株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
【肥料の解説】水溶性、可溶性、ク溶性の違いは?
遅い時間の更新となりました。
何をしていたかと言いますと・・・
社内でお勉強会をやっておりました。
農業の知識はいくら勉強しても、し足りません
日々勉強日々精進です
本日の話題の一つに・・・
肥料の水溶性、可溶性、ク溶性って、どういう風に違うの?
ということが出ました。
水溶性は、字が示すように『水に溶ける』もの。
水に溶けるまでにどれくらい時間がかかるの?との質問もありますが、これは『水に触れたらすぐ溶ける』と考えて良いものです。
ク溶性の『ク』はクエン酸のこと。
ク溶性とはクエン酸に溶けるもの ということです。
可溶性はリン酸肥料でよく目にし、可溶性リン酸 との表示でよく使います。
これは言葉だけでは、分かりにくい
『可溶性リン酸』とは正確には『ペーテルマンクエン酸液可溶性リン酸』のことです。
ペーテルマンクエン酸液??
クエン酸液は酸性ですが、ペーテルマンクエン酸液はほぼ中性。
中性に近いクエン酸液に溶けるリン酸というというのが、可溶性リン酸の正体。
クエン酸に溶けるということは、根っこから出る根酸で溶けるということを想定しています。
しかし、土の中が極端に酸性になっているということはありませんね。
そこで、より土の状態に近くて根酸が存在する場合にどれほど溶けるのか?ということを現しているのが、可溶性というわけです。
細かいことですが、肥料を効率良く使っていくには必要な情報ですので、参考にして下さい。
雨上がりに、スズメが水浴びしていました~
【果菜類】冬の栽培管理
早いもので、週が明ければもう師走です
年始に立てた目標は達成できたでしょうか?
ダイエットを目標に掲げたそこの男子女子!!
忘年会シーズンです。今年中のダイエットは諦めましょう
さて、そんな一年を振り返る時期ですが、今が稼ぎ時という人も。
今回はナス、キュウリ、トマトなどの冬のハウス栽培のポイントをご紹介
●地温低下に注意!
暖房で空気は暖かくなっていても、意外と地温は上がらないものです。
地温が下がると根の活力が低下し、栄養を吸収する力が弱くなります。
●実をたくさんつけている時ほど気を抜くべからず!
実がたくさん着いているということは、それだけ作物本体に負担がかかっているということです。
放っておくと、すぐに収量がガクンと落ちてしまいます。
根の活力がない上に、冬場はカン水量が減るため、草勢の回復が容易でありません。
しかも空気が乾燥した中で草勢が低下すると、ウドンコ病などが発生しやすくなります。
そんな中、2~3年前から高知のハウス栽培地域で成果を上げているのが、
サンレッド + アミビタゴールド の混用施用。
もともと冬場の根の活性化に定評のあったサンレッドと、
低温でも吸収効率のよいアミビタゴールドを混ぜて使ったところ、
「さらに吸収効率が良くなった!」という声が多数。
サンレッドのような肥料成分のない資材はムダなものを考えられがちですが、
月に10a当たりたった1本の使用で、収量も収穫期間も増えると考えればお得だと思いますよ
詳しくはミズホまでご連絡ください。
キュウリの生産者。
10月上旬から収穫開始。
目標は来年1月下旬まで収穫。
葉がしっかりと上を向いています。
楽ちんМリンPK自家配合
山口県の代理店さんの講習会に行ってきました
Мリン農法の説明をはじめ、今作の人参、大根、里芋、生姜、お米などの品評会、試食、盛りだくさんの内容で楽しい講習会となりました。
で、こちらは、スコップを使わずに、ブルーシートで混ぜ混ぜする楽ラクМリンPK自家配合の実演会の様子です。
Мリンカリン1袋に過リン酸石灰、塩化カリ、硫酸マグネシウム、米ヌカをブルーシートにあけ、前後左右に5~6回ぐらい、ズリズリずらすと、アラ簡単
綺麗に、あっと言う間にまざっているではありませんか
ミズホ会では、『スコップで混ぜてね』とお伝えしていましたが、その他に、『もっと簡単な方法で自家配合しているよ』と言う会員さんがいらっしゃいましたら、是非お知らせくださーい
それから、自家配合のコツを含め、Мリン農法について、もっと知りたーいという方は、『お出かけミズホ』の出前講習にお申込みください。
11月末が期限になりますので、お早目にご連絡ください。
お待ちしております
冬野菜栽培への道【第4話】
日増しに寒くなってきました先日同僚が「外側の対策じゃなくて、内面からの対策、体質改善だ!」とおっしゃっていました。一時しのぎではなく根本からの改善をしないと、余計に手間もお金もかかるのは、人間も植物も同じなんだなぁと気付きました
【10月末】冬野菜たちも急に寒くなり参っているようで、伸びが良くありませんもともと種まきが遅かったのもありますが、由々しき問題です。ということで、寒冷紗をかけて寒さ対策をしました
