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昨年のミカン夏芽の現在
名古屋は桜が咲き始めましたよく観察してみると、下向きの枝についている蕾から咲き始めていましたので、やはり下向き枝は花や実がなりやすいのですねただ、暖かい週と寒い週が交互にやってきていますので、桜も体力を消耗しています。思った通りの満開にはならないかもしれませんが、今秋末あたりから全国の桜の名所が賑やかになりそうですね
そんな暖かい日のとある一日。雨が降らず乾燥傾向が続いていて、樹勢が低下していると予想されるミカンに葉面散布しにいったときの事です。この日は樹勢強化と虫害予防で、リーフA液材、Pフォスタ、リーフアップVシリーズの各500倍混用液を散布していました。散布し終わったところを観察していると、一定の枝の葉だけ何かしらの被害に遭っていることが分かりました
何か芋虫が這ったような跡が茶色く変色して残っています。ところどころ葉に穴あきが見られます。「ミカンハモグリガによる食害を受け、食害部分が弱り、かいよう病が発生している」ところだと考えます。
こちらは穴あきがひどく、その周辺は灰色になっています。この灰色は虫が這ったような跡としても残っています。そしてよく見ると、葉に細かい白い点々が見られます。こちらも食害等は同じですが、細かい白い点はハダニ害も受けていると思います。
これらの被害を受けたのは、すべて夏芽・秋芽で伸びた部分でした夏芽以降では気温も上がり、これらの害虫の活動適温となります。一般的に夏芽や秋芽を伸ばすのはよくない理由がここにあります。害虫が元気になっているときに、柔らかい新芽の夏芽や秋芽があると、格好の餌食になってしまうわけです
今年は夏芽・秋芽は樹勢を見て切詰めるようにして、害虫の定着や越冬対策を実施していこうと思います