コンニャクイモは、こんな感じで収穫期へ…。
以前、このブログで、「グロテスクな作物」というタイトルのBlogがあがったのを覚えている方はいるでしょうか?
コンニャク、です。
でもこれは「板コンニャク」。ご存じない方もいるかもしれませんが、「コンニャクイモ」を粉(荒粉→精粉)にして、水と凝固剤(水酸化カルシウム or 貝殻焼成カルシウム)を加えて成形したものを茹でてから熟成させて、冷まして出来上がったものなんです
※参考ページ→http://www.konnyaku.or.jp/dekiru/index.html
ちなみに…
出来立ては、こんなカンジでイカのように真っ白です。イモ本来の味と、もっちもちの弾力があって、ノドゴシサイコーなんですよ。生ずりコンニャクは日持ちがしないので、コンニャク農家さんだけがその年の掘り取りしたてを口にできる贅沢な逸品なんです
ちょこっと前置きが長くなりましたが、今日のタイトル、「コンニャクイモの収穫期」についてお話しします。
6月に植えつけられたコンニャクは、夏の暑い時期を乗り越えたっぷり光合成をしてタマ(球茎)にマンナン価を蓄積させ、10月を迎えると「成熟期」に入ります。健全だった緑の葉っぱも茎も徐々に黄変し、やがて傾斜し倒伏し始めます。この頃から、「離層」といって、「球茎」・「葉柄」・「基根」・「吸枝」・「生子」がだんだん分かれていきます。そして枯れが進むと最後は地上部は朽ちてなくなり地下部のイモだけになります。
そのイモを収穫(掘り取り)します。(イモ=タネイモとウリダマイモ)
この「健全な緑の葉っぱ」が、「黄変し枯れ」て「離層し終末期を迎える」期間こそ、イモの肥大率も最大になり品質も向上する期間。
葉っぱがまだ緑の状態で「早めの掘り取り」をしてしまうと、養分転流しそこなった窒素が残ってしまい、イモの充実不良で、不良球になり病害を招きます。
つまり、「青立ち株」状態で放置せずに、「黄熟」させて「成熟期」を迎えさせなければなりません。
ただでさえ「窒素過多施肥栽培」のコンニャクイモ。しっかりリン酸が効いてないといつまでも窒素が効いています。
特に倒伏後の「青立ち期間」が長いと、球茎・生子の充実が悪くなるだけ。
そんなとき…
有用なのが「Pフォスタ」や「MリンPK液肥の素」の葉面散布材。
週末Pフォスタ葉面散布して、
イッキに窒素消化を進めるだけでなく、細胞を締めるので、イモをより固くして耐病性強化と共に重量もずっしりとします。
そして…大変な「掘り取り作業」が大面積の方は、11月からクリスマスシーズンまで2カ月も続きます。
この時点で不良イモが多いと病気伝染し、選別作業が煩雑になってしまいます。
単に秀品率=歩留まり向上だけでなく、大幅なコスト削減にもつながります。
「ねぇあなた、使ってててよかったね、Mリン」
・・・去年Mリン栽培1年目から好成績を上げた、コンニャク農家の若奥様の重みのあるお言葉でした
2014.10.01|ブログ
第5回 農産物プレゼント当選発表
第5回 農産物プレゼントの当選者を発表いたします
厳選なる抽選の結果、下記の方々に決まりました。
おめでとうございます
【北海道産 ジャガイモ&カボチャ詰合せセット】
・土肥 正勝 様 (鳥取県)
・吉成 正彦 様 (福島県)
・馬場 新介 様 (福島県)
・足立 一夫 様 (島根県)
・塚越 勝之 様 (群馬県)
【福島県産 梨】
・江口 治雄 様 (徳島県)
・北明 広次 様 (北海道)
・澤井 孝志 様 (秋田県)
当選者の皆様には、近日中にMリン農産物を発送いたします。
たくさんのご応募ありがとうございました。
第6回 農産物プレゼントは、
11月に『全国各地のお米』を予定しております。
お楽しみに
2014.09.30|NEWS
土作りは気温があるうちに始めましょう
こんにちは。
予想外の火山噴火。
御岳山は名古屋からも近く、親しみがあった山なので驚きました。
早く山が落ち着いてくれることを願うばかりです。
稲作は刈取りもほぼ終わり。
バクヤーゼで土作りを行う場合は、早いうちに!
微生物の力を借りてワラを分解するので、気温があるうちに行った方が効果が高いのです。
ちょうど先日、『バクヤーゼで土作りをしようと思っているんだけど』と、問い合わせをいただいた方の田んぼを(コッソリ)見に行ったところ・・・
おやぁ
なんだか、土作りなんて始まっていないような感じですけどぉ・・・?
