楽ちんМリンPK自家配合
山口県の代理店さんの講習会に行ってきました
Мリン農法の説明をはじめ、今作の人参、大根、里芋、生姜、お米などの品評会、試食、盛りだくさんの内容で楽しい講習会となりました。
で、こちらは、スコップを使わずに、ブルーシートで混ぜ混ぜする楽ラクМリンPK自家配合の実演会の様子です。
Мリンカリン1袋に過リン酸石灰、塩化カリ、硫酸マグネシウム、米ヌカをブルーシートにあけ、前後左右に5~6回ぐらい、ズリズリずらすと、アラ簡単
綺麗に、あっと言う間にまざっているではありませんか
ミズホ会では、『スコップで混ぜてね』とお伝えしていましたが、その他に、『もっと簡単な方法で自家配合しているよ』と言う会員さんがいらっしゃいましたら、是非お知らせくださーい
それから、自家配合のコツを含め、Мリン農法について、もっと知りたーいという方は、『お出かけミズホ』の出前講習にお申込みください。
11月末が期限になりますので、お早目にご連絡ください。
お待ちしております
2014.11.26|ブログ
冬野菜栽培への道【第4話】
日増しに寒くなってきました先日同僚が「外側の対策じゃなくて、内面からの対策、体質改善だ!」とおっしゃっていました。一時しのぎではなく根本からの改善をしないと、余計に手間もお金もかかるのは、人間も植物も同じなんだなぁと気付きました
【10月末】冬野菜たちも急に寒くなり参っているようで、伸びが良くありませんもともと種まきが遅かったのもありますが、由々しき問題です。ということで、寒冷紗をかけて寒さ対策をしました
寒冷紗をかけてから気になったことは、水遣りで与えた水分が蒸発しにくいこと。朝に水を遣り、夕方になっても土の表面が湿っています。土がずっと湿っていると、土中の酸素不足が心配。生育に問題はなさそうなので、そのままやっていましたが、長期間設置するときは、適度に解放しようと思いました
【11月2週目】さて、寒冷紗をかけて10日過ぎましたが……
生長に勢いが出ました一番右のコマツナと中央のカブが順調に育っていますが、だいぶ狭そうにしていますので、このタイミングで間引きをしました。
コマツナの様子です。葉が垂れグニャグニャ曲がっていますね。葉が柔らかいことが写真からも分かると思います。間引き前で密植というのもありますが、チッ素が効き過ぎて徒長していますそのせいか、虫食いがチラホラ見えます。ある人の考えでは「虫に食べられる作物は虫のエサ」だそうです。リン酸を効かせ作物の代謝を活発にし、虫に食べられないようコマツナ本来の地力を出させます
こちらはカブの様子です。小さいですが玉が出来始めています(背後で葉柄が折れていますね…間引き時にもっと丁寧に扱わなければ)今後は玉の肥大のスペース確保のため、様子を見ながら適度に間引きしていきます。
この冬野菜栽培では葉物野菜がほとんどなので、虫に食べられない強い体を目指して、最も弱いと思われる発芽したてのころに、[バイオ根助]と同じ木酢を水に混ぜて撒いていました。1週間ほど毎朝やった結果がコレです。
もうお気づきの方がいると思いますが……ホウレンソウは酸性土壌に弱く、木酢液は強酸性です。作物の生態を把握していないとこういうことになる、と先輩に教えられました完全に萎れてしまったホウレンソウを抜いてみると、根っこがほとんどありません土壌pHを測ってみると5.72で酸性土壌という結果でした。水をたくさん遣って薄め、[スーパーMリンPK]と[サンレッド]で根作りを促進させます。最初にも書きましたが、根本からの改善ではないので余計に手間がかかっています……もっと作物ことを勉強せねばなりません
そしてハクサイですが、寒さに耐えることができず、残り1株となりましたこちらは鉢に植え替え、簡単なビニールハウス状態にして再度育てることにします。
寒冷紗でコマツナ、カブ、ホウレンソウが復活してきましたので、今後は寒冷紗なしで葉を虫にかじられないようにできるか、いろいろ試してみようと思います
2014.11.21|ブログ
展示会へGO!
先週末、東京ビッグサイトで開催されていたアグロイノベーション2014とアグリビジネス創出フェアに参加してきました
農業に関する様々な企業様が目白押し!
