株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
ぼっち。
どこかで見聞きされたり、ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?(あ、「ぼっち」と言っても社内での私の事ではありません)
千葉市郊外の内陸部、八街市は、落花生の収穫量が日本一の産地 。その八街市で晩秋になると畑に現れるのが、この「ぼっち」。
土から掘って収穫した落花生の株を、逆さまにして1、2週間、畑で乾燥させます。これを「地干し」と言います。「地干し」の後に上記の写真のように円筒状に積み上げます。この積み上げられた落花生の山を「ぼっち」と言い、積み上げる事を「ぼっち積み」と言います。
積むときに木が湿っていると「ぼっち」の中で落花生の莢が「カビ」てしまいますので要注意です。そのため、「ぼっち」を積むときは晴天の日に行います。今年は結構秋の晴天続きで作業が随分はかどったと聞きます
落花生の株は、こうして 1ヶ月程この状態で自然乾燥する事で、豆の苦味が抜け、甘味と油がのり、コクと旨みが生まれ、あの「やめられない止まらいない」美味しさになります。
ちょうど、平成26年産の「新豆」の季節になりました。ビールのお供にいかがでしょう!
<余談> 家庭菜園でも比較的栽培される方が多い落花生。 ではなぜ、「落花生」というかご存知ですか? (解りやすい説明は→こちら)
POINTは、
①連作環境には十分気をつける、
②排水環境を良くしておく、
③開花前から莢の肥大期には、リン酸とカルシウムをしっかり効かせ、空莢(カラサヤ)にならないようにする、の3点です。
(オススメ資材は、MリンPKとリーフアップCaデスヨー)
是非、チャレンジして見て下さい
—————————————————————
—————————————————————
連作障害とは?(厳密に)
急に冷え込んでいます。
春と秋の気持ちいい季節が、だんだんなくなっているみたいですね。
作物への影響がないと良いのですが
さて、先日、元農試の先生に
『ソラマメは連作障害が出やすいのですよね』
と、お伺いしたところ、
『ソラマメは連作障害はありません。それは病気です』
との回答。
『えぇ~』
だって、ソラマメは連作障害が出るから5年は同じところに植えないって言うじゃん~
・・・よくよく調べてみると、言葉の使い方が悪かったみたいです
厳密に『連作障害』という症状は?
一部の作物では他の植物よりも優位性を保つために、根っこから有機酸やアレロパシー物質を出します。
本来はこの有機酸やアレロパシー物質は、これを分泌する植物には無害なのですが、何年も作り続けていると土に溜まってしまって自家中毒を起こしてしまいます。
この、自家中毒を起こすことを『連作障害』と言うそうです。
自家中毒を起こしてしまう作物の代表的なものが、エンドウマメやアスパラガスです。
私たちは、同じ作物を作り続けることで発生する病気やセンチュウの害も連作障害と言っていますが、厳密にはこれらは『病気』。
正確には、連作障害ではないみたいです。
でも、作り続けることによって発生するのは同じ。
輪作を心がけ、しっかりと土作りを行って有効微生物を増やすという対策には変わりありません。
言葉というのは厳密な定義があるんだなぁ、と勉強になりました。
スイカを続けて栽培すると発生しやすくなる病気対策に、ネギを混植しているところがありました
『続けて栽培すると発生しやすくなる病気』では長いので、『連作障害』と呼ばせてほしいなぁというのが本音です
サツマイモの天ぷら
台風も去り、秋が深まりました。
台風の被害はありませんでしたでしょうか。
昨日から急に涼しくなったので、凍えています
皆様、体調を崩さないように気をつけてくださいネ
ミズホでお仕事をしていると、美味しい農産物に出会うこともたくさんあります。
先日、出張先の事務所ではサツマイモの天ぷらを作っていました
『 掘りたてだよ~』
というサツマイモは、おっきくてホコホコ。
サツマイモは事務所の隣で栽培されていました
栽培好きな所長さんを中心に、皆さんで栽培されているそうです。
更に、サツマイモの天ぷらに合うのは
『抹茶塩』
とも、教えていただきました。
抹茶のほろ苦さと、サツマイモの甘みが絶妙で合うんです
美味しい栽培方法もあれば、美味しい食べ方もある。
情報交換って大事だな~ と、思いました。
コンニャクイモは、こんな感じで収穫期へ…。
以前、このブログで、「グロテスクな作物」というタイトルのBlogがあがったのを覚えている方はいるでしょうか?
