株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
イネヨトウ
先日、イネヨトウが発生している田んぼを見ました。
葉が枯れ上がっているのは、イネヨトウの食害のせい。
根元を食べて、葉を枯らせてしまいます。
根元からやさしく抜くと、虫が出てきます。
この虫はあまり移動しないので、畦際3列くらいまで食害したら成虫になって飛んでいきます。
害としてはそれほど大きくはなりませんが、成虫で越冬するため、成虫を増やしてしまうと次の年に大発生してしまいます。
成虫を増やさないためにも、ある程度の対策は必要です。
数がそれほど多くない場合は、手で取り出してつぶすのが一番の対策なのだそう。
また、雑草内で越冬しますので、周りに雑草がない環境をつくることも対策の一つです。
台風一過~大雨対策は事前に行いましょう~
台風8号の被害により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
いち早い復旧を願っております。
ここ、名古屋でも台風8号を警戒しておりました。
風が強いだろうから・・・と、会社の桃担当は桃の実を台風前に収穫していました。
雨も降りましたが、今まで降っていなかったので恵みの雨となったようで・・・?
ただ、どか雨は困ります。
今まで乾燥していたのに突然雨が降ると、植物もビックリ。
突然の大量の雨は、作物を枯らしてしまいます。
対策は、雨が降らない期間もきちんと水遣りをすること。
MリンPKを入れて、根作りをしっかりして、吸える状態を作ること。
それから、田や畑の排水性をよくすること。
溝きりや暗渠パイプの設置などは、大雨のときに『やっておいてよかった』と思うものです。
日ごろからの管理が大切ですね。
ところで水にも人間に対する致死量があるそうです。
65kgの人間で、10~30リットルの水が致死量になるのだそう。
やっぱり、人も植物も同じなんだと考えさせられますね。
テントウムシダマシ
こんにちは。
今日は七夕ですね
でも、ここ何年も晴れた記憶がないのは、
僕の願いが欲にまみれているからでしょうか
さて、欲深い人間は騙されやすいのが世の常。
まんまとこいつ↓↓に騙されました!
テントウムシ?
いやいや、こいつは「テントウムシダマシ」
「ニジュウヤホシテントウ」や「オオニジュウヤホシテントウ」の通称だそうです。
名前の通り、28個の星があります。
見慣れたナナホシテントウに似ていますが、
ナスやジャガイモなどのナス科の作物の葉を食べてしまう害虫です。
「ラッキー♪モモに付いてるアブラムシ食べてもらお」
とか言ってる場合じゃないです
退治しようと手で摘まんだら、
飛んで逃げられました_| ̄|○
今夜はピュアな心で空を眺めてみるか・・・
ジャガイモのそうか病(2014)
夏至も過ぎ、段々と夏らしくなっていく毎日ですね
先日、家庭菜園で育てていたジャガイモが収穫期を迎えたので、掘ってきたところ……
1:隕石の衝突痕のようなそうか病(上から)
2:深く凹んでいる部分(ななめ横から)
そうか病にかかっていました病斑の周囲が盛り上がっていて、中央は凹んでいますので、陥没型のそうか病でしょう。
病気部分を取り除けば食べられるのでいいのですが、見た目がよろしくありません
ジャガイモのそうか病は放線菌(細菌)が病原となり、一度畑に持ち込んでしまうと土壌に長期間残ります。一番大切なのは病原菌を持ち込まないことです健全な種芋を選ぶ、または消毒された種芋で菌を持ち込まないようにしましょう
そして、もし発病してしまったら病原菌が活動しにくい環境を整えること一般的に言われているpHを低くするのは病原菌の活性を抑えるためです。
そうか病は現在も多くの研究者が解決策を見つけようと頭をひねっている難問です。家庭菜園では有機物を投入して、病原菌に対抗する微生物が増えるのを気長に待ってみる、自然任せも面白いかもしれないですね
田んぼのガスを侮るな!
おはようございます。
いよいよサッカーワールドカップが開幕しましたね
日本は初戦を落として決勝トーナメント進出が厳しくなりましたが、日本を応援するだけじゃなく、世界のトップ選手達のプレーを楽しんで欲しいものです
さて、先日「ガス害が酷いんだけど・・・」と問い合わせを頂きました。
昨年の台風で稲ワラが寄ってしまい、その部分でガスが発生しているとのこと。
現場へ行ってみると、葉先が赤くなったり、枯れてしまったものもあります(´・ω・)
田んぼに足を突っ込むと、ブクブクブクブク・・・
手を突っ込んで土の臭いを嗅ぐと、ドブの臭いが・・・
稲ワラや草などの有機物をスキ込むと、微生物が分解の過程で酸素を消費し、メタンガスや硫化水素ガスなどを発生させます。
そのガスが根を痛めたり、葉を赤くする原因です。
5月の連休に田植えをしたところは、ちょうどガスが発生してくる時期です。
こんなんじゃ美味しいお米がとれないよ!
道路沿だと、みんなに見られて恥ずかしいよ!
(結構、他人の田んぼは気になるものです)
早めに落水し、て田んぼの表面にヒビを入れてガスを逃がしてくださいね。
どうしても落水できない場合は、光合成細菌のサンレッドがお勧めです。
何より、バクヤーゼKを使って秋にしっかりと有機物を分解しておくことが大切です
リンゴの赤星病
暑い~
「今年は冷夏じゃないのかよ!」と思わず愚痴りそうになりますが、冷夏の年は梅雨前が暑いんだそうです。
さて、そんな猛暑の中、休日に近くの農家さんのお手伝いへ行ってきました。
正直、暑くて死ぬかと思いましたよ。。。
いや、割りとホンキで
今回の話は、その庭にあったリンゴの木。
「さび病?」
と聞くと、「赤星病」だと教えていただきました。
で、面白いのが、カイヅカイブキという樹が近くにあると発病するんだそうです。
カイヅカイブキというのは、生け垣なんかによく利用される樹です。(すみません。写真撮り忘れました)
その樹で胞子が越冬し、春になると風で飛ばされて、リンゴやナシなどのバラ科の樹に付着するんだそうです。
ですから、リンゴやナシの産地では、条例でカイヅカイブキの植栽を禁止している地域もあるそうです。
コンパニオンプランツなどの「相性のいい作物」はよく聞きますが、こういった「相性の悪い」作物もあるんですね。