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酸いも甘いも表裏一体

今年も残すところあと10日となりましたあっという間に時間が過ぎてしまいますので、そろそろ重い腰を上げて年末の大掃除を進めていかなければなぁと思っているところです

さて、先日ミズホに新しい武器が届きました。その名も……ポケット糖酸度計

測定にはちょっとした手順が必要ですが、平らな場所があれば出先で測定するのにも使えそうです。では早速糖酸度計を使って、手元にあるリンゴ(ふじ)を測定してみましょう

 

測定するリンゴの果肉をつぶして、果汁を絞り出します。測定に必要な果汁は0.2mlですので、たくさん絞らなくても良いのは楽です。

 

次に、0.2mlを軽量し、測定部分に垂らします。

 

スタートボタンを押すと、まず糖度が測定されます。このリンゴは糖度16.2でした

 

次は酸度を測ってゆきます。糖度を測定した果汁に蒸留水を加えて、50倍に希釈します。シャンプーハットのような透明な容器に、希釈用の線が描かれているので分かりやすいです。

 

そして、再度スタートボタンを押すと、酸度が測定されます。このリンゴは糖度16.2、酸度0.56という結果でしたこの値は測定した果汁のうち、16.2%が糖、0.56%が酸であることを意味します。

また、糖と酸の比率、糖酸比は28.9(16.2÷0.56)となります。これは甘い飴玉を約29個と酸っぱい飴玉1個を、一緒に口に含んだ時の味を想像すると分かりやすく、このリンゴはとても甘く感じて酸っぱさを感じにくい、ということが分かります

『糖度』がおいしさのキーワードのように連呼されていますが、おいしさを決めるのは糖度だけではありません。糖度の他にも『酸度』であったり、その他の『コク』であったり、『総合的な味のバランス』であったりします。スイカやお汁粉にちょっと塩を足すことで、おいしさが引き立つのと一緒ですね

作物の味を決める要因は、糖も酸もその他の成分も、光合成で生産するものですおいしい作物をつくるには、どれだけ光合成をさせられるかがポイントではないでしょうか。

年末の大掃除と一緒で、今年のうちに来年使用するMリンPKを仕込んで、スッキリした気分で年を越してはいかがでしょうか

2015.12.21|ブログ,新入社員奮闘記,果樹

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