『Mリン農法トピックス』は株式会社ミズホのオフィシャルブログです!

株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。

他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。

このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。

ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。

更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)

生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!

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「出前講習会」日本全国おでかけミズホ

ブドウの一文字仕立て

こんにちは。
今日の名古屋は寒く、先ほどまで雪がチラついていました
寒暖を繰り返すことで少しずつ春に近づいていく訳ですが、
作物にとっては生育のリズムが乱れやすく、栽培管理には注意が必要です
チッソ(アクセル)とリン酸(ブレーキ)を上手く使い分けましょう

さて、先週の金曜日に愛知県内のブドウ農家さんを訪問しました。
この方、昔ブドウの裂果に悩んでいたところ、MリンPKと出会ったんだそうです。
ポイントは、雨が降りそうなときに施肥すること。
しかも、雨よけハウスの周辺にMリンPKを撒くのがいいんだそうです。
理由は簡単。
水は乾いたところへ行こうとするので、周辺に撒いておけば、
MリンPKが溶けた水が下からハウス内へ浸み込んでくるという仕組みです

そんなブドウ作りのベテランが、今年チャレンジするのがブドウの一文字仕立て。
ブドウ一文字仕立て

イチジクにも似たような仕立てがありますね。
ブドウの場合、真横に伸ばした枝から出たツルを上へ誘引します。
そしてツルの真ん中付近で実をつければ、体の正面で作業が出来て非常に楽になるという算段です。
通常のブドウ棚では、上を向いての作業になるので、非常にキツイのだそうです。
しかも、ジベレリン処理、摘果、摘粒など、作業工程がてんこ盛り

文章では分かりづらいという方、続報を取材していきますのでお楽しみに

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今年は全国的に雪が少ない

こんにちは。
東日本では大変な積雪となっているようですね
ハウスが倒壊したなんていうニュースも入ってきています

そんな豪雪にも負けず、この週末に関東出張中の社員が一人。
実は彼が行く先々で豪雪や豪雨が巻き起こり、
社内では「嵐を呼ぶ男」と言われております


実は、週末に雪が降るまでは、全国的に
「今年は雪が少ないね~」が合言葉になっていました。
新潟や東北などの豪雪地帯でも、今年は雪が少ないんだそうです。

積雪がないのは、生活にとっては便利なのすが、
農業にとっては必ずしも良いこととは限りません。

積雪は、土壌の保湿や保温効果があります。
野ざらしの状態での低温や乾燥は、土壌中の微生物を弱らせたり、
果樹などの永年作物では根を痛めることにもなります。

このまま何もせず、例年通りの管理では失敗する可能性大です

失敗しないためにも、春先にもう一度バクヤーゼKで土作りを行い、
微生物を増やしてあげましょう


「嵐を呼ぶ男」から届いた三浦半島のダイコン畑。
近年記憶にないドカ雪なんだそうです
三浦半島雪景色

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土作りに石灰(?)

こんにちはここ、名古屋はお天気です。

現在、My畑で土作り中です。
米ぬか、発酵鶏ふん、バーク堆肥を入れて・・・

と、思ってバーク堆肥の袋を開けてみたら、堆肥とは名ばかりのほぼバーク状態。
心配なので、バクヤーゼをたっぷり入れて、週末にせっせこ耕しています。

耕していると、よく言われることが・・・

『耕す前に石灰を入れた方がいいよ』

 

 

 

 

石灰を入れろ!とはよく聞くけど、なんで?

疑問に思ったので調べてみました。

土作りの際に使用するバークや前作の残さなどは、酸性である場合が多いのだそうです。
また、日本の土壌は酸性になりやすい性質を持っているので、酸性になりすぎることも多いのだとか。

有機物の分解に働く『微生物』は主に、細菌と放線菌。
これらは、酸性よりも中性側でよく働きます。

・・・そこで、石灰でpHを上げて土作りを行うと、微生物がよく働くという理論だそうです。

そして、微生物の活動にはチッ素が必要なので、『石灰チッ素』がオススメなのだそうです。

   が。

   ちょっと待って

 

『腐食』は有機物が分解されてできます。前作の残さを分解するために微生物のチッ素が必要になりますが、有機物由来のチッ素でないと、腐食はできません。
化学性のチッ素では土作りの本来の目的は果たせないのです。

例えば、発酵鶏ふんの代わりに硫安を入れて耕したら・・・?
土は固いまま。腐食はできないのです。

石灰チッ素のチッ素は化学性。
土作りをして、腐食を高め、保水性と保肥性を改善したいという場合は、ちょっと不向きかもしれません。

家畜糞尿は弱アルカリ性です。
もちろん有機物ですし、発酵したものは微生物も沢山含んでいます。
ミズホとしては、土作りには定番の家畜糞の堆肥が良いと考えます。
土壌分析を行って、pHが極端に低い場合やカルシウムが足りなさ過ぎるという場合は石灰の出番です。
上手に使えば土壌改良材として働く石灰ですが、土作りで必須かというと・・・
どうしても入れなくてはいけないものではなさそうです

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硝酸態チッソについて

おはようございます。
本日は節分ですね。
「社内で豆まきをしよう!」と若干一名が張り切ってます

しかし、豆まきなんて小学生の時以来してないような・・・
もっぱら食べる専門です

ちなみに大豆は「畑の肉」と言われるくらい
タンパク質が豊富な作物です。
逆に、お米や芋と比べると、
炭水化物が少ないのも特徴の一つです。

作物の成分の話で、最近”硝酸態チッソ”という言葉を
耳にする機会が多くなりました。

化成、有機肥料を問わず、チッソ成分は土壌中で分解され、
硝酸態チッソの状態で作物に吸収されます。
ここまでは、農業を少し勉強した方ならご存知かと思います

この吸収された硝酸態チッソは、作物の体内で炭水化物と反応してタンパク質などになるのですが、
炭水化物が足りないと、硝酸態チッソのまま残留してしまいます。
これは、乳児への悪影響(ブルーベビー症候群)や、
一部では発がん性も指摘されていものです。