コンニャク、です。
でもこれは「板コンニャク」。ご存じない方もいるかもしれませんが、「コンニャクイモ」を粉(荒粉→精粉)にして、水と凝固剤(水酸化カルシウム or 貝殻焼成カルシウム)を加えて成形したものを茹でてから熟成させて、冷まして出来上がったものなんです
※参考ページ→http://www.konnyaku.or.jp/dekiru/index.html
ちなみに…
出来立ては、こんなカンジでイカのように真っ白です。イモ本来の味と、もっちもちの弾力があって、ノドゴシサイコーなんですよ。生ずりコンニャクは日持ちがしないので、コンニャク農家さんだけがその年の掘り取りしたてを口にできる贅沢な逸品なんです
ちょこっと前置きが長くなりましたが、今日のタイトル、「コンニャクイモの収穫期」についてお話しします。
6月に植えつけられたコンニャクは、夏の暑い時期を乗り越えたっぷり光合成をしてタマ(球茎)にマンナン価を蓄積させ、10月を迎えると「成熟期」に入ります。健全だった緑の葉っぱも茎も徐々に黄変し、やがて傾斜し倒伏し始めます。この頃から、「離層」といって、「球茎」・「葉柄」・「基根」・「吸枝」・「生子」がだんだん分かれていきます。そして枯れが進むと最後は地上部は朽ちてなくなり地下部のイモだけになります。
そのイモを収穫(掘り取り)します。(イモ=タネイモとウリダマイモ)
この「健全な緑の葉っぱ」が、「黄変し枯れ」て「離層し終末期を迎える」期間こそ、イモの肥大率も最大になり品質も向上する期間。
葉っぱがまだ緑の状態で「早めの掘り取り」をしてしまうと、養分転流しそこなった窒素が残ってしまい、イモの充実不良で、不良球になり病害を招きます。
つまり、「青立ち株」状態で放置せずに、「黄熟」させて「成熟期」を迎えさせなければなりません。
ただでさえ「窒素過多施肥栽培」のコンニャクイモ。しっかりリン酸が効いてないといつまでも窒素が効いています。
特に倒伏後の「青立ち期間」が長いと、球茎・生子の充実が悪くなるだけ。
そんなとき…
有用なのが「Pフォスタ」や「MリンPK液肥の素」の葉面散布材。
週末Pフォスタ葉面散布して、
イッキに窒素消化を進めるだけでなく、細胞を締めるので、イモをより固くして耐病性強化と共に重量もずっしりとします。
そして…大変な「掘り取り作業」が大面積の方は、11月からクリスマスシーズンまで2カ月も続きます。
この時点で不良イモが多いと病気伝染し、選別作業が煩雑になってしまいます。
単に秀品率=歩留まり向上だけでなく、大幅なコスト削減にもつながります。
「ねぇあなた、使ってててよかったね、Mリン」
・・・去年Mリン栽培1年目から好成績を上げた、コンニャク農家の若奥様の重みのあるお言葉でした
ジャガイモの植え方
こんにちは
名古屋は2~3日おきに雨。
自分の畑は、乾きません。
先日、沼と化した畑を見てボーゼンとしました
2~3日晴れたくらいじゃ水が引きません!畑にバイオ健太クンを入れろ
畑の土から悪臭が出てます!サンレッドを散布しろ
会社には先生がたくさんいるので、アドバイスがすぐもらえます(笑)
さて、先日、『種芋を植えるとき、芽を上にした方が良いか、下にした方が良いか?』という問い合わせをいただきました。
正解は、どちらでも良い
でも、ちゃんと理由があるんですよ
例えば、ジャガイモなら。
普通に芽を上に(切り口を下に)植えた場合は、根っこの生えが良くなります。
根っこの生えが良くなるので、活着が良くなります。
そのかわり、芽が沢山出てくるので秀品率の高いイモをとりたい場合は、芽かきをしっかりしなければなりません。
こちらはちょっと邪道な方法。
芽を下に(切り口を上に・要は逆さまにして)植えた場合は、強い芽だけが地上に出てきます。
弱い芽は土の上に出て来れませんので、自然の力で強い芽を選択してもらえます。
でも、種芋の状態によっては、普通に植えた時よりも活着が悪くなることもあります。
どちらを選ぶかは圃場の状態や種芋の状態を見て判断してみて下さい。
実際に春作のジャガイモを、芽を下にして(切り口を上にして)植えてみたところ・・・
すべてから芽がでて、元気に育ちました
MリンPKを土寄せ毎に施肥したら、沢山収穫することができました。
これに味をしめて、秋ジャガイモの植え付けも計画中です。
秋ジャガイモは気温が高い時に植える為、切らずに植えます。
切り口の向きでどのように生育が変わるかは、春ジャガイモでお試し下さい
美味しいね、だだちゃまめ。
じゃじゃーん。
エダマメ? えぇまぁ、確かにそうですが…
実はこれこそ This is the だだちゃまめ. です!
「エダマメの王様」
と言われる所以は、何といってもその旨みと甘味噛めば噛むほど口の中に広がるその味わい。それはもう、茹でているときからトウモロコシのような香ばしく甘い香りが立ち込めるほど。
見た目は小粒で不恰好ですが、独特の香り、甘味、コク、旨みが次から次へと口の中を押し寄せ、夏の農作業の後のビールのお供には欠かせません
「だだちゃ」とは山形県庄内地方の方言。「親父」「お父さん」という意味。諸説ありますが、エダマメ好きのお殿様が毎日鶴岡から取り寄せては「どこのだだちゃ(オヤジ)の豆だ?」と聞いてことから「だだちゃまめ」と名付けられたとか。ちなみに「お母さん」のことは「ががちゃ」と言うとか
この「だだちゃまめ」は、山形県の「農事組合法人 庄内産直センター」さんで作られた逸品です。もちろん、Mリンによって、バランスのよい土づくりから始まってきっちりリン酸を効かせた健全生育を行っています。
見逃してしまうほど小さな花が咲いた後の実の肥大期から収穫に向けての最後の仕上げの品質向上には、葉面散布材「Pフォスタ」と「リーフアップCa」を最初は薄めの1000倍液から、葉の色が少しずつ変わってくるのを確認しながら500倍液で数回葉面散布。
この最後のひと手間で、甘味もさらに豊かになり、風味も感じる秀逸な「だだちゃまめ」が出来上がります。
食べたい人いたら、ミズホまでご一報あれ!っていいたいところですが、今年は完売です。スミマセン、また来年。。。