持ってて良かった活性剤
ここ名古屋では、例年は6月上旬に梅雨入りします。気温の上昇に伴って湿度も上がってきたように感じますしかし沖縄の梅雨入りが1週間ほど遅れましたので、名古屋も1週間遅れるかもしれません。
また、今年は台風の発生が遅れていますが、エルニーニョ現象と関係があるようですエルニーニョが発生しているときは台風が多く、その終息とともに台風発生数が減少する傾向があります。気象庁の予報では、この春から初夏でエルニーニョが終息するとされています。今年は台風の発生が遅れ、台風の数も少な目になると頭の片隅に置いておくのも良いかと思います
さて、着果過多のミカン園の様子を見に行った時のことですミカンの方はすくすくと生育ステージが進み、開花を終えて実が生り始めていました。
ただ、相変わらず着果は多いため、整理落果の様子を確認しながら、6月に入ったところで摘果をしていこうと考えています
さて、ここでもう一枚写真を。
葉っぱの上に小さな白い蛾みたいなのがいますね…生理落果するかどうか、枝を軽く揺さぶっていたら、結構な数の白い虫が舞っていました
これは「ミカンコナジラミ」。写真の姿は成虫で、幼虫も成虫も吸汁するので樹勢を弱らせます。また、幼虫の排泄物がすす病を誘発します。以前紹介したカイガラムシも、このコナジラミもすす病を誘発する原因であるため、対応が必要になります。
そこで今回のタイトル「持ってて良かった活性剤」『リーフアップバリア』の登場ですコナジラミのいる現状を見かけ、濃いめの300倍をすぐに葉面散布でたっぷりとかけました同時に樹勢強化のリーフA液材や光合成促進し固く丈夫にするPフォスタも混合しました今後も小まめに様子を伺い、樹勢低下の予防を取りたいと思います
2016.05.25|ブログ
似ている植物にご用心
先日名古屋市の市民講座に参加してきました内容は「薬用植物」についてということで、名古屋市立大学の薬学部にお邪魔してきました久しぶりの大学の雰囲気にわくわく
「生薬(しょうやく)」とは天然由来の医薬品のことをいいますが、「生薬」=「漢方薬」ではなく漢方薬が生薬を原料としているのでそう感じてしまうだけで、西洋医学においても生薬は使用するとのことでした
名古屋市立大学の薬用植物園で見学できる植物は400種類もありますが、その中でも間違えやすく気を付けたい植物はこちらです
ギョウジャニンニクとイヌサフラン、ドイツスズランです。この中ではギョウジャニンニクのみが食用できますが、イヌサフランもドイツスズランも最悪死に至ってしまう危険な植物です。写真だと少しわかりにくいですが、もう少し幼い頃はとてもよく似ているそうです
実際5月の頭に岐阜県の産直で、ギョウジャニンニクとイヌサフランを間違えて売ってしまい、購入者の方が食中毒を起こすという事故が起こってしまっています
ギョウジャニンニクとイヌサフランの違いは香りと葉の巻き方とのことでしたが、素人には見分けがつかないくらいです食中毒を起こさないように、栽培をする場合には似ている植物は隣に植えないように気を付けましょう
2016.05.20|ブログ
田植え前の愛情いっぽんと、田植え後の水管理。
田植えの季節。
もう連休前後に終わった方、今週末やこれからだという方、各地域、様々だと思います。
今年も「美味しいお米を多収穫!」の、Mリン農法・ミズホが、全力で、「より良いものを目指す皆様」をサポートさせて頂きます。
この時期、一番気になるのが「活着」。
田植え後何日か経った後に苗を引っ張ると抵抗を感じ始めます。新しい根っこが張り始めた頃、苗の種類によっても活着する為の最低温度も異なりますが、一般的には暖かい方が「活着良好」です。
ちなみに「Mリン稲作」では、「田植え時のポイント」として…
①浅植え ②疎植 ③細植え ④補植無し をお伝えしています。
植え付け位置が深くなればなるほど、「活着」は悪くなります。
苗が「埋没」してしまい「呼吸」しにくくなる事や、深い所は太陽光が届きにくく、低温になるからです。