アグリビジネス創出フェアの方は、研究機関や大学も多数出展していたので、内容を見ていると大学生の頃を思い出しました。
某技術センターの先生の講演では、終了後に直接お話をすることができ、とても有意義な時間となしました
農業の展示会なので、会場内にコンパクトな植物工場や農機具、分析機器の展示もたくさん
そして、6次産業に関わるブースでは加工品の試食コーナーも
目や耳で感じるだけでなく、味でも感じれる展示会でした。
展示会で仕入れた内容を、今後の業務に生かしていけたらと思っております
2014.11.19|ブログ
ぼっち。
どこかで見聞きされたり、ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?(あ、「ぼっち」と言っても社内での私の事ではありません)
千葉市郊外の内陸部、八街市は、落花生の収穫量が日本一の産地 。その八街市で晩秋になると畑に現れるのが、この「ぼっち」。
土から掘って収穫した落花生の株を、逆さまにして1、2週間、畑で乾燥させます。これを「地干し」と言います。「地干し」の後に上記の写真のように円筒状に積み上げます。この積み上げられた落花生の山を「ぼっち」と言い、積み上げる事を「ぼっち積み」と言います。
積むときに木が湿っていると「ぼっち」の中で落花生の莢が「カビ」てしまいますので要注意です。そのため、「ぼっち」を積むときは晴天の日に行います。今年は結構秋の晴天続きで作業が随分はかどったと聞きます
落花生の株は、こうして 1ヶ月程この状態で自然乾燥する事で、豆の苦味が抜け、甘味と油がのり、コクと旨みが生まれ、あの「やめられない止まらいない」美味しさになります。
ちょうど、平成26年産の「新豆」の季節になりました。ビールのお供にいかがでしょう!
<余談> 家庭菜園でも比較的栽培される方が多い落花生。 ではなぜ、「落花生」というかご存知ですか? (解りやすい説明は→こちら)
POINTは、
①連作環境には十分気をつける、
②排水環境を良くしておく、
③開花前から莢の肥大期には、リン酸とカルシウムをしっかり効かせ、空莢(カラサヤ)にならないようにする、の3点です。
(オススメ資材は、MリンPKとリーフアップCaデスヨー)
是非、チャレンジして見て下さい
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2014.11.17|ブログ
アブラナ科-葉の黄色い斑点の正体
毎日、朝晩は寒い!昼は暑い!
・・・を繰り返しています。
もう、服は何を着たら良いのでしょう
今の気候では、こんな病気が出やすくなります。
アブラナ科の大敵!
白サビ病
初めは葉に黄色い斑点ができ、その後白いサビのようなものが出てきます。
病気のところを拡大したのが下の写真。
菌糸っぽいものが出ています
これは、秋から春にかけて発生する病気。特に、暖冬で雨が多い時に多発します。
アブラナ科の連作をした時に発生しやすくなります。
・・・と、いうのも、『小松菜、ハクサイ、チンゲンサイ、水菜で発生する病原菌が同じ』だから。
この病気の原因はカビ。
活動温度は0~25℃、発芽最適温度が10℃という、今ぐらいの気候が好きなカビです。
水滴上で発芽するので、水はけが悪い場所や風通しが悪い場所で多発します。
対策としては、①密植をしない ②排水をよくする ③アブラナ科を続けて栽培しない ④窒素過多にしない
と、いうことが上げられます。
また、病気が発生した株は畑に残らないようにします。持ち出しが出来ない場合は、地中深くに埋めて下さい。
正確には『連作障害』ではないですが、連作すると多発する病気です。
秋冬野菜ではホウレンソウ(アカザ科)、タマネギ(ユリ科)、レタス(キク科)、ニンジン(セリ科)などがアブラナ科ではない野菜です。
2014.11.14|ブログ
農業の偉人達
スーパーへ行くと、日本各地の新米が並ぶ季節になりましたね。
いろんな銘柄のお米が並んでいて、値段も様々です。
そんな中でも、一番多いのが「コシヒカリ」
数あるお米の品種の中でも、消費者の認知度、作付面積どちらも群を抜いた存在です。
しかも、それが何十年と続いているのがスゴイ
それだけ完成された品種ということでしょうか。
実はコシヒカリには、その誕生にドラマがあります。
コシヒカリは70年前(1944年)に、新潟県の農業試験場で交配が行われました。
しかし、戦争中ということで、その後の栽培実験はお蔵入りになったそうです。
戦争が終わった後に試験が再開され、最初に交配された世代の孫の種子が福井県の農業試験場へ送られます。
そこで栽培と選抜を繰り返し、誕生したのが系統名「越南17号」です。
しかしながら、日本各地で試験栽培を行った際の評価は散々で、劣等生扱いでした
理由は、倒伏しやすく、イモチ病に弱いという特性を持っていたからです。
特に、この時代は多肥栽培が一般的だったため、これらの欠点は致命的でした。
そんな中、食味に目を付けた新潟県と千葉県だけが奨励品種に採用します。
生まれた福井県にすら見捨てられるという不遇っぷりです
そしてこの時、1956年に「コシヒカリ」と命名されます。
福井県や新潟県などの昔の地名である「越」にちなみ、「越の国に光輝く米」という願いが込められています。
ちなみに、国主導で作られた品種には「農林○○号」という名前も付けられるのですが、コシヒカリはちょうど100番目「農林100号」という記念すべき登録名も持っています
その後、栽培技術の発展や、量より質という消費者の嗜好の変化もあり、コシヒカリは日本全国へと広がります。
福井県が奨励品種として採用したのは1972年で、16年も経った後でした。
福井県でこの「コシヒカリ」という品種を生み出したのが石墨慶一郎氏。
先月に福井県坂井市を訪問した際、地元の方から銅像があると聞き、
「農業に携わるものとして、これは行かねば!」
と思い、ありがたく拝見させていただいきました。
2014.11.12|ブログ