株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
刈取りできない!長雨対策
ここ、名古屋は毎日
土作り←できません
冬野菜←定植できません
稲刈り←できません
だけど雑草が元気いっぱい!
台風11号の襲来以後、じめじめ梅雨のような日が続いています。
もう刈取りしたいのに、田んぼが乾かなくて刈り取れないというお話も伺っています。
さっと田んぼを乾かすには、溝きりと田干しが重要な作業。
これくらいの時期から田干しをすることは、後半の水切りを良くするという効果もあります。
あらかじめ、対策をしておくと良いですネ。
そして、長雨で心配なのが、イモチ病の発生。
葉イモチから、穂にうつると収量や等級が減少してしまいますので、注意が必要です。
刈取り直前になると、散布できる農薬も減ってきます。
そんな時には、リーフアップV1で対策しましょう。
農薬ではありませんので、出穂からの日数を気にせず使用することができます。
刈取りが遅くなると、土作りもできません。
ですが、水田に水がたまっていたら、刈取り前でもバクヤーゼKを散布するチャンス
流水施肥でバクヤーゼKを流しておき、刈取りが終わったら耕して、土作りは完了!
長雨が続いた年こそ、前作の残さを残さないように処理をしておかないと、虫や病気や雑草が越冬
来年の出来に影響がでますので、今年の秋は特に土作りが重要となってきます。
堆肥作りのコツ
おはようございます。
いよいよ夏休みも終わりに近づいてきましたね。
まぁ社会人には関係ありませんがね
先日、来年の春夏作に向けて堆肥作りをするという生産者を訪問しました。
この方の材料は主にバーク(木クズ)・モミガラ・鶏糞・米ヌカ。
バークは23tも用意するんだそう
写真は約半分の10t分です。
堆肥は作物の出来を大きく左右する重要なものです。
一般的に、毎年露地で2~3t、施設で4~5tの堆肥を投入することが望ましいと言われていますが、手間や臭いの問題などで、入れなかったり、近くの畜舎から直接入れる方が多くなっています。
そこで問題となるのが、炭素率や発酵度合。
炭素率が高すぎると、窒素飢餓。
発酵度合が低く、未熟な状態では、根痛みや病気が発生しやすくなります。
作物作り=土作りといっても過言ではありません。
達人に言わせれば、土を見ればおおよその収量が分かるとまで言います。
○炭素率の調整
バークなどの固い材料を使う場合は、鶏糞などの窒素分を多めに入れましょう。
バーク1t当たり、乾燥鶏糞500kgほどが適量です。
モミガラ1tであれば、乾燥鶏糞200kgほど。
鶏糞が用意できない場合は、鶏糞100kgに減らして、足りない窒素分を硫安や尿素で補ってもいいでしょう
○未熟な発酵を防ぐ
発酵菌であるバクヤーゼで発酵させれば、素早く高温にすることができます。
また、さまざまな有効菌が含まれているので、豊かな微生物環境が病気の発生を抑えます。
堆肥の発酵には温度と時間が必要なため、早めに準備しましょう
新入社員の夏野菜栽培 其の8(7/14以降)
今年も暑いですね年々暑くなっているように感じますが、地球温暖化が叫ばれて久しいです。ここ名古屋でも35度を超える日も珍しくなくなりました。小さい頃はこんなに暑くなることは珍しかったので、温暖化を実感しています。地下からエネルギーの塊を取り出して燃やしていては、暑くなるのも当然でしょうが
さて、今回は7/14以降の栽培日記をお届けします
前回、初めてオクラを収穫したところまで書きましたが、オクラの成長速度は目を見張るものがありますね。
7/18の夕方は指サイズ(6cm程度)だったのですが、5日経った7/23には25cmほどのビッグサイズ
ものの5日で20cm、一日平均4cmですよ(曲がってしまったのは水不足です)
大きくなったオクラは食べられないと聞いていましたが、一応茹でて食べてみました。しっかり茹でたので硬さは気になりませんが、丈夫なスジが口に残り、お世辞にもおいしいとは言えない状態でした成長しすぎても、未熟すぎてもダメ。農家さんの苦労をまた一つ学ぶことができました
(7/24)そして、青枯れや尻腐れに続き、またもやトマトを標的に何かやってきたようです……
穴の中からコンニチハ
オオタバコガの幼虫です見つけた時にはもうトマトの中に住み着いていました。実を食べているので中齢幼虫というのでしょうか。もちろん彼が食べたトマトは、人の口には入らず、そのまま虫のエサにしておきましたこのような作物のロスは農家さんにとっては、大変な痛手でしょう。
オオタバコガの防除は、進入経路を断つことが大切です。防虫ネットなど外部からの侵入経路を断つようにしましょう。もし作物に付いてしまったら、物理的に除去するのが手っ取り早いです。どのような病虫害も、先手先手の対策=予防が大切ですね