硝酸態チッソ含量が高くなる要因として、
①:チッソの過剰施肥
②:多雨
③:日照不足
などが挙げられますが、要するにチッソ過多が原因です。


今のところ農作物における日本での規制はないんですが、
ヨーロッパでは、ホウレンソウやレタスなどで
規制値が設けられています。
今後日本でもそういった方向に進む可能性が高いと思われます。


硝酸態チッソを減らすためには、炭水化物をたくさん作る
=光合成を盛んにする

ということが必要になります。
Mリン農法が一番得意とする技術です。
先日のブログでも紹介したMリンニンジンの硝酸態チッソは
とても低い結果でした

その他、硝酸態チッソは苦味の原因となったり、
鮮度が長持ちしないなどの影響もあります。

やっぱり
「美味しい野菜」=「身体にいい野菜」
なんですよね

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本格的な冬の到来~凍害対策は大丈夫?~

おはようございます。
先週から名古屋でもグッと気温が下がり、朝布団から出るのが辛い・・・
布団の温もりの魔力に負けてばかりのワタクシです

名古屋ではまだ氷点下までは行かないのですが、
東北、日本海側、山間部などは雪も降っているようですね。
ワタクシも先週の長野県出張で雪に遭いました。
冬用タイヤに交換しておいてよかったー
写真は雪とモモの樹。

雪と果樹

冬で心配なのが果樹や野菜の凍害。
まだまだ冬が始まったばかり、と油断していると痛い目に遭うかも。
早めの準備と対策が必要ですよ。


害に遭いやすい作物というのは、体内の糖度が低いもの。

甘いジュースを凍らせた時のことを思い出してみてください。
凍るに従って、どんどん甘くなっていきますよね?
糖が多いほど凍りにくくなるのです。

MリンPKのリン酸は光合成を促進し、作物体内の糖分比率を上げる働きがあります。
試しに家庭菜園のハクサイやホウレンソウなんかで試してみるといいと思いますよ。
食べると甘く、肉厚な葉っぱになりますから。

落葉果樹の場合は、体内の貯蔵養分の量が多いほど凍害の被害が軽減されます。
しっかりお礼肥をやっていれば問題ないのですが、そうでなければリーフSGがオススメ
樹体を糖質でコーティングすることで凍害を軽減します。


急な寒波に慌てないためにも、事前の準備をしっかりしましょう。

ちなみに、今週の日曜は土壌医検定の試験日。
社員の半数近くが受験するので、社内には少しピリピリモードが漂ってます
みんな仕事に追われて勉強不足。
事前の準備の大切さを痛感してます

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現代農業~水口から肥料を流し込む?~

こんにちは。

今日のブログはちょっと真面目なお話です。
「最近ブログの内容がゆるいよね」と社内のお姉さんに突っ込まれたワタクシ
信頼回復のためにもカッコイイところを見せなければいけません


で、内容はというと、師走というのに稲作のお話です
現代農業の最新号(平26年1月号)に「流し込み施肥」の記事がありました。

流し込み施肥って何
簡単に言えば、肥料を水口から水と一緒に流す方法。
重い動散を背負って田んぼの中を歩き回る必要もなく、
高齢者でも女性でも誰にでもできる簡単な施肥方法です
詳しくはこちらでも説明しています。
http://www.mizuho.to/wp/wp-content/uploads/2013/07/2f1e70b6635cd54d7ad14cf3dd23116a.pdf


その現代農業の記事で気になった点が一つ。
記事中では硫安を使った流し込みが紹介されていました。
硫安を使うことは、コスト的にも安いし大変有効なんですが、
そのまま流しただけでは大失敗する可能性が…


硫安に含まれるチッ素成分は「アンモニア態チッ素」

水に溶けた状態ではプラスの電荷を持っています。

一方、土壌はほとんどの場合マイナスの電荷を持っています。
農業の世界では「陽イオン交換容量(CEC)」なんて難しい言葉で呼ばれることもあり、
土壌の保肥力を示す値として用いられたりします。


要は、チッ素と土壌はプラスとマイナスで磁石のようにくっつきやすいんです。
硫安だけを流し込んだ場合、全体に広がる前に水口周辺の土に吸着される可能性が高くなります。
土作りがしっかりできている圃場ほどCECが高く、全体に広がりません。


じゃあどうしたらいいの?
ということで、硫安を流す前にマイナスの電荷をもった成分を流してやります
こうすることで土との間に膜を作ることができ、硫安が圃場全体に行き渡ります。

じゃあそのマイナスの電荷をもった成分って何?
ということでMリンPKの登場です。
MリンPKも流し込みが可能な肥料で、MリンPK中のリン酸は、水に溶けることでマイナスイオンとなり硫安と土壌との吸着を防いでくれます。

流し込み施肥を行う場合は、まずMリンPKを流し込み、圃場の3分の1~半分程度広がってから硫安を流し込むというやり方が必須です

現代農業の記事では詳しく書いてないだけだとは思いますが、
やってみたいな~って方は注意してくださいね


減反見直し、TPP問題….etc
省コスト化のために、元肥一発肥料を使う方、
逆に手をかけて食味を狙う方。
生き残り戦略は様々だと思います。
でも、こういった流し込み施肥も上手く使えれば、食味も省力化も両方実現できる可能性大です。
是非挑戦してみてください

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