寒冷紗をかけてから気になったことは、水遣りで与えた水分が蒸発しにくいこと。朝に水を遣り、夕方になっても土の表面が湿っています。土がずっと湿っていると、土中の酸素不足が心配。生育に問題はなさそうなので、そのままやっていましたが、長期間設置するときは、適度に解放しようと思いました
【11月2週目】さて、寒冷紗をかけて10日過ぎましたが……
生長に勢いが出ました一番右のコマツナと中央のカブが順調に育っていますが、だいぶ狭そうにしていますので、このタイミングで間引きをしました。
コマツナの様子です。葉が垂れグニャグニャ曲がっていますね。葉が柔らかいことが写真からも分かると思います。間引き前で密植というのもありますが、チッ素が効き過ぎて徒長していますそのせいか、虫食いがチラホラ見えます。ある人の考えでは「虫に食べられる作物は虫のエサ」だそうです。リン酸を効かせ作物の代謝を活発にし、虫に食べられないようコマツナ本来の地力を出させます
こちらはカブの様子です。小さいですが玉が出来始めています(背後で葉柄が折れていますね…間引き時にもっと丁寧に扱わなければ)今後は玉の肥大のスペース確保のため、様子を見ながら適度に間引きしていきます。
この冬野菜栽培では葉物野菜がほとんどなので、虫に食べられない強い体を目指して、最も弱いと思われる発芽したてのころに、[バイオ根助]と同じ木酢を水に混ぜて撒いていました。1週間ほど毎朝やった結果がコレです。
もうお気づきの方がいると思いますが……ホウレンソウは酸性土壌に弱く、木酢液は強酸性です。作物の生態を把握していないとこういうことになる、と先輩に教えられました完全に萎れてしまったホウレンソウを抜いてみると、根っこがほとんどありません土壌pHを測ってみると5.72で酸性土壌という結果でした。水をたくさん遣って薄め、[スーパーMリンPK]と[サンレッド]で根作りを促進させます。最初にも書きましたが、根本からの改善ではないので余計に手間がかかっています……もっと作物ことを勉強せねばなりません
そしてハクサイですが、寒さに耐えることができず、残り1株となりましたこちらは鉢に植え替え、簡単なビニールハウス状態にして再度育てることにします。
寒冷紗でコマツナ、カブ、ホウレンソウが復活してきましたので、今後は寒冷紗なしで葉を虫にかじられないようにできるか、いろいろ試してみようと思います
展示会へGO!
先週末、東京ビッグサイトで開催されていたアグロイノベーション2014とアグリビジネス創出フェアに参加してきました
農業に関する様々な企業様が目白押し!
アグリビジネス創出フェアの方は、研究機関や大学も多数出展していたので、内容を見ていると大学生の頃を思い出しました。
某技術センターの先生の講演では、終了後に直接お話をすることができ、とても有意義な時間となしました
農業の展示会なので、会場内にコンパクトな植物工場や農機具、分析機器の展示もたくさん
そして、6次産業に関わるブースでは加工品の試食コーナーも
目や耳で感じるだけでなく、味でも感じれる展示会でした。
展示会で仕入れた内容を、今後の業務に生かしていけたらと思っております
ぼっち。
どこかで見聞きされたり、ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?(あ、「ぼっち」と言っても社内での私の事ではありません)
千葉市郊外の内陸部、八街市は、落花生の収穫量が日本一の産地 。その八街市で晩秋になると畑に現れるのが、この「ぼっち」。
土から掘って収穫した落花生の株を、逆さまにして1、2週間、畑で乾燥させます。これを「地干し」と言います。「地干し」の後に上記の写真のように円筒状に積み上げます。この積み上げられた落花生の山を「ぼっち」と言い、積み上げる事を「ぼっち積み」と言います。
積むときに木が湿っていると「ぼっち」の中で落花生の莢が「カビ」てしまいますので要注意です。そのため、「ぼっち」を積むときは晴天の日に行います。今年は結構秋の晴天続きで作業が随分はかどったと聞きます
落花生の株は、こうして 1ヶ月程この状態で自然乾燥する事で、豆の苦味が抜け、甘味と油がのり、コクと旨みが生まれ、あの「やめられない止まらいない」美味しさになります。
ちょうど、平成26年産の「新豆」の季節になりました。ビールのお供にいかがでしょう!
<余談> 家庭菜園でも比較的栽培される方が多い落花生。 ではなぜ、「落花生」というかご存知ですか? (解りやすい説明は→こちら)
POINTは、
①連作環境には十分気をつける、
②排水環境を良くしておく、
③開花前から莢の肥大期には、リン酸とカルシウムをしっかり効かせ、空莢(カラサヤ)にならないようにする、の3点です。
(オススメ資材は、MリンPKとリーフアップCaデスヨー)
是非、チャレンジして見て下さい
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