しかし、よ~く見てみると、
米ぬかと混合されたバクヤーゼが散布されていました
鶏ふんはまだ散布されていないようでしたので、これから鶏ふんを入れて浅起こしをされるのだと思います。
同じ資材を入れるなら、効果が多く出る今!入れた方がおトクです
まだ、稲を刈り取ってそのままだという方は、一刻も早く土作りを開始してくださいネ
2014.09.29|ブログ
ザクロの実
こんにちは。
ここ名古屋では、昨晩の大雨で地下鉄の一部が冠水したらしい(ノ∀`)
今後雨が強くなると予想される東日本の皆さん、気をつけてください
ちなみに”冠水”と入力しようとして、”潅水”と変換されたワタクシのパソコンは立派な農業仕様です
さて、今回は会社の駐車場にあるザクロのお話。
実はザクロは「一実百花」という言葉があるくらい、花はたくさん咲くが実が着きにくい作物として有名です。
理由の一つとして、非常に樹勢が強いこと。
冬に強めに剪定しても、暖かくなるとあっという間に枝が伸びます
そんな訳で、会社のザクロも去年までは実が着きませんでした
「樹勢のコントロールにはMリンPK!」のはずなんですが、自分が食べたい作物にしか手をかけないのがミズホの社員。
イチジクにはマメにMリンPKやってるのに、ザクロは放置状態です
それじゃイカン!と、今年は実を生らせるためにMリンPKをせっせと施肥しました( `・ω・´)ノ
花の時期にMリンPKを約3kg/本を2回(花ぶるい防止)
実が着いてからは、雨が降る前日に毎回約1kg/本(樹勢の抑制と生理落下の防止)
その結果。。。
あとは実が熟して割れるのを待つのみです
2014.09.26|ブログ
大雨にご注意を!
台風16号は、温帯低気圧に変わったものの、引き続き大雨には、ご注意ください。
さて、稲の刈取り作業が、雨のため遅れてしまった経験がある農家さんも多いと思いますが、
Мリン農法を実践している米農家さんの圃場では、ぬかるんで重機が入れないなんてことは、あまりありません。
それは、発根促進、ガス害対策のために行なう、
『田干し』のおかげなんです。
田干しとは、田植え後20~30日後に落水し、田全体にヒビが割れるまで田を干す水管理で、その後、間断カン水を行い、酸素を供給し発根性を高めていきます。
で、この田干しによって、倒伏、イモチ病の軽減は、もちろんのこと、
地盤が固められ、ぬかるんで長靴が抜けなくなって、転倒!
みたいな恥ずかしい事がなくなるだけでなく、刈取りの時期、
多少の雨でもヘッチャラで重機が入れてしまうんです。
まだ、Мリン農法にトライしたことのない農家さん是非、弊社へお問い合わせくださいませ。
只今、出前講習イベントを実施中です
2014.09.24|ブログ
新入社員の夏野菜栽培 其の10(最終)
もう秋ですね個人的な感覚ですが、朝晩は特に秋の匂いがします。これからおいしい作物が続々と採れる時期なので、存分に食を楽しみたいところです
さて、もう秋ということで、そろそろ夏野菜栽培も潮時です。青枯れ病にやられてしまったトマト・ピーマン・パプリカ。生育が不調となり、更新剪定をしたナスがありました。ナスは更新剪定後、すくすく育ちまた実を生らせ始めましたが、一部にダニの被害が出てしまいました
名古屋でナスは、テントウムシダマシの次にダニと記憶しておきます
今回で最後の記事で、最初から最後まで生き残ったオクラに焦点をあてて振り返ってみたいと思います
栽培のまとめの前に、まず前回の栽培日記以降のオクラネタから。
こちらはオクラの種を取るために残しておいた実です。緑だった実の皮が茶色に変わり、スジとスジの間がめくれてきています。これくらいに実を収穫しないと、実が割れて種がポロポロとこぼれてしまいます。種取り用の実はお盆前(8月10日)から残しておいたものです。ちょうど一ヶ月経過した9月10日に収穫しました。
こちらが種取りオクラの実の拡大図です。丸くて黒い種が仲良く並んでいます。ちなみに今回の種取りオクラで採れた種の平均数は一つの実で84個でした。標本数は4つと少ないですが
そしてちょうどその頃、オクラにイボ果が発生しました
オクラのイボ果は栄養不足、特にチッ素不足で発生します。また日照不足時も発生しやすいとのことですから、チッ素を効かせつつ[MリンPK]でリン酸を効かせチッ素の消化促進、光合成の促進を図ってやるべきですね
さて、以上でオクラ栽培も終了です。今回の栽培でのオクラの情報をまとめ、振り返ってみましょう。
まず、定植から初収穫までちょうど2ヶ月かかりました。定植して間もなく寒さで生育が滞っていることに気付き、寒さ対策をしましたが、もっと早く対策していれば収穫までの期間は短縮できたと思います。そして、収穫後もハマキムシによる葉の被害で、一時的に木が弱り、収穫や生育に大きく遅れが生じました。ハマキムシ予防の大切さを実感しました。
そして最終的な木の大きさです。4ヶ月と1週間の期間で平均高さが約162cm、茎の直径が約3.4cm、太さが約11cmに生長しました。収量はそれぞれ73個、69個です。この収量は先輩曰くまだまだ少ないとのことです。途中、管理に緩みが出たせいでしょう
そしてオクラ最大の反省点がこちら。
オクラの木の上部50cmの写真ですが、葉もなく、実を取った跡だけが見えます。この50cm間、ずっと実が生り続けましたつまり、生長点で花が咲くカンザシ状態が長らく続いていたことを意味します。そのカンザシは芯止まり・チッ素不足で発生します。またこのその影響かどうか分かりませんが、オクラの木の下の方から側枝が育ち始め、そちらでも実が生っている状態でした。カンザシの対処、芯止まりの対処が出来ていればもう少し収量を上げられたのではないかな……
さて、栽培を楽しみつつ課題もたくさん見つけられた2014夏野菜栽培も幕引きです。
これから、少し遅いですが、冬作に向けて畑の調整をしていこうと思います
2014.09.22|ブログ