新着情報
夏野菜の試験栽培4
ここ二日間ほど、台風11号の影響で名古屋も雨風が吹き荒っておりました
この「荒る(すさ)」という言葉。日本神話で有名なスサノヲさんと同じ読みなんですね。元々スサノヲさんのスサは「荒れすさぶ」の意味で、荒神さんとする解釈もあります。お近くに川が流れている方は、川が蛇行している沿岸を探すと、高い確率でスサノヲさんに関係する社があるはずです。川が氾濫しないよう、荒神さんを奉って鎮めているわけですね
話がそれましたが、台風の風で作物の葉っぱや実が擦れてダメージを受けています。この作物が弱っている時が一番危険病原菌や害虫は弱ったところを容赦なく襲ってきます。作物の体力を早期回復させるには、葉面散布が効果的です(手間はかかりますが)
Mリン農法の対処ではリーフアップV1の300倍液とPフォスタの500倍液の混用が王道ですこれまで手塩にかけた作物を世に出すため、事後ケアをしてあげてください
さて、やっと本題の試験栽培です。前回ナスの初収穫がありました(前回日記)。以降の生育をお伝えします
ナスの収穫以降は三日間ほど晴れて、その後10日間ずーーーっと曇りか雨でした『雨が降ったらMリンPK』を合言葉に、通常追肥量の半分とか3分の1とか、少量に分けて複数回やっていました。
その結果が上の写真です。写真右がMリン区、左が一般リンマグ区です。比べると生育が全く違うことが分かりますね
まず「高さ」が違います。上部の花の咲いている付近を見ると分かりますが、Mリンは短いのに対して一般リンマグ区は長く伸びて徒長しています。これがMリン農法で言う、効くリン酸の見た目に分かりやすい効果です
ただ、どちらも小まめな追肥で栄養過多気味でしょうか手をかけるのもほどほどにして、かわいい子には旅をさせろ、放任にしていったん様子を見ることにしましょう
また、Mリン区は葉が内側に巻いていますし、枝もグネグネしています。どちらも成分では同じ量なのですが、一般リンマグ区はそこまで巻いていませんMリンは吸収率が良いと前向きに受け止めるとして、今後の施肥を考え直さねばなりませんね
そして、昨年も出ましたが、今年も出ました……
尻腐れ果ですきちんと対応しないと続々と出るため、ここは葉面散布のリーフアップCa
と、行きたいところですが、これは試験栽培。新たに施肥する肥料を増やすわけにはいきませんので、ここは我慢して見守るしかありません今後どうなることやら、あたたかく見守っていきます