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マルチ時の追肥について②
こんにちは。
今日はブログを書かなきゃいけないし、機関誌も締切が迫ってるしで胃が痛いです
隣の席のお姉様からは、「ハーゲンダッツで締切を見逃してやる」という裏取引を持ちかけられ、心が揺らぐワタクシです・・・
さて、先日マルチ時の追肥についての記事を書きましたが、
(→マルチ時の追肥について)
たまたま出かけた先で面白い事例があったので紹介します。
写真は昨年作ったナタマメの株の残骸。
よく見ると、株のすぐ近くに白いツブツブが見えます。
MリンPKのカスです。
そうです。
ここではマルチの穴(株元)に、1株1株スプーンを使ってMリンPKを施肥していたのです
「えぇっ!大変だったんじゃないですか?」
「一日中地面に這いつくばって大変でしたよー」
なんでも、農業の経験が浅く、株元に施肥しなきゃいけないと思っていたようです。
実は、植物は根から養分を吸収しますが、どの部分からも同じように吸える訳ではありません。
チッソは比較的どこからでも吸えますが、リン酸や微量要素などは主に毛細根と呼ばれる細かい根から吸収されます。
毛細根は根の先端に多くあるので、追肥をやるときは「株元」ではなく、「根が伸びている先に置く」のが正しい施肥の仕方です
ですから、株がある程度大きくなってきたら、ウネ肩やウネ間に施肥するのがオススメです。
また、土に浸み込んだ雨水は、乾いた方向へ浸透していくので、マルチの下の部分にも水と水に溶けた肥料はちゃんと浸み込むのです。
余談ですが、ハウス栽培のブドウやサクランボで、ハウスの外周りにMリンPKを施肥して、裂果の防止や食味向上を実現している生産者もいらっしゃいます。
サトイモの追肥で、畝間に大量の水と一緒に流し込みをする方もいますし、一口に追肥といっても様々な方法があって難しいですが、ちょっとした原理を知っていれば作業をラクにする工夫もできるんです