あんたの米は、なんでこんなに美味しゅうのかのう?
(広島県 井上 正夫さん)
悪天候でも収穫量、品質を落とさない
Mリン農法歴20年以上に及ぶベテラン会員の井上さんは、天候に左右されず、悪天候でも収穫量、品質を落とさない栽培管理ができる生産者です。
- 稲と対話しながら育てる
7月中旬から8月上旬は、コシヒカリにとっては、幼穂形成から出穂にあたる時期となります。
※幼穂形成期とは水稲が体内に穂をつくりはじめてから、出穂・受粉する時期。
※出穂と稲の穂が出ること。この時期に天候が悪いと、実がない籾になったり、未成熟の規格外のお米になってしまいます。
ベテランの井上さんは、稲と会話しながら、穂肥は、ボカシ肥を主体に「MB動物有機」と「バクヤーゼK」を使用。
日照不足と感じたらボカシ肥と「MリンPK」を施肥し、幼穂の発育を援助します。
穂揃いが悪いときにはMリンPK。
稲の状態を見ながら、適時対処されています。
- 土作りが良品、多収穫のカギ
収穫が終われば、「バクヤーゼK」と鶏フンですぐに土作りを始めます。
土作りを毎年しっかり行うことで、根が多く張ります。
根が張ると肥料の効果が顕著に現われ、多収穫で、良質なお米が出来上がりますやはり篤農家だけあって、稲の様子を見極める目と技術を兼ね備えているのです。
- 褒め言葉=やりがい
お客さんからの
「あんたの米は、なんでこんなに美味しゅうのかのう?」
とのお褒めの言葉で、やりがいを感じている井上さん。「いっぺんうまい米を食べさせたら、まずい米は出せんのですわ~」
と、ご本人。生産者のこだわりが、おいしいお米作りにつながっています。