株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
夏野菜の試験栽培1
九州や四国では梅雨入りが発表されました沖縄など南の方は平年よりも遅く、九州・四国は平年より早い梅雨入りとなりました。そのまま本州も梅雨入りが平年より早まるかと思いきや、名古屋の予報を見る限り、東海の梅雨入りは平年並みとなりそうです梅雨で日照不足が続きますと、作物に多大な悪影響を与えますので、しっかりとした事前準備と予防をしておきたいものです
さて、今年の夏野菜栽培は比較栽培を実施します。弊社の青枯れ菌や根コブセンチュウが大量にいる病気土壌を活用した比較栽培もやります
実施する比較栽培は二つ一つは市販の土を使っての真っ当な比較栽培(接木ホーム桃太郎・接木とげなし千両2号)で、もう一つは病害土壌を使った耐病性比較栽培(自根ホーム桃太郎)です
通常の比較栽培は、1/2000アールのワグネルポットに購入した土を入れ、Mリン農法区・一般資材区・ブランク区の三つに分け、その生育の差を記録します。
耐病性比較栽培では、1/2000アールのワグネルポットに病害土壌の土を入れ、自根のトマト苗を用いてMリン農法区・通常栽培区の二つに分け、発病までの期間や発病後の生育を記録します。
さて、どのような結果が出るか、Mリン区だけ過保護にならないよう気を配ってがんばるぞと、声を大にして言いたいところですが、設置して栽培を始めた早々に問題発生……
風で根元からポッキリ
折れたのは通常栽培のブランク区と耐病性比較栽培のMリン区のトマト苗です。いろいろと手を打ちましたが回復の兆しは見えず……出鼻をくじかれましたが、残ったものの管理に注力していきます
サツマイモの芋ヅルの植え付け
おはようございます!
夏野菜の定植も終盤ですね!
5月末~6月初はサツマイモの定植!
そこで、サツマイモの芋ヅルの植え付けについてのプチ情報です
サツマイモは芋ヅルを土にさします。
茎が出ているところから根が出て、芋になります。
ですから、沢山イモを採りたい場合は舟形にして土をかぶせます。
写真のように植えたとすると、9箇所からイモが出てくるので多収穫!
でも、これだと活着できなかった場合は全滅。
リスクも多いですね
次は苗の数を増やして植える方法。
写真のように、葉を三枚毎でツルを切ってから直挿ししても良いそうです。
こうすると、苗の数が2倍になります。
植え付け数を増やして、収穫量を増やすという作戦です。
さて、定植する際に使用すると良い資材が・・・
あるんです
イモヅルを定植してから、素早く根っこが出た方がもちろん◎
定植する前の日に、Pフォスタの1000倍液に漬けておくと、リン酸を吸って活着が良くなります。
更に、オススメなのが、リーフSGのドブ漬け。
葉からの蒸散を抑えて、ツルが枯れ上がってしまうのを防ぎます。
干ばつ、凍結時に使えるので、一つ持っておくと重宝しますヨ
一段落のコマツ菜の花5
次第に日差しが強くなり、名古屋でも日中は真夏日に近い気温の日がチラホラやって参りました朝晩と日中の温度差に人も植物もやられないよう、気を配っていきたいところです
さて、長らく圃場を占有していたコマツナの種取りができました
このような種が数えきれないほど生っていました種取り時、ざっと数千粒はある種の多さにもびっくりしましたが、野菜売り場で見かけるものとは違った、コマツナの野性味のある姿にびっくりしていました。それがこちらの写真です。
茎を切り取った後なので上部がボコボコしていますが、まるで大根のような太い根太さにすると直径12センチありますが、この太い根でさえ、種の取れる最終的な体を支えきれずに倒れてしまいました。それだけ多くの種がなったということでしょう (種取りに向かない品種ということもありますが )
さて、これでやっと圃場が空きました。収穫したら土作りMリン農法では収穫と土作りはセットの作業です。次の野菜栽培への準備をしていき、昨年の雪辱を晴らすべく準備します
サヤが膨らんできたコマツ菜の花4
4月も残すところ一週間ほどとなりました。ここ名古屋では、長雨・日照不足から一転、ポカポカの陽気が続いていて、日中は25℃を超す日も増えてきました天候不良の影響が目に見えて出てきている頃に、いい天気になると、今まで十分にできなかった光合成をし始めます。作物がしっかり光合成できるよう、肥培管理と根づくりを今一度見直してみてはどうでしょうか
さて、会社の畑に植えていたのびのびコマツナです花が順調に咲き誇り、アブラナ科の黄色い花を異様な背丈で咲かせていた我がコマツナ。このまま何事もなく種取りまで進むと気を抜いたのが良くなかったのでしょう
忘れもしません。嵐のような天候だった4月20日。長雨が続きコマツナも参っていたのでしょう。出社してみると……
ポッキリ折れていました元々種を取る用ではないにしても、生長を見守っていた側としては悲しい限りです。ここまで大きい株になると、風の影響が大きくなり、こういう結果につながったのでしょう。支えをしておかなかったのを反省しています。
折れた部分の拡大です。折れてパックリ割れていますが、中の維管束はまだつながっている様子。これは種取りまでなんとか保てるかと思い、病原菌にやられないよう、折れた部分に木酢液(バイオ根助)の10倍液を塗布しました
作物が物理的な被害を受けた時には濃い木酢を塗布して、殺菌と有機酸の補給をしてください
追伸:数日後様子を見に行くと……茎は折れていますが、まだコマツナは生きています。そのとき気づいたのがこちらの写真。
根元がとても太いですね大きなブロッコリーの茎と同じくらいの太さがあります。いつも食べるのは若葉とはいえ、あのコマツナがこれだけ茎が太くなる作物だったとは知らず、勉強になりました。