株式会社ミズホは、作物を健全に育て、美味しくて安全な農産物を作るための肥料と資材を取り扱っている会社です。
他社にはない「効くリン酸」を用いた「Mリン農法」による栽培を推進しています。
このブログでは農業技術やMリン栽培の様子、Mリン農産物、会社のアレコレ…など、最新情報を更新しています。
ミズホ会員様にはおなじみである隔月発行の「機関誌・THEミズホ」では伝えきれない情報を時差なく提供していきます。
更新日は毎週 月・水・金曜日です。
(会社がお休みの場合はブログもお休みします)
生産者、農業関係者の方のみならず、農業に興味がある方、
家庭菜園を行っている方のご来訪も心よりお待ちしています!
遊休農地活用への取り組み
先週は寒い日が続きましたが、今週は暖かい日も多いとのこと。今年は安定しない冬ですね。寒い時期にはしっかりと寒くなってくれた方がいいのですが、なかなか自然はうまくはいきませんね
この土日、用事で地元愛知県田原市へ行きました。そこで見つけたこんなもの
「たはらっこ」という田原市産菜種100%の菜種油です
田原市といえば、有数の菜の花畑が見られる場所です。(最盛期には上空からみると渥美半島は黄色の割合が多くなりますよ)その菜の花畑、平成11年に農業委員会が遊休農地の解消のために始めたものですそれがきっかけとなり市やNPO法人による「田原菜の花エコプロジェクト」が始まり、今では「田原市」=「菜の花」のイメージが定着するまでになりました現在の菜の花畑は市内に約100か所、総面積は約27haほどとのことです
菜の花は訪れる人の目を楽しませるだけでなく、そのまま食べることもできますし、このように菜種油になり、あぶら粕は肥料に田原市では業者や家庭から出る植物油の廃油を回収し、バイオディーゼル燃料に精製し公用車や菜の花畑のトラクターの燃料となっています
菜の花プロジェクトは全国で行われています。薬品を使わない圧搾製法で作られている国産菜種油は、お値段は安くはありませんが、このような活動を少しでも広げていけたらとの気持ちでお手に取ってみてはいかがでしょう体にも優しいようですよ
ちなみに、田原市の菜の花。菜の花まつりは年明け1月からですが、12月19日現在、もう開花し始めているところもありましたよぜひ足を運んでみて下さい
味度値90越え!「くらぶち清流米」
群馬県高崎市、倉渕(旧倉渕村)に広がる「はざかけ」の様子。
若い方で、この風景に覚えのある人はどれだけいるでしょうか?
近年の稲刈りは、コンバインで刈り取り、人工的に乾燥させるのが主流ですが、
倉渕地域は「天日干し乾燥」を行っている田んぼが、沢山あります。
地元では、「はんでい米(まい)」と呼んでいます。
はんでい米は、刈り取り後も、太陽の光を浴び、黄金色に輝き、稲穂に栄養分が届けられ、ますます美味しいお米になります。手間ひまがかかり、重労働なので、年々このやり方は減っているので、貴重な日本のお米です。
これが倉渕の美味しいお米の要素のひとつ、「清流・烏川」。ここから国道から406号に沿って高崎の街に流れて行きます。
これが、味度値90点越え(※) の、倉渕稲作研究会のお米。
(※2016年食味コンクール記録集・参照)
先日12月11日(日)、恒例の「大反省会」開催。第3部に入り、夜20時超えても「食味向上の栽培談義」は続く。
「ふるさと納税返礼品(群馬県高崎市)」でも大人気。来年に向け、米袋も「新調」。Mリン担当者も検討会議に。。。
「倉渕地区」は、現存する「群馬県最古」の農地とか。
真田丸の「のぼり」に交じって、「くらぶち育ち清流米」の「品質本位」イエローののぼりも「旗上げ」しました。
もちろんこの時期は、反省会と同時並行で、「バクヤーゼK」で秋の土づくり をして、来年に向けて、Mリンカリンで「MリンPK自家配合」をしています。
毎年の「ルーティーン」です。
来週発刊の「機関誌THEミズホ平成29年新年号」にも、情報掲載されています。お楽しみに!
アスパラガスが紅葉中!
こんにちは!
昨日は、名古屋もものすごく寒かったです
急激な気温の変化についていくのは大変です!
