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東北だより―水稲穂肥

7月も残すところ僅かとなりましたミズホのある愛知県では地震や大雨や台風など、災害はまったくありません。そのかわりではありませんが、昼も夜も暑いです7月20日以降は最高気温が35℃越え、最低気温も25℃越えの日が多く、寝苦しい夏が本格化してきたという印象です。厚生労働省のHPに書いてありますが、屋外で密でないところでは熱中症対策でマスクを外すようにと指針も出ています。外仕事をする立場として、自身の体調管理には気を付けたいものです

夜温の高い夜が続きますと、人間もそうですが植物も寝苦しくてデンプンを浪費してしまいます。対策としては、早朝にはPフォスタといった葉面散布材で、カン水時はMリンPKMリンPK液肥の素などでリン酸を追肥で効かせておくことになりますすると、光合成が促進され、日中のデンプン生成量が増加し、夜温が高くても浪費されるデンプンが相対的に減少しますヨ。

さて、東北地区の担当から水稲の現地研修会の写真です。

東北地方の今年は、田植えから梅雨入りまでは好天が続き、一部の太平洋側では夜温が高く、分げつが抑制されていましたが、概ね順調に推移していました。梅雨入り後は曇雨天が1週間続くところもあり、全体的に9葉および10葉が徒長傾向となっていました。10葉以降もその影響が続き、下位節間伸長期と重なり、倒伏の危険が増している所もちらほら見かけました。収量を高めると必然的に穂が重くなります。その分倒伏しやすくもなりますので、「調節肥」のMリンPK追肥がいかに重要か、今年の結果を踏まえて検討して頂ければ幸いです。

東北地方は穂肥も終え、間もなく出穂の盛りを迎えますこれから収量や品質を向上させるには、水管理と実肥のPフォスタです。葉面散布の場合は、開花中を避けて300~500倍液で50~100L/反を2~3回散布、空中散布(ドローンやヘリなど)の場合は、10倍液を1L/反を2~3回散布して下さい。光合成促進、デンプン転流の促進により登熟を進め、厚くコロンとしたモミ作りを応援します。

 

現地研修の際に出会った、かっこいい蛾です(虫が苦手な人は注意)。名を「シロヒトリ」と言うそうで、白の中に赤のコントラストが目を引きますね。成虫は特に悪さをせず、幼虫はクワやイタドリの葉を食べるそうです。見たことない虫だったので、つい撮ってしまいました

2021.07.30|ブログ,時事,病気・障害・害虫,稲作

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