染させないこと。
アブラムシ、アザミウマが媒介するので、殺虫が防除となります。
そして、
モザイク病が恐ろしいのは、45科190種以上の植物に伝染するという点。
雑草からでも虫を介して伝染するのです。
サトイモの場合は、分かりやすくモザイク病の病斑がでますが、
他の作物の初期症状は、葉が黄色くなって枯れるという症状。
生理障害、要素欠乏とも考えられ、判断がつきにくいのです。
対処が遅れ、または異なる対処をして、病気がほ場全体に蔓延してしまうのです。
モザイク病の病原菌は土壌に残ったりはしませんので、土壌消毒等は必要ありません。
モザイク病が多発するキュウリ等では抵抗品種が出ていますので、抵抗品種を採用するのが良いでしょう。
土作りのススメ
5/13~5/14にかけて、ミズホのある愛知県を含んだ、近畿地方から関東・甲信地方に大雨が降りました私の地元の地域でも、河川が増水し警戒水位を超えたところもあるようでした。結局何事もなく無事に済んでよかったのですが、大雨が降ると畑の手入れが困ったことになります
こちらは今手入れしている畑ですが、排水性が悪いため、降雨三日後でもまだウネ間に水が溜まっていますこれでは機械作業はもとより、人力での作業も効率が悪く、体力を消耗するばかりです
排水が悪いために、定植10日目のトウモロコシも根が傷んで、葉先が黄化してきています。ウネはある程度の高さに作りましたが、雨で落ち着いてしまって、根がある辺りはずっと過湿状態なんでしょうねこれは早急にウネ間の水の逃げ道を作ってやらねばなりません
農業の基本は「土作り」!土をしっかり作ることができれば、作物生育が支障なく進むだけでなく、畑内でのすべての作業が効率よくなります
土作りには有機物分解微生物群がたっぷり入ったバクヤーゼKを使い、収穫残渣などの有機物を腐植に変えて、健全な土壌作りをしていきましょう