さて、そんな中・・・
ここ、愛知ではアスパラガスがやっと紅葉してきています。
アスパラガスは根に養分を貯めて春芽を出します。
そこで、紅葉が重要!になるのです。
紅葉させることで、葉の養分を根に送ります。
しっかり紅葉できていないと、春芽も勢いよく出てこない
つまり収量減となってしまいます。
紅葉してきたら、枝を抜きます。
抜くのもポイント!
根元からしっかりと抜きます。
根元の茶色の部分が病気の元になるのでで、切るだけではダメなのだそうです。
後片付けをしっかりと行うことが、たくさん収穫する秘訣なのかもしれませんね
またまた、でたー!飛行機も欠航
北海道便り
12月4~10日で、北海道の北は旭川、下川町から南は八雲町までを営業出張してきました。(4日と10日は移動日)
旭川からスタートして道南、八雲に南下するスケジュールです。
今期の旭川は雪の降り始めが早く、例年は降っては溶けを繰り返し徐々に積もり、12月下旬位から根雪になるのですが、今期は一発目からのドカ雪で早々に根付いてしまい、スタート時点での旭川はすでに雪国でした。(これは想定内)
途中、吹雪に見舞われながらも、順調にスケジュールをこなし最終日を迎えました。
旭川は雪国ですが、途中の千歳などはこんな感じで雪は殆どありませ~ん。
旭川から約150km南でこうも違うのです。
が、最終日の夜から札幌を含めた道央に、とうとう雪のキバをむいてきました。
高速道路は通行止め、至る所での事故、今回の出張だけで10件位の事故を発見しました。除雪車も大活躍です。
結局、札幌では9日の夜から一晩で、12月上旬としては記録的な大雪となり、またまた
新記録がでました。
今も雪が降り続けている中、江別事務所でこの記事を書いていますが、1時間ほどで外はこの様な状況になっていました。帰れるのかしら、、、、。
みかんの収穫②と、かさぶた
12月に入りましたが、名古屋では日差しが暖かく、冬が来たという雰囲気ではありません夜になればそれなりに寒く、街中はイルミネーションで着飾っていますので、なんとなく年末感はありますがと、思っていた矢先、今日から急に冷え込むようで、今年は気温が急に変わるので、体調管理に気を遣わされます
さて、ここでちらほら報告させていただいてますミカン栽培11月下旬をもって、早生温州ミカンをすべて収穫し終えました
前回のみかん収穫のブログはコチラ
前回はほどほどの収量と報告しましたが、最終結果は1本あたり80kgの収量でしたお礼肥散布も済ませ、収穫物もほとんど売れたところです。やっと一段落と息をつくのも束の間、来年につなぐための「今年の栽培の反省」をこれからやっていくところです
ところで、「収量と味は反比例する」のが一般的な意見ですが、Mリン農法では「窒素が効いた状態でリン酸も効かせると、高品質が多収穫できます」と主張しています
私が担当したみかん栽培で大まかに説明しますと、長効きのボカシ肥(バクヤーゼKなど)で、いつでも窒素を吸収できる状態にしておき、その窒素消化を促進するため、収穫直前までPフォスタ、リーフA液材、リーフアップバリアなどの葉面散布材で調整していきました。ボカシ肥を多くまいたので、なかなか酸が抜けなかったのは来年の改善点の一つです
収穫から2週間ほど経過し、ワックスをかけていないから思ったより水分の蒸発が多いなぁ、と様子を見ていたら、こんなみかんを発見しました
「みかんのかさぶた」という表現で合ってますかね?傷を中心に茶色く硬いのコルクのようなものが覆っています
拡大写真です。みかんの皮表面のつぶつぶ(油胞)が凹んでいます。また、Uの字型に皮が浮いています。外傷でしょうか。
皮をむいた写真。茶色いシミは内側まで浸透し、果肉表面の皮がはがれていることから、果肉まで達していたことが分かります。
原因は不明ですが、カメムシのような吸汁害虫にやられたか、収穫作業で傷が付いたか…なんにしても、かさぶたが出来たおかげで果実全体がダメになることはありませんでした。このようなかさぶたが出来るものが多く、昨年と比べてみかんの腐りが格段に減りました「みかんの樹は鈍い」と言われますが、コツコツとやっている葉面散布の効果を、味だけでなくここでも実感できました手をかけた分だけ、結果は出るものですね
これから本格的に寒くなってくると、みかんの樹もお休みになります。その間に来春のための準備、Mリンカリンでリン酸ボカシの自家配合を進めていこうと思います