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夕方、かけ流し。稲だって暑いもん。
みなさん、お疲れ様です。
西日本に続いて北陸でも梅雨が明けましたね。
稲作に携わるかたは、これからが「正念場」です。
先週末の新潟・魚沼地区で現地研修会・講習会・Mリン土づくり説明会を行いました。
炎天下の中、ご参加頂き、ありがとうございます。
人間様も暑い夏。田んぼの稲もしゃべらないけど暑いんです。
人間様はボタン一つでクーラーが効かせ体温を下げられますが、田んぼの稲は自分の力ではどうしようもないので、必死に夜間、呼吸をして体温を下げます。
その結果、日中に光合成して生産したデンプンが呼吸で消費されてしまい、穂や根に送り込む量が少なくなります。
登熟歩合の低下、乳白米(白未熟粒)、不稔による減収、品質低下、立ち枯れの恐れもあります。
「子孫繁栄のため」のデンプンが「生命維持のため」に浪費してしまい「高温障害」に陥りがちです。
講習会の最中、「日中の気温が32℃を超えると葉の先が赤くなるぞ」という方もいらっしゃいました。
そんな時は、
夕方、「水をかけ流し」して、稲の体温を下げてみましょう。
特にこれから出穂期の気温が、最高気温で28℃を超えると白未熟粒など高温障害のリスクが高まります。
ここ10年でこの時期の平均気温は、1~2.5℃も高くなっています。
お盆まではまだ高温になります。
手塩にかけてきたわが子です。
人間様が熱帯夜で睡眠不足になると体力消耗するように、稲も暑さにやられると品質が低下します。
ここまで順調でも、最後の最後まで、お気を付けください。
2016.07.25|ブログ