理想は2~3cm程度ですが、田植機の作業制度や、圃場条件に合った深さを覚えておくと良いでしょう。
また、「健苗植え」が理想的ですが、今年のような高温基調では「育苗の失敗」で「徒長苗」にりがち。
購入苗の状態如何や、スケジュールの都合で「老化苗」になってしまうと、「植え傷み」「活着劣」を招きます。
是非、最後まで油断せず「苗上手Aアクセル・Bブレーキ」を使用して、「お引越し」の前に栄養補給・ストレス軽減➡「活着促進」になるように、「ひと手間の愛情」をかけてください。
そしてもう一つ、田植え後の水管理について、お話します。
田植え後速やかに入水します。
直後は地域によっては「夜間の寒さ」から身を守るため、「深水(5センチ程度)」は、幼い稲にとっては「布団」がわり。活着までの数日は、「身を守る」ためには必要な場合もあります。
しかし、基本的な田植え後の日中の水管理は、「浅水管理」が望ましいです。昼間の太陽光による水温の上昇に努めます。
しばらくすると気温の上昇により地温も上がり、「ワキ」「表層剥離」が出る圃場もあるでしょう。土中で発生したガス(硫化水素・メタンガス)は、根っこの生育阻害にもつながります。
そういう時は、夜に落水「夜干し」をしてガス抜きをするのも一つです。そして早朝に入水し、酸素いっぱいのフレッシュな水を吸わせてあげましょう。どうしても止まらないワキには「サンレッドの流し込み」も一つです。
土の中の様子は見えません。
手を入れて水温・地温の確認や、水面・下葉の様子の確認、新鮮な酸素豊富な水の入水に、適度な水温の管理。
田植え後30日間の水管理、この手間こそが、美味しいお米作りには欠かせませんね。
2016.05.18|ブログ
シロイチモジヨトウ(?)
おはようございます
先日、ネギの中からこんなものが出てきました。
どこだか分かりますか?
ネギについているので、『シロイチモジヨトウ』っぽい。
分類学の先生ではないので、断定はできませんが。
ちなみに「オオタバコガ」かな?と思ったのですが、これはナス科につく害虫なので、違うようです。
どちらにしても、6月から発生してくる虫なのですが、5月の半ばに発生しています。
陽気が半月は早くなっているというのは、こういうところでも実感します。
虫や病気が出やすい時期がやってまいります。
虫対策には『リーフアップV2』、病気対策には『リーフアップバリア』もしくは『リーフアップV3』の葉面散布が効きますが・・・
お勧めはやっぱり「MリンPK」!
窒素優先の栽培にしないこと!
これが病気と害虫の最大の予防となります!!
まずは雨が降る前にMリンPKを施肥してもらうだけでも、虫や病気の発生はかなり抑えられるはず
人の病気が予防優先であれば医療費が抑えられるのと同じように、
作物栽培においても予防優先であれば、薬代が抑えられますヨ
2016.05.16|ブログ
モロッコのオレンジジュース
個人的な話ですが、GWを利用してモロッコへ行ってきました
(田植えで忙しい農家の皆様すみません)
「モロッコってどこ?」
何人もの人に聞かれました…
場所はアフリカ大陸の北部。
ヨーロッパにも地理的に近いイスラム国家です。
あまり日本人には馴染みのない国ですが、実はリン酸の原料となるリン鉱石の生産量は世界3位!
埋蔵量では中国に次いで世界2位とも言われています。
国土の多くは砂漠なのですが、少ない農地を上手く利用しているようです。
この時期は、オレンジ、イチゴ、トマト、スイカ、メロン、タマネギなどが市場に豊富に並んでました。
そして特に美味しかったのがオレンジジュース!
街中に屋台があり、その場で絞った100%ジュースを飲むことができます。
旅行中に何杯も飲みました
糖度が気になってしまうのは何かの病気でしょうか…
それから、中国茶にミントとたっぷりの砂糖が入ったミントティー
小さなグラスで飲むのがオシャレ。
地元の人はいつでもどこでも飲んでました
2016.05.13|ブログ