株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
ブドウスカシクロバ
こんにちは。
もうじき6月だというのに、朝晩は気温が上がらないようで、うっかりお腹を出して寝ようものなら風邪をひきそうです
本当に5年振りの冷夏になりそうな予感です
こういう気候のときほど、MリンPKを使った人と、
使っていない人の差が出るんですよ( ノ゚Д゚)テヲヌクナヨ!
さて、会社のブドウの誘引作業をしていたら、こんな子たちを見つけてしまいました(ノ∀`)アチャー
ブドウスカシクロバという蛾の幼虫らしい。
成虫は見たことがないのですが、
写真でみる限りでは、ハエに近い感じです。
実はワタクシ、毛虫が大嫌いなのです( ・ω・)
子供の頃は平気だったのですが、いつの間にやら嫌いに。
これが大人になるということなのでしょうか
益虫にリーフアップV1を散布してみた
おはようございます。
先日、先輩より
「リーフアップV1は害虫は嫌がるけど、益虫は嫌がらない」
という話を聞き、
ホントですか~
それでは、やってみよう
ということで、アブラムシを食べてくれる益虫「ナナホシテントウ」の幼虫にリーフアップV1の100倍液を散布してみました。
びっしょびしょになるくらいかけました。そして、次の日・・・
元気に活動していました。
益虫は嫌がっていない様子
害虫が多すぎると、さすがの益虫も腹いっぱいになって食べ切れませんが、
益虫が食べられるくらいの害虫なら、自然に減っていきますね~
ただ、テントウムシとアブラムシがいる雑草にリーフアップV1をたっぷりと散布したので、
『なんで、そんな無駄なことするの~』
と、他の社員たちに怒られてしまいました
稲作講習会in富山
こんにちは。
今日の名古屋は非常に暖かく、春の雰囲気が漂っています
さて、ワタクシは土曜日に富山県の八尾ということろで
富山クボタ様の協力のもと、稲作講習会を行ってきました
現地はさぞかし大雪かと思いきや、日陰に少し残っている程度・・・
今年の北陸は非常に雪が少ないんだそうです
今回の講習会のテーマは「稲作の高温障害対策」!
今年の富山県では、一等米比率が70%を割り込むという非常事態でした。
お米の一部が白くなった米を「シラタ」と呼び、その部位によって
「腹白」「背白」「基白」「芯白」などと呼ばれています。
これが多いとお米の等級が落ち、価格も下がってしまいます
原因は登熟期の高温と言われており、近年大きな問題となっています。
実はこの白い部分、デンプンがスムーズに運ばれないことによって
空洞(空気)ができてしまうことによって生じます。
対策としては、
・土作り
・水管理
・穂肥と実肥
特に実肥については、有効性は認識しているものの、
食味が落ちるという思い込みから、やらない方が多くいます。
しかし、しっかりとデンプンを作ることができれば問題ありません
約2時間の講習会では、皆さん真剣に聞いていただいて、
大変ありがたく思います。
ただ残念なのが、ブログ用の写真を撮り忘れてしまったこと
さっき隣の机に座るお姉さんに怒られてしまいました
冬期の苦土欠乏には葉面散布がオススメ
こんにちは。
この週末はソチオリンピックが盛り上がる一方、
関東甲信では大雪に見舞われるという、大変な週末となりました
山梨では未だに多くの地域で孤立や、立ち往生が続いているようですね。
甲府盆地って、山だから勝手に雪が多い地域かと思っていましたが、
実は毎年雪が少ない地域らしいですね。
数日後にも雪の予報になっていますし、みなさんお気をつけください。
さて、こういう寒い時期には、作物の根の活動も鈍り、
さまざまな障害が発生します。
その中の一つが要素欠乏。
写真はトマトの苦土(マグネシウム)欠乏。