7/31、今度は鉢植えオクラに生理障害が出ました
この写真を見て、どんな障害かお分かりになりますか?恥ずかしながら水やりをしているのにもかかわらず、先輩に言われるまで気づきませんでした起こっている障害は苦土欠だそうです。下葉(古い葉)に緑の濃淡が斑点状に見られます。トマトやキュウリなどの果菜類では、果実の肥大に伴って果実のすぐ近くの葉に症状が出る場合も多いようです。このオクラはまだ実ができる前ですので、下葉に表れているのでしょう。
左が下葉の拡大写真、右が上葉の拡大写真です。上葉も少し色むらが出ており、マグネシウムをくれー!と訴えていますねこの後[苦土入りスーパーMリンPK]を散布しましたところ、下葉の斑点が進むことはなく、新しい葉に同様の症状が出ることはありませんでした。
7/31、今年の栽培で初となる障害が黄パプリカに出ました。喜ばしいことではありませんが
日焼けです日焼けとなる原因は強い日差しと水分不足です。この時期までジョウロで水遣りをしていたのですが、これを見てからホースでたっぷりとかけることにしました
さて、今度はうれしいお知らせ、食用ホオズキが順調に育ちましたホオズキは周りの皮がカラカラになってから収穫なのですが、中がどうなっているのか見るために青いまま取ってみました。(7/28)
ガクの中は実が生り始めたトマトのようです。ただ、枝から栄養を貰う部分はトマトよりも太くしっかりとしているように感じます。種はトマトというよりナスと似た配置で、ナス科の植物をアピールしていますね
そしてきたる8/1、初めてのホオズキの収穫です
カラカラに枯れたガクを空けると黄色の実が付いています。ホオズキの実はガクに覆われていて、収穫タイミングが分からなかったので、柄の部分の枯れ具合で見当を付けていました。個人的な意見ですが、柄の根元まで茶色くなっている時が収穫期だと思っています。食べてみると、独特の風味と甘酸っぱい味が広がります。この風味は好みが分かれそうですが
ここまでで今年の夏野菜は一通り収穫できましたあとはどれだけ長く収穫するか、木の健康を維持するかが課題となります。更新選定をしたナスをはじめ、オクラとピーマン、パプリカがどこまで収穫できるのか実践していきたいと思います。
前回の栽培日記はこちら
新入社員の夏野菜栽培 番外編
奮闘中の新入社員の夏野菜栽培ですが、今回は番外編です。
8月上旬のこと・・・
秋ナスを収穫したい!!!
と思い立ち、会社の夏季休暇前にナスの更新剪定を行いました
初めての体験ですし、今まで元気に育っていた枝を切るのでドキドキ
「えぃ!!」と気合を入れて、バシバシ切りました。
切った後の様子がこちら。
ひとつの枝につき1~2枚の葉を残しています。
この後根切りを行い、バイオ根助とMリンPK液肥の素を施肥しました
元気に復活して欲しいと願いを込めて、
夏季休暇に入りました。
夏季休暇後、出社してナスの様子を確認してみたところ・・・
元気な新しい芽が出ていました
ナスの生命力の強さに感激です
おいしい秋ナスが収穫できるように今後ともがんばっていきたいと思います
「Mリン使い始めてからは、夏の旅行にも、甲子園にも行けるよ!」
残暑 お伺い申し上げます。
8/9〜17まで夏季休暇を頂き、お問合わせ(電話/FAX/メール)をはじめ、商品の出荷等でご不便をおかけしました。
本日18日より通常業務を再開しています。順次、連絡回答させて頂きます。今しばらくお待ち下さいませ。
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さて、今日の長ーいブログの件名ですが、実はこの言葉、
先日8/5、群馬県で行われた恒例の「Mリンコンニャク現地研修会」で大面積生産者の方が思わず口にされた一言です
「Mリンに出会う前は、大雨が降るとチッ素を一気に吸収しちゃうから、どこかに出かけていても畑が心配でスグに家に帰ってこなきゃいけなかったけど、Mリン使い始めてからは、PKでリン酸をガッチリ効かせてチッ素を抑えられるから、安心して夏の旅行にも甲子園にも行けるよ!」
”作物の生育コントロール”はもちろんのこと、”農家さんの夏の予定もコントロール”できる、Mリン効果の実例話。
多数の研修初参加の方も大いに関心度がアップしたとの事は言うまでもありません
相次ぐ台風に、ゲリラ豪雨に日照不足。今年もまだまだ続く不安定な天候。事前対策が一番ですが、事後対策にも「Mリン」はお役に立てます。「困ったなぁ」と嘆く前に、一度ミズホまでご一報を
皆さんの栽培のピンチをお助けします!
(おまけ)
某・地域担当者も出かけてきました夏の甲子園
球児たちの、一瞬一瞬を、必死に白球を追う姿に今年も感動し、今日からまた一日一生、仕事にも気合入っています