株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
MB動物有機
こんにちは。
あっというまに寒くなり、寒波が度々押し寄せています
寒さが凍みて、収穫作業が厳しくなってまいりました。
ですが、寒いときこそ『土作り!!』
シャベルで約40cmの深耕をしていたら、ポッカポカになりました
さて、先日、とある畑で、
なにやら、見覚えのある袋・・・。
な、なんと!
MB動物有機 ではありませんか
思わぬところで使った形跡が見られるのは、とっても嬉しいです
MB動物有機????
何それと思われた、そこのアナタ
MB動物有機とは、有機100%の有機質肥料。
緩やかに効きながら、パワーがあるのが特徴。
施肥をしてからじわじわと効いていくのですが、肥効が長期間続くのです。
穴を掘って埋めておき、その上に定植すると、置き肥になります。
特に、生長をしながら実をつけていく果菜類には、生り疲れ防止に置き肥がとても有効。
化成肥料では肥料分が流れていってしまいますが、有機質肥料なので肥料分が流れる心配もありません。
昨今は夏がとても暑いですから、暑い中の追肥作業を省くという意味でも有効かもしれませんね
リーフレタス軟腐病
こんにちは。
週末には再び寒波が来ると予想されています
農作物の寒さ対策だけでなく、ご自身の寒さ対策も忘れないでくださいね
さて、先日お客様を訪問したおり、こんな症状に困っているというお話をいただきました。
リーフレタスの株元に近い辺りが茶色くなっています。
これは「軟腐病」といい、レタスに限らずいろんな野菜に発生する厄介な病気です。
原因は土壌中の病原菌。
これが雨などで作物に付着し、傷などから侵入します
じゃあ、なんとか退治してやろう!
と考えるのはちと早計かも
この病原菌はいろいろな土壌中に存在するものの、それほど強い細菌ではありません。
人間でいえば風邪の菌と同じです。
免疫力が弱っているときは風邪を引きやすく、健康的な生活をしていれば防げるものです。
じゃあ、野菜の免疫力が弱っているってどんな時?
ほとんどの場合がチッソが多すぎる場合。
人間でいえばメタボ状態ですね
特にレタスなんかの葉物は、チッソが多すぎると葉が薄くなって病気の侵入を簡単にします。
「じゃあチッソを減らせば?」
でもこの時期は寒さで生育が遅く、チッソも必要です。
でもリン酸を効かせることによって、作物体内でダブついたチッソをタンパク質に変化させ、
作物の葉を厚くしたり、細胞壁を硬くして病気の侵入を防ぐことができます
あと大切なのは土作り。
悪い菌がいたとしても、いい菌がそれ以上いれば悪さをしにくくなります。
いい菌を増やすためには、良質な堆肥を入れたり、バクヤーゼKでいい菌を増やしてやるのがオススメです
立派な長芋
青森県の得意先様から、長芋をいただきました。
サイズは3Lで、長さ70cm。それはそれは見事な長いもです。
青森県といえば、ニンニクが有名ですが、長芋もなんと出荷量日本一を誇っているんです。
早速、すりおろしてみると、真っ白できめが細かく、ほどよい粘りで、まったく変色しません。
とろろごはんで丼ぶり一杯、あっと言う間に平らげてしまうほどの、美味しさです。
社内のグルメ番長によると、ワサビを入れたダシ醤油に一晩つけた長芋も絶品だとか
ちなみに、すぐに変色してしまう残念な長芋は、未消化態の窒素が多く残っているのが原因です。
こちらの長芋は、MリンPKでリン酸を効かすことにより、光合成が活発になって、デンプンの流転を促進させています。
さらに霜が降りてから掘り取りすることで、霜の冷たさでデンプンの同化をすすめているから変色知らずなんです
冬野菜栽培への道【第5話】
もう気付けば今年も3週間と少しですスッキリした気分で年末を迎えるために、今のうちから身の回りの整理整頓をしていかねばなりませんね
さて、冬野菜栽培です。
寒冷紗の効果で、順調に成長した野菜たち。その後の様子はどうでしょうか
こちらは木酢をやめて1週間ほど経過したホウレンソウ。葉っぱが上向きに戻り、生長の兆しを見せています。
作物を強くするために木酢をかけていましたが、表面の効果を見るだけではダメですね。使う資材の特徴と作物の特徴を考えて、適したものを使うようにと学びました(葉色が黄色がかってチッ素切れのように見えますが、朝日のせいなので大丈夫です)
こちらはカブです。左側の全体写真では、葉っぱが所々かじられているのが分かります。更に右側の拡大写真では、カブの実もかじられていることが分かると思います。
生長が進んだため寒冷紗をはずした途端にかじられました
葉っぱをよくよく観察していると、もぞもぞ動く黒い影が……。
調べましたところ、カブラハバチの幼虫でした。この幼虫は新芽や葉を食害します。寒冷紗などをしっかりかけて、成虫に産卵させないことが大切です。産卵しますと写真のように痛々しい葉っぱになりますそしてカブの実を食べた犯人はアオムシでした。朝に散水しに行きますと、茎のくぼみで縮こまっていて、暖かくなると、のそのそお食事を始めるようです。可哀想ですが、手で強制的にお引越しさせました
こちらは見るも無残なハクサイの様子です
種まきの時期自体が遅かったのですが、ここまで成長に響くとは思っていませんでした。なんとか復活させるべく鉢に植え替えて温かくしてみます
鉢にお引越しさせ、周りを梱包用のビニールで包みました。あとは順調に生長してくれるように応援するだけです
植物って凍るの??
12月に入り、急に寒くなりましたね名古屋も雪は降らないものの、寒い日が続いており、今朝研究室に行くと固結している薬品がありました
このように寒くなっても、植物はいろいろな手段を持って生きています。
気温が氷点下になると水は凍りますよね植物体内は凍ってしまわないのでしょうか??
調べてみると、
なんと凍ってしまうんだそうです
温帯以北に生息する植物では体内に氷ができてしまうのです。
体内に氷ができてしまっても生きていられる理由は・・・
「大事な部分は凍らせない」という仕組みを植物は持っています
細胞の中はイオン、有機酸、糖、アミノ酸等が溶けていて、細胞の外より浸透濃度が高くなっており、簡単には凍結しません。
一方、細胞の外は水蒸気で満たされているため凍ってしまいます
しかし細胞は細胞膜によって守られており、細胞外の氷が細胞の中に進入しないようになっています
また、多くの植物では凍結しない程度の低温に晒されると、糖やアミノ酸などが増加し、やがてやってくる氷点下の気温に備える能力も持っています
それをうまく利用したのが「寒締め栽培」です。ホウレンソウ、コマツナなどが良く知られています。
寒さに当てないものよりも甘く、さらにビタミンCも多くなるそうです
植物のカラダはとても巧妙にできていますね
人間の私たちも、寒くなると体内に溜め込みやすくなりますので注意しましょう・・・
ちなみに落葉も冬の間にエネルギーを保持するための植物の手段です
先日、長野県に行ったときに見た大カエデの落葉後の姿です。
今は少し寂しいですがまた来年、鮮やかな紅葉で人々を楽しませて欲しいですね
”米1GP”(こめわんグランプリ) の一コマから (連載・其の一)
本日もまた遅い更新時間となりました。お待たせしてスミマセン
今年は暖冬ですね…と話していたら、昨日から急に「寒波襲来」
この本格的寒さへの対策を前もって準備されていると思いますが、まだの方は、11/28ブログの「冬の栽培管理」をもう一度お目通しくださいね!
さて本題。今日のタイトルですが…
じゃん
こちらの写真は、先週末、埼玉県のヤンマーアグリジャパン川島支店さんで開催された展示会での一コマです。
「美味しいお米を作ろう!」というテーマの元、通常の農機販社の展示会とは一味違う「参加型展示会イベント」でした。
ここ、埼玉県比企郡川島町は「コメどころ」産地と比べると、環境も気象条件も恵まれているわけではありませんが、農家さん一人一人が「うちのコメがイチバンうまい!」という思いで熱心に米作りに取り組んでいらっしゃいます。
この日は、静岡製機さんをはじめ、各メーカーさんの協力もあり、ヤンマーさんの「今年できたお米を一合程度持ってきてください!」という呼びかけに応じて、「食味測定」ブースには長蛇の列が出来ていました。
「ウチのコメは何点なんだろう?」
「今年は、Mリンさんを使ったから、なんか粒が大きくなった気がする!」
こちらの写真は、この日、すぐ測定された米粒の測定結果。
水稲の米品質上問題となる「胴割粒」。こちらの方は胴割粒の割合も非常に低く「食味点数」にも期待が出来る新井さんの簡易結果。
残念ながら、その日には「食味点数」計測するだけの時間が無いくらいの「エントリー過多」だったため、「評価内容」や、ランキング詳細は「事後発表」ですが、大変楽しみです。
ブース隣で行った「美味しい米作り・ミニ講習会」では「来年に向けて」耳を傾けて下さる方が多くいらっしゃいました。
「 食味」についてと、講習会の内容は、ちょっと長くなりそうですので、次回の「ブログ当番」の時にお話します!