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野菜を育てるときに使う水の性格

野菜を育てるときに必ず登場するアイテムの1つが水です。そしてこの水は同じように無色透明に見えても中身は千差万別で、時にはいたずらを起こすこともあるのです。弊社に「肥料を水に溶かしたら塊が出て来た」とお𠮟りを受けることも多々ありますが、その原因の一つは水であることが多いです。

 

弊社は愛知県名古屋市にあり、水道水は主に木曽川から引かれています。木曽川は御嶽山に降った雨や雪がゆっくりと山の土にしみこみ、ろ過された水が集まってできています。それゆえミネラル分がほとんどない軟水となり、飲みやすさが評価され、日本の名水百選にも選ばれています。一方同じ名水百選でも兵庫県西宮市にある宮水は海水が少しだけ混じって湧き出るため、ミネラル分がやや多い硬水となります。このミネラル分は日本酒を作る時には麹や酵母の栄養源となり重要なのですが、農業を行うときには厄介で時には水の中にある大事な成分を植物が吸収できない塊にしてしまうこともあるのです。

 

日本は基本的にどの地方も雨がよく降るため長い年月をかけて土壌中のミネラル分が流されてミネラル分が少ない水が多いですが、世界には地中海沿岸やアメリカ西海岸等雨が少なくミネラル分が沢山残っている地方もあり、そのようなところではミネラル分が固まって浮き上がってくる塩害に悩まされます。そのような点で日本の農業は比較的恵まれているのかもしれません。

 

皆さんのお住いの地域の水はどんな所から湧き上がってきたのでしょうか?調べてみると新たな発見があるかもしれませんよ。

2022.01.28|ブログ,病気・障害・害虫

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