マグネシウムは作物体内を移動しやすいため、
主に下葉に症状が現れます。
症状としては、葉脈間の色が褪せてきます。
あまりに見事な(?)苦土欠なので、資料用に写真を撮ってしまいました
実はこの苦土欠乏。
単純に土の中の苦土が足りないと考えるのは早計です
先ほどもお話しましたが、根の活動が弱っているために
土の中に苦土があっても吸収できない場合があるのです。
苦土欠は、病気のように劇的な品質低下をもたらす訳でもなく、
下葉を取るケースも多いので、気づかない場合も多い症状です。
しかし、放っておくと、確実に1~3割の減収となってしまいます。
そんな場合は葉面散布がオススメ。
Pフォスタは、リン酸とマグネシウムを補給します。
また、根の活動促進には光合成細菌のサンレッド。
アミノ酸と一緒に使うと、更に効果が高まるそうです。
まだまだ続きそうなこの寒波
春が待ち遠しいですね。
今年は全国的に雪が少ない
こんにちは。
東日本では大変な積雪となっているようですね
ハウスが倒壊したなんていうニュースも入ってきています
そんな豪雪にも負けず、この週末に関東出張中の社員が一人。
実は彼が行く先々で豪雪や豪雨が巻き起こり、
社内では「嵐を呼ぶ男」と言われております
実は、週末に雪が降るまでは、全国的に
「今年は雪が少ないね~」が合言葉になっていました。
新潟や東北などの豪雪地帯でも、今年は雪が少ないんだそうです。
積雪がないのは、生活にとっては便利なのすが、
農業にとっては必ずしも良いこととは限りません。
積雪は、土壌の保湿や保温効果があります。
野ざらしの状態での低温や乾燥は、土壌中の微生物を弱らせたり、
果樹などの永年作物では根を痛めることにもなります。
このまま何もせず、例年通りの管理では失敗する可能性大です
失敗しないためにも、春先にもう一度バクヤーゼKで土作りを行い、
微生物を増やしてあげましょう
「嵐を呼ぶ男」から届いた三浦半島のダイコン畑。
近年記憶にないドカ雪なんだそうです
硝酸態チッソについて
おはようございます。
本日は節分ですね。
「社内で豆まきをしよう!」と若干一名が張り切ってます
しかし、豆まきなんて小学生の時以来してないような・・・
もっぱら食べる専門です
ちなみに大豆は「畑の肉」と言われるくらい
タンパク質が豊富な作物です。
逆に、お米や芋と比べると、
炭水化物が少ないのも特徴の一つです。
作物の成分の話で、最近”硝酸態チッソ”という言葉を
耳にする機会が多くなりました。
化成、有機肥料を問わず、チッソ成分は土壌中で分解され、
硝酸態チッソの状態で作物に吸収されます。
ここまでは、農業を少し勉強した方ならご存知かと思います
この吸収された硝酸態チッソは、作物の体内で炭水化物と反応してタンパク質などになるのですが、
炭水化物が足りないと、硝酸態チッソのまま残留してしまいます。
これは、乳児への悪影響(ブルーベビー症候群)や、
一部では発がん性も指摘されていものです。
硝酸態チッソ含量が高くなる要因として、
①:チッソの過剰施肥
②:多雨
③:日照不足
などが挙げられますが、要するにチッソ過多が原因です。
今のところ農作物における日本での規制はないんですが、
ヨーロッパでは、ホウレンソウやレタスなどで
規制値が設けられています。
今後日本でもそういった方向に進む可能性が高いと思われます。
硝酸態チッソを減らすためには、炭水化物をたくさん作る
=光合成を盛んにする
ということが必要になります。
Mリン農法が一番得意とする技術です。
先日のブログでも紹介したMリンニンジンの硝酸態チッソは
とても低い結果でした
その他、硝酸態チッソは苦味の原因となったり、
鮮度が長持ちしないなどの影響もあります。
やっぱり
「美味しい野菜」=「身体にいい野菜」
なんですよね