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霜害?カルシウム欠乏?

ここ東海地方で春一番が吹いたのは2月14日でしたねそれから約一週間が過ぎていますが、寒い日は寒く、暖かい日は春の様に暖かい。寒暖の差の大きい日が続いています外部環境が過酷であるほど、その環境で育つものは強く逞しくなります。厳しい環境でもビクともしない強く健康な作物づくりを目指し、試験栽培で資材の活用方法を模索しています暖かくなってきたら活動開始です

 

さて、先日愛知県の営業担当さんとお客さんの圃場に行きましたそこで目にしたのがこちらの野菜です。

四川搾菜(つぁーさい、ざーさい)です。私も見るのは始めてで、最初はどこがどうなっているのか分かりませんでした

中華料理好きの方は馴染みのあるツァーサイ。ツァーサイはアブラナ科カラシナ種の中国野菜で、根元付近の膨らんだ茎の部分を食べます。カラシナ種なだけあって、葉っぱをかじらせてもらったら、ピリッとした辛味がありました主にたまり漬けにした漬物や、ピリっとした辛味を生かした薬味として食されています

 

このツァーサイの新芽の部分が茶色くなっていました。農家さんは暖冬で生育が前倒しになった状態での霜に遭ったため、とおっしゃっていました。

似ている症状にカルシウム欠乏があります。

土作りの基本として石灰散布が定着している日本では、土壌中にカルシウムは多く存在しています。問題は①カルシウムがあっても吸収できないこと②吸収できても植物体内で移動しにくい成分であることです

①の問題はカルシウムが土中のリン酸などのマイナス電荷成分と結合するためで、MリンPKなど、ミズホ資材で軽減することができます。

②の移動しにくい問題は、成分の性質上仕方ないことですので、いつでも根から吸収できる土作りと、リーフアップCaの葉面散布で定期的に補うことが対策となります。

 

【おまけ】

 出張先の近くにある、来場者数が日本第3位のテーマパークに併設されている産直での1枚。撮影したのは2月18日です

スーパーではメキシコなど外国産ばかりが並ぶ冬のアスパラガス。Mリン熟練者の方はバクヤーゼ菌などを使った発酵熱を活用して、2月から出荷していますこの様子ではTPPもへっちゃらですね

2016.02.22|ブログ,畑作,病気・障害・害虫

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