株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
新入社員の夏野菜栽培 其の4
こんにちは 名古屋は梅雨入りしましたが、日差しは夏のように暑い今日この頃です。
前回、強風によってトマトが折れ、寒さによってオクラが弱り、それを無事克服したことをご報告いたしました。
実はトマトが折れた段階で、用意周到な先輩が新たな苗を準備していてくれたのです
「こんなこともあろうかと~」と苗を準備してくれた姿は、秘密メカを出す博士のように頼もしかったです
こちらがその苗。新しい自根トマト苗、そして食用ほおずきです
(食用《ほうずき》になっていますが、《ほおずき》が正しいです。)
自根のトマト苗
食用ほおずきの苗
説明しようなぜ食用ほおずきなのかと言いますと、以前弊社の広告を「こども農業雑誌のらのら」さんに掲載させていただいた時、食用ほおずきの画像を用いて野菜で顔を作りました。
それがきっかけとなり、社員のうち半分は食べたことがないと言うので、作ってみようということになりました
しかし、苗を調達する際にお店に置いておらず、泣く泣くミニトマトに変更したとの経緯があります
もし、折れたトマトがそのままダメになってしまっていたら、これらをその跡地に植える予定だったのですが、私の愛情がトマトに伝わったおかげか、この二つの苗は日の目を浴びることがなくなってしまったのです
ですが、折角用意していただいた苗、これもキチンと管理・育てるべきです
元肥入りの土を敷いた鉢に[バクヤーゼK]を極少量だけ施肥しました。
定植してから1週間ほどの様子ですが、問題を起こすことなく、すくすくと育っています
鉢植えトマト鉢植え食用ほおずき
こちらについては余談として、今後も適宜報告していきます
つづく……
新入社員の夏野菜栽培 其の3
こんにちは。日中は外にいるだけで汗ばむような日も増えてきました本当に冷夏になるのか?と思ってしまうのは私だけでしょうか。さて今回は、夏野菜定植~2週間の報告です
かわいがっていた畑の夏野菜。それが定植からほんの数日であんなことになるなんて…。
定植してから数日後。弊社の付近では夕方になると強風が吹き荒れていました。小まめに水をやっていた中、ふと異変に気づきました。接木苗のトマト×2が…
台木部分からポッキリと折れているではありませんか(トラブル1)
あまりのショックで写真を撮るのも忘れていましたが、この時点でトマト苗3本中2本が風にやられました 先輩に相談し、折れた苗をそのまま埋めて、葉面散布材[Pフォスタ]、[リーフアップN]を使って根を張るよう栄養を与えました
さらに、これ以上風にやられないために、支柱を立てロープでゆるく巻きつけました。元気になってくれよ
これでしばらく様子見だ、と一段落したのも束の間。今度はオクラの生育がよくありません (トラブル2)
苗を見るとグッタリとしていて元気がない様子
どうやら日中は暖かいのですが、朝晩と冷えるため、寒さに弱いオクラは参ってしまった模様。そんなオクラには四隅に支柱を立て、陽の光が当たるよう透明なビニールで風よけを作り、暖かくなるような対策をしました付け焼刃でみっともないですが、オクラもこれでしばらく様子見です。
今度こそ一息つけるだろう!…との考えは甘々でした
続いて発生した問題は、残る1つのトマト。このトマトも強風で根元からポッキリ… (トラブル3)
こちらは自根苗だからと前回の教訓を活かして対策をしなかったのが、そもそもの原因。そう、植物は悪くないのです。私の考えが甘かったのです…。と、自分を責めている場合ではない。対策だ、対策
完全に折れた訳ではないので、折れた傷口部分まで土を盛り、オクラと同じように風よけを設置 風は入りませんが「何とか持ち直してくれ」との思いはたくさん詰め込みました
これらは定植から1週間で起こった出来事です。トラブルが立て続けに3つも発生し、先行きが不安でしたが…
諸々の対策の結果、それから1週間ほどで3つとも快方に向かっています
立ち直ったのは植物自身の力ですが、手をかけた成果が見られてうれしい限りです
ここまででいろんな体験ができ、つくづく何かを育てることの難しさと楽しさを味わいました。できればあとは順調に育ってほしいのですが……
自然はそんなに甘くないのでした
つづく…。
葉色板
田植えから、そろそろ1か月たち、稲の生育が気になる時期になってきました
ミズホ会にも、会員さんから追肥や水管理についてなど、相談が増えてきました
調節肥の時期は、出穂45~30日前。稲の様子をみて、施肥します。
その目安になるのが、葉色板。
まず、天気のよい午前中(朝方)に葉色を確認。
太陽を背にした状態で葉色板に葉を重ねます。
重ねる葉は一番新しい葉から2~3枚目で、葉の中央部分または、そのやや上の部分で行います。
自分の圃場の葉色と、時期ごとの理想の葉色を比較して、濃かったり薄かったりした場合は、葉色板の裏面を参考に施肥してください。
葉色を確認して過不足なく追肥することは、減肥と多収につながります
葉色板の価格は、1,800円(税別)。
ご購入希望の方は、メールにてお問い合わせくださいませ。
リンゴの赤星病
暑い~
「今年は冷夏じゃないのかよ!」と思わず愚痴りそうになりますが、冷夏の年は梅雨前が暑いんだそうです。
さて、そんな猛暑の中、休日に近くの農家さんのお手伝いへ行ってきました。
正直、暑くて死ぬかと思いましたよ。。。
いや、割りとホンキで
今回の話は、その庭にあったリンゴの木。
「さび病?」
と聞くと、「赤星病」だと教えていただきました。
で、面白いのが、カイヅカイブキという樹が近くにあると発病するんだそうです。
カイヅカイブキというのは、生け垣なんかによく利用される樹です。(すみません。写真撮り忘れました)
その樹で胞子が越冬し、春になると風で飛ばされて、リンゴやナシなどのバラ科の樹に付着するんだそうです。
ですから、リンゴやナシの産地では、条例でカイヅカイブキの植栽を禁止している地域もあるそうです。
コンパニオンプランツなどの「相性のいい作物」はよく聞きますが、こういった「相性の悪い」作物もあるんですね。
メーちゃんの料理・・・ちまき作り
おはようございます。
名古屋は今日も暑い日になりそうです。
畑作業には熱中症対策も必要になってきましたね
さて、
ちまきと言えば日本では5月5日の端午の節句で食べるもので、日付を中国では旧暦で数えるので、今年は6月2日です。
食べる日も違い、形も作り方も違うのは知っていましたか?
中国のはほとんど双三角形です。
それではその作り方を紹介します。
準 備:
①笹の葉(乾燥)を水に半日程、漬け置き、最後にきれいに洗う。
②もち米(1kg)を水に半日程、漬け置き、使用前は水を切って置く。
③ナツメ(ハチミツナツメ)
④結びに使う糸
作り方:
注:包むとき中身が漏れないように気を付けること。
包み終わったら、大きめの鍋に入れ、水をたっぷり入れて、茹でる。
最初は強火で、沸騰したら、中火でじっくり茹でる。
1時間経ったら、火を消して、冷ます。
冷めたら、水を入れて冷蔵庫で冷やして、保管する。
私は冷たいままも好き、電子レンジで温めたのもおすすめです。
中国のちまきは地方により、餡が異なるので、今回は東北のやり方です。
ちなみに中国では端午の節句と子供の日は別の日です。6月1日は子供の日です。
新入社員の夏野菜栽培 其の2
初めまして。今年の3月末からの新入社員2号です
以後お見知りおきを
もう5月も終わりに近づき、入社して早2ヶ月が経ちました。
日々先輩方にご迷惑をかけつつも、
いち早く戦力になるべく、精進している毎日です
さて今回は、5月2日にお伝えした夏野菜栽培の続報です。
今回栽培するのは以下の夏野菜たち
- トマト×3 (ホーム桃太郎×2 桃太郎EX×1)
- ミニトマト (オレンジ千果)
- 枝豆×3
- ピーマン×2(京みどり)
- 黄パプリカ×2
- ナス×2(千両ナス)
- オクラ×2
もっと植えようとしたのですが、新人の拙い計算と先輩方の助言より、約7㎡の畑ではこの量が上限のようです…。むしろ、これでも密植だと指摘を受けたくらいです
狭い面積でなるべくたくさん採りたいという欲の表れですかね
さて、作物紹介はこれまでにして定植です。先輩がその熟練の目を光らせ、いい苗を選んできてくれたので、失敗する訳にはいきません
【5/14 定植】
良く晴れた午前中、定植を実施しました。
まず植える位置を決めて穴を作り、発根をスムーズにするため [バイオ健太くん] を入れます
その後、1000倍に薄めた [バイオ根助] [キトチンキ] [リーフアップA] を植え穴に注ぎます(写真①)。
そして、[キトチンキ]のみ200倍にした混合液体にポットをドブ漬けしました(写真②)。
これらはすべて発根・活着促進のためです。
①植え穴
②ドブ漬け
そして定植。植え方は浅植えです
と言うのも、根洗い(定植から30~45日後に徐々に株元の土を洗い流す手法)を試してみるため、そのように植えました。
しかし、ここで大失敗が
浅植えをするためには畝作りからの準備が必要なのですが、普通の台形の畝を作ってしまったことが後々問題となりました
その様子がこちら。
③浅植え(失敗)
平らな畝に苗をポンと置いただけのように見えますよね。お見せするのも恥ずかしい限りです
*後々この畝のミスに気づき、畝端が高く、中央が低い形王冠のような形に畝を修正しました。
そして、今回の栽培で特筆すべきは、トマトと枝豆の混植です
トマトの畝の横端、トマト同士の中間になるよう枝豆を植えました。
ちなみに画面中央がトマト、右の畝端にあるのが枝豆です。
④トマトと枝豆の混植
これまで何度も先輩方が尽力されたのにもかかわらず、病気や害虫にやられ、トマトは十分に収穫出来ずにいました
そんな先輩方の無念を晴らすべく、農業雑誌を漁っていると、狭い農地でトマトと枝豆の混植を実践し、質・量共に優良に育てていらっしゃる方の記事が
モノは試しと、上司の許可を得て試している次第です。
浅植え、根洗いの実践、トマトと枝豆の混植。楽しみが満載ですね
今年の夏は冷夏となるそうですが、新人の情熱と栽培トラブルの連続で、会社の畑は猛暑となることでしょう。
つづく……