株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
田んぼのガスを侮るな!
おはようございます。
いよいよサッカーワールドカップが開幕しましたね
日本は初戦を落として決勝トーナメント進出が厳しくなりましたが、日本を応援するだけじゃなく、世界のトップ選手達のプレーを楽しんで欲しいものです
さて、先日「ガス害が酷いんだけど・・・」と問い合わせを頂きました。
昨年の台風で稲ワラが寄ってしまい、その部分でガスが発生しているとのこと。
現場へ行ってみると、葉先が赤くなったり、枯れてしまったものもあります(´・ω・)
田んぼに足を突っ込むと、ブクブクブクブク・・・
手を突っ込んで土の臭いを嗅ぐと、ドブの臭いが・・・
稲ワラや草などの有機物をスキ込むと、微生物が分解の過程で酸素を消費し、メタンガスや硫化水素ガスなどを発生させます。
そのガスが根を痛めたり、葉を赤くする原因です。
5月の連休に田植えをしたところは、ちょうどガスが発生してくる時期です。
こんなんじゃ美味しいお米がとれないよ!
道路沿だと、みんなに見られて恥ずかしいよ!
(結構、他人の田んぼは気になるものです)
早めに落水し、て田んぼの表面にヒビを入れてガスを逃がしてくださいね。
どうしても落水できない場合は、光合成細菌のサンレッドがお勧めです。
何より、バクヤーゼKを使って秋にしっかりと有機物を分解しておくことが大切です
大雪が水稲に与える影響
こんにちは。
名古屋は昨日の大雨から一転、お天気です
ただ、風が強いので、台風一過のような様相です
昨日、岐阜県の坂折棚田を訪問しました。
岐阜県も昨日は大雨。
棚田を流れる小川も激流となっていました。
今年は、こちらでも雪が多かったそうです。
岐阜県恵那市は夏でも冷たい水が流れて、美味しいお米がとれる土地柄。
冷たい水のおかげで、高温障害はあまり出ないのだそうです。
ところが、雪が多いと、夏の水がいつまでも冷たい。
そうすると、稲が青立ちして未熟な稲穂になってしまうのだそうです。
そこで水が冷たい場合は、小川の水を一旦パイプに通して温めてから田んぼに入れるのだそうです。
普段雪が降らないのに大雪となった地域では、夏の水が例年より冷たい可能性も?
生育具合を注視して、対策を行ってください。
稲作講習会in富山
こんにちは。
今日の名古屋は非常に暖かく、春の雰囲気が漂っています
さて、ワタクシは土曜日に富山県の八尾ということろで
富山クボタ様の協力のもと、稲作講習会を行ってきました
現地はさぞかし大雪かと思いきや、日陰に少し残っている程度・・・
今年の北陸は非常に雪が少ないんだそうです
今回の講習会のテーマは「稲作の高温障害対策」!
今年の富山県では、一等米比率が70%を割り込むという非常事態でした。
お米の一部が白くなった米を「シラタ」と呼び、その部位によって
「腹白」「背白」「基白」「芯白」などと呼ばれています。
これが多いとお米の等級が落ち、価格も下がってしまいます
原因は登熟期の高温と言われており、近年大きな問題となっています。
実はこの白い部分、デンプンがスムーズに運ばれないことによって
空洞(空気)ができてしまうことによって生じます。
対策としては、
・土作り
・水管理
・穂肥と実肥
特に実肥については、有効性は認識しているものの、
食味が落ちるという思い込みから、やらない方が多くいます。
しかし、しっかりとデンプンを作ることができれば問題ありません
約2時間の講習会では、皆さん真剣に聞いていただいて、
大変ありがたく思います。
ただ残念なのが、ブログ用の写真を撮り忘れてしまったこと
さっき隣の机に座るお姉さんに怒られてしまいました
現代農業~水口から肥料を流し込む?~
こんにちは。
今日のブログはちょっと真面目なお話です。
「最近ブログの内容がゆるいよね」と社内のお姉さんに突っ込まれたワタクシ
信頼回復のためにもカッコイイところを見せなければいけません
で、内容はというと、師走というのに稲作のお話です
現代農業の最新号(平26年1月号)に「流し込み施肥」の記事がありました。
流し込み施肥って何
簡単に言えば、肥料を水口から水と一緒に流す方法。
重い動散を背負って田んぼの中を歩き回る必要もなく、
高齢者でも女性でも誰にでもできる簡単な施肥方法です
詳しくはこちらでも説明しています。
http://www.mizuho.to/wp/wp-content/uploads/2013/07/2f1e70b6635cd54d7ad14cf3dd23116a.pdf
その現代農業の記事で気になった点が一つ。
記事中では硫安を使った流し込みが紹介されていました。
硫安を使うことは、コスト的にも安いし大変有効なんですが、
そのまま流しただけでは大失敗する可能性が…
硫安に含まれるチッ素成分は「アンモニア態チッ素」
水に溶けた状態ではプラスの電荷を持っています。
一方、土壌はほとんどの場合マイナスの電荷を持っています。
農業の世界では「陽イオン交換容量(CEC)」なんて難しい言葉で呼ばれることもあり、
土壌の保肥力を示す値として用いられたりします。
要は、チッ素と土壌はプラスとマイナスで磁石のようにくっつきやすいんです。
硫安だけを流し込んだ場合、全体に広がる前に水口周辺の土に吸着される可能性が高くなります。
土作りがしっかりできている圃場ほどCECが高く、全体に広がりません。
じゃあどうしたらいいの?
ということで、硫安を流す前にマイナスの電荷をもった成分を流してやります。
こうすることで土との間に膜を作ることができ、硫安が圃場全体に行き渡ります。
じゃあそのマイナスの電荷をもった成分って何?
ということでMリンPKの登場です。
MリンPKも流し込みが可能な肥料で、MリンPK中のリン酸は、水に溶けることでマイナスイオンとなり硫安と土壌との吸着を防いでくれます。
流し込み施肥を行う場合は、まずMリンPKを流し込み、圃場の3分の1~半分程度広がってから硫安を流し込むというやり方が必須です
現代農業の記事では詳しく書いてないだけだとは思いますが、
やってみたいな~って方は注意してくださいね
減反見直し、TPP問題….etc
省コスト化のために、元肥一発肥料を使う方、
逆に手をかけて食味を狙う方。
生き残り戦略は様々だと思います。
でも、こういった流し込み施肥も上手く使えれば、食味も省力化も両方実現できる可能性大です。
是非挑戦してみてください
「ひこばえ」皆さんは何て呼んでる?
今日の名古屋は寒いです。
東北では雪も降ってるそうですね。
一人暮らしの部屋にコタツを買おうか、昨日からホンキで悩んでいます
さて、先日営業車で走っているとこんな風景に出会いました。
穂は出ているけど、何かがおかしい・・・
車を止めて近づいてみると。
実はこれ「ひこばえ(孫生え)」
稲作生産者の方にはお馴染みだと思いますが、
稲刈り後の株から、また新しく稲が生長してできてるんです。
(写真がわかりづらくて申し訳ない・・・)
愛知県の三河地方で撮影したものですが、もともと暖かい地方の上
今年は気温が高かったために、こんなにも実をつけたんだろうと想像しています。
(もしかして肥料のやりすぎかも???)
残念ながら、まったく知らない人の田んぼのため、
中に入って実の充実具合までは確認できませんでしたが、
ぱっと見た様子ではそこそこの収量があるんじゃないかと想像してしまいますね
一般的には「ひこばえ」と呼ばれているようですが、
地域によってはいろいろな呼び方がありそうですね
現在、ミズホでは「出前講習会」として全国各地、皆様のもとへお邪魔しています。
是非、皆様の地域での呼び方を教えてください
稲の倒伏防止対策!
8.9日に新潟県へ出張した営業マンより、結構、倒れてるわ~と報告がありました。
新潟地方は、雨が多く、特に出穂してから酷かったそうです。
で、ミズホ会員さんの圃場に伺ったところ…
左側の慣行農法のコシヒカリは、倒伏してしまったのに対し、Mリン農法のコシヒカリは、倒伏せず、見事踏ん張っていました
こちらの会員さんは、6月の現地研修会に参加され、倒伏防止対策の施肥管理が功を奏しました
ミズホでは、秋祭りキャンペーン『日本全国おでかけミズホ』と題して、少人数のグループのところにもお邪魔して、多収穫や美味しい作物作り、もちろん倒伏防止対策などなど、なんでもご希望にそって講習いたします
是非、この機会をご利用いただき、さらなるレベルアップを一緒に目指してみませんか