株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
何だろう?ダイコンの黒いかさぶた
先日、先輩にくっついてSOSのあった三重県のダイコン圃場に行きました
ところで、ダイコンで思い出すのが、近年上映されたドタバタ時代映画のラストシーン福島のとある藩主が将軍に、領地で採れたダイコンの漬物を献上品として捧げます。それを食べた将軍は藩主にこう言葉を下します。「このような良いダイコンの取れる土は宝物じゃ。大切に致せ。とこしえにな。」現代への皮肉ですが、もう一度映画を観たいくらいです好きなシーンです
さて、話が逸れましたので戻します
SOSのあったダイコンを拝見すると……
農家さんに話を聞くと、このダイコン圃場は水分が多く、特にこの季節は毎夕方に雨が降るそうで、土が乾く間がないのだそうです水分の多い土壌ではカビ類(新鮮な有機物に寄生する)の増殖が顕著となります。
また、残渣や家畜ふんなどの有機物もいろいろ投入するそうですが、未熟有機物があると土中の微生物が勢いよく増殖するようになります
上記二つのことから、黒いかさぶたを作った原因はカビで、問題の根本解決には土壌の未熟有機物を分解することと、カビを抑えるため放線菌や細菌を増やし、数で圧倒することだと考えられます
とこしえに栽培できる土壌を維持するため、土壌の微生物補給を忘れないようにしましょう
あなたのキャベツの旬はいつ?
近頃は「野菜の季節感」がなく食卓に並びます。
地中海が原産の「キャベツ」。本来の「旬」は海洋性気候で栽培できる「冬」と言えるが、今では特定の「旬」は存在しない気がします。
全国各地の露地で栽培され、生育気温「15℃~20℃」を求めて栽培地は全国に移動。品種改良もあり、標高・地理的条件によって出荷時期は異なれど、周年需要に応じて出荷も平準化している。
ちなみに…大きく分けると「冬系」と「春系」。
「冬キャベツ」
年間を通して食べられる「冬キャベツ」。こちらは巻が「固い」のが特徴。葉に厚みがあるのでじっくり加熱して甘みを引き出す煮込み料理がおススメ。
「春キャベツ」
3月から初夏にかけて出回る「春キャベツ」。葉巻きが「ゆるやか」なのが特徴。味は瑞々しく甘みもあるのでサラダがおススメ。
「春」キャベツ(4月~6月)は、海洋性気候で冬も暖かい千葉県銚子地域が大産地。神奈川県三浦地域も春系。他に茨城県も。
「夏秋」キャベツ(7月~11月)の大産地は、群馬県嬬恋村。標高800~1400メートルの高冷地。3000町歩ものキャベツ畑が広がる。鮮度を保つため出荷前に予冷庫に入れ冷やし、保冷車で東西の消費地に運んでいます。他に北海道・長野が産地。
「冬」キャベツ(11月~3月)は、渥美半島に代表される愛知県東三河地域。文字通り、今が旬。おもな産地は、愛知・千葉・神奈川。
三浦半島では、この時期、ダイコンの間作で、「冬キャベツ」なのに、柔らかくて甘い「早春キャベツ」のが特徴。温暖な気候のお陰で、他産地が春キャベツとして栽培している種を、冬に作る事が出来る。そして通常の「春キャベツ」は柔らかさと甘みがさらに増しているという。
先週大雪の群馬県嬬恋地区を訪問した当地区の担当者。地元の農機販社を通じて、近年収量減収に悩む生産者から「土壌分析表」を預かり、「土づくり」や「肥培管理」について、アドバイスを求められました。
「病院」で風邪になったいきさつを根掘り葉掘り聞かれ「処方箋」が出るように、ミズホも土壌のお医者さんとして、薬は出しませんがMリン資材で、健全栽培・健康安心農産物が作れるように、最善の「処方」を提案します。
全国各地の皆様に、周年「旬」なキャベツを食卓にお届けできますように
「もっと良くしたい!」…2015年新春Mリン講習会・第1弾!
先週の出来事でありますが、1月9日金曜日に群馬県で行われたミズホとして今年第1回目の講習会についてお伝えします。
群馬県の旧倉渕村権田(現在は高崎市に統合)は、群馬県の西部に位置し、東には上毛三山のひとつ榛名山を望み、西は長野県軽井沢町と接する 総面積の85.5%が山林という山間地帯。烏川が村の中央を流れ、両岸の段丘に田畑が広がる。気温は日中高く、夜間冷え込むという山地特有の気候。
ここでは、数年前から当地の青果物集荷業者の呼びかけと、隣接する東吾妻町のコンニャクイモ篤農家がMリンで大変優秀な成果上げている事もあり、個々の面積こそ大きくはないが、生産者の「向上心・探求心・研究心」が非常に高い。
毎年、新年早々の座学講習会を皮切りに、現地研修会・反省会など、節目節目で、水稲・コンニャク・野菜の生産者が数多く集まり、「ミズホよ来てくれ〜」のリクエストの元、講習会が開かれる。
2015年第1弾の今回、噂を聞き付けた県内他地域の生産者との合同開催。
「コンニャク栽培」における…
①:「土づくり」
②:「アクセル(チッソ)とブレーキ(リン酸)」
③:「記録こそ財産」 について、
ミズホ担当者からの講習時間の後、各人から事例・体験報告を行い、ありがちな「一方通行の講習会」ではなく、各生産者が個々の栽培での問題点や疑問点を発表し、互いに意見交換をしながら進む、双方向「参加型講習会」となった。
「ただ聞くだけ」の「お客様」ではなく、各々が「主役」の講習会。
この日一番盛り上がった「反収を上げるには?」の話題について、皆が「腑に落ちた〜」という言葉を一つだけご紹介。
『コンニャクの場合、チッソやれば腐敗病や根腐れをすぐ誘発する。だから怖くてチッソをやれない。でもな、ビビってチッソを量くれなきゃ肥大も進まないし、面積小さいと反収も上がらない。 だからMリンやるなら、病気が出るぐらいに思い切ってチッソやんなきゃダメだ。良く効くブレーキ持ってるから、アクセルが踏み込めるんだ。 Mリンで、ブレーキだけ効いたら全然前に進めないからよ』
この言葉を、参加者はしっかり「記録」していたのでした。
MリンPKは、良く効きすぐ効く発酵リン酸肥料です。
Mリンで、「チッソをコントロールする」事は、高い技術です。
今年は去年以上に「獲れた年」にしましょう!ミズホも会社を上げて意欲のある生産者の皆さんを、全力でサポートいたします!
凍害きゃべつ。「しもふり」と「しもやけ」は全然違う。
こちら、神奈川県・三浦半島の「しもふり」のキャベツ。
このキャベツを見て、よくこの時期のTVショーでは、「葉に栄養を蓄えて、糖度が増して甘くておいしいです!」と言う演者の方もいますが、わかったようでわからない感じですね。
(この件に関しては→ミズホブログ2014/12/05をご覧下さい)
この時期「しもふり」通り過ぎ、「しもやけ」になってしまうと大変。
「しもふりキャベツ」と「しもやけキャベツ」は全然違います。
作物が「凍って」おこる「凍霜害」。作物の耐凍性以下の低温で、細胞内や細胞間隙が凍結することによって起きます。
①植物体の表面で凍結が起こる →②次いで内部に伝達され細胞間隙内で凍結が起こる →③さらに進んで細胞液の凍結して →④原形質破壊、細胞膜破裂が起こって →⑤「凍死」となる。
ちなみに 身近な話で置き換えますと、
「しもやけ」の原因=体温が低くなり、体の血の巡りが悪くなるとおきます。
☆「治す」には= 薬を塗りまくる、血行を良くする。
☆☆「予防」するには= ①体を冷やさないようにする、②基礎代謝を良くする。
☆☆☆「基礎代謝」をよくするには= バランスの良い食生活と適度な運動をする。
「作物栽培」に置き換え直すと
「リン酸」を効かせて、「光合成能力」を促進させること。
「リン酸」を効かせて、窒素コントロールをすること。
「リン酸」を効かせて、細胞を密にして耐病性を強化すること。
もちろん、「リン酸」は、「Mリン」で
寒害を受けた葉は、「腐敗菌」が入りやすくなり「腐り」の可能性が高まります。
もし、寒害にあった場合、樹勢回復を図るために「Pフォスタ」+「リーフA液材」の葉面散布がおススメです。
また、病気予防には、「リーフアップV1」+「キトチンキ」の施肥がおススメです。
チッ素過多(メタボ)だと、軽い霜害でも腐敗が進んでしまいます。
「MリンPK」で「チッ素」コントロールして、メタボ体質を改善しましょう!
リーフレタス軟腐病
こんにちは。
週末には再び寒波が来ると予想されています
農作物の寒さ対策だけでなく、ご自身の寒さ対策も忘れないでくださいね
さて、先日お客様を訪問したおり、こんな症状に困っているというお話をいただきました。
リーフレタスの株元に近い辺りが茶色くなっています。
これは「軟腐病」といい、レタスに限らずいろんな野菜に発生する厄介な病気です。
原因は土壌中の病原菌。
これが雨などで作物に付着し、傷などから侵入します
じゃあ、なんとか退治してやろう!
と考えるのはちと早計かも
この病原菌はいろいろな土壌中に存在するものの、それほど強い細菌ではありません。
人間でいえば風邪の菌と同じです。
免疫力が弱っているときは風邪を引きやすく、健康的な生活をしていれば防げるものです。
じゃあ、野菜の免疫力が弱っているってどんな時?
ほとんどの場合がチッソが多すぎる場合。
人間でいえばメタボ状態ですね
特にレタスなんかの葉物は、チッソが多すぎると葉が薄くなって病気の侵入を簡単にします。
「じゃあチッソを減らせば?」
でもこの時期は寒さで生育が遅く、チッソも必要です。
でもリン酸を効かせることによって、作物体内でダブついたチッソをタンパク質に変化させ、
作物の葉を厚くしたり、細胞壁を硬くして病気の侵入を防ぐことができます
あと大切なのは土作り。
悪い菌がいたとしても、いい菌がそれ以上いれば悪さをしにくくなります。
いい菌を増やすためには、良質な堆肥を入れたり、バクヤーゼKでいい菌を増やしてやるのがオススメです
【果菜類】冬の栽培管理
早いもので、週が明ければもう師走です
年始に立てた目標は達成できたでしょうか?
ダイエットを目標に掲げたそこの男子女子!!
忘年会シーズンです。今年中のダイエットは諦めましょう
さて、そんな一年を振り返る時期ですが、今が稼ぎ時という人も。
今回はナス、キュウリ、トマトなどの冬のハウス栽培のポイントをご紹介
●地温低下に注意!
暖房で空気は暖かくなっていても、意外と地温は上がらないものです。
地温が下がると根の活力が低下し、栄養を吸収する力が弱くなります。
●実をたくさんつけている時ほど気を抜くべからず!
実がたくさん着いているということは、それだけ作物本体に負担がかかっているということです。
放っておくと、すぐに収量がガクンと落ちてしまいます。
根の活力がない上に、冬場はカン水量が減るため、草勢の回復が容易でありません。
しかも空気が乾燥した中で草勢が低下すると、ウドンコ病などが発生しやすくなります。
そんな中、2~3年前から高知のハウス栽培地域で成果を上げているのが、
サンレッド + アミビタゴールド の混用施用。
もともと冬場の根の活性化に定評のあったサンレッドと、
低温でも吸収効率のよいアミビタゴールドを混ぜて使ったところ、
「さらに吸収効率が良くなった!」という声が多数。
サンレッドのような肥料成分のない資材はムダなものを考えられがちですが、
月に10a当たりたった1本の使用で、収量も収穫期間も増えると考えればお得だと思いますよ
詳しくはミズホまでご連絡ください。
キュウリの生産者。
10月上旬から収穫開始。
目標は来年1月下旬まで収穫。
葉がしっかりと上